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高裁は123真相隠ぺいに加担するな
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2023年4月14日 植草一秀の『知られざる真実』
JAL123便ボイスレコーダー等開示請求事件の控訴審が4月11日に第2回口頭弁論で結審し、6月1日(木)午後1時半に判決が言い渡される見込み。
4月11日の第2回口頭弁論では原告の吉備素子さんが口頭で意見陳述した。
事前に提出されていた陳述要旨を読み上げるのではなく、吉備さんが肉声で思いを語った。
裁判長は制止しようとしたが提出した陳述要旨に沿う内容を述べると原告代理人が述べて吉備氏が意見を陳述した。
意見陳述後、法廷では拍手が起きた。
裁判長は「静かにしてください」と言うのが精一杯だった。
その後に裁判長は左陪席と協議し、さらに事務官とやり取りした後に判決公判の日程を6月1日(木)午後1時半と宣言して閉廷した。
訴訟は1985年8月12日に群馬県上野村山中に墜落した日航ジャンボ123便のボイスレコーダーならびにフライトレコーダー等の完全開示を求めるもの。
原告の吉備素子さんは最愛の夫を墜落によって失った。
当初は123便副操縦士の佐々木佑さんの実姉も原告に加わっていた。
ところが、何らかの圧力があったと思われる。
実姉の市原和子さんは提訴を取り下げた。
市原さんが居住する老人施設の事務局長が元日航乗務員で、市原さんに何らかの圧力が生じたものと理解されている。
123便墜落は事故ではなく事件である疑いが強い。
2018年に上梓した
『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)
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に「「日航ジャンボ機123便」の嘘」と題して概要を記述したのでご高覧賜りたい。
重大な疑惑が多数存在する。
1.救出されたJAL客室乗務員の落合由美さんの証言と事故調査報告書の内容がまったく異なっている
2.墜落直後に米軍機および自衛隊機が現場を確認していたにもかかわらず現場での救助活動始動が翌日朝8時半になった
3.のちに墜落の原因とされた123便の圧力隔壁が、墜落現場で自衛隊によって裁断、破壊された
4.事故機の垂直尾翼等の破片と見られる物体が海底で発見されたが、物体の引き揚げが行われていない
5.ボイスレコーダーに記録された「オレンジエア」としか聴き取れない音声を事故調報告書が「オールエンジン」と表現している
一部を取り上げてもこのような事実を指摘できる。
123便から救出された日航客室乗務員(当時)の落合由美さんは救出された直後に、
「墜落の直後に、「はあはあ」という荒い息遣いが聞こえました。
ひとりではなく、何人もの息遣いです。
そこらじゅうから聞こえてきました。
まわりの全体からです。
「おかあさーん」と呼ぶ男の子の声もしました。」
と証言した。
ところが、事故調査報告書は、
「救出された4名以外の者は即死もしくはそれに近い状況であった」
と記述した。
いずれかが虚偽である。
決定的に重要であるのが、運輸省航空事故調査員会が2013年9月にインターネット上に公開した
「62−2−JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」
https://bit.ly/3KAt8Kr
この資料の116頁に「異常外力の着力点」が図示された。
101頁には
「18時24分35.64秒ごろに前向きに、また、36.16秒ないし36.28秒ごろに下向きに、それぞれ異なる異常な外力が作用したことが確からしく考えられる。」
と明記された。
123便には異常外力が着力していたのである。
原告の吉備さんは法廷で切々と訴えた。
「38年間、事故について、なぜ、どうしてと、そればかり考えて今日まで来た。
8月13日から遺体安置所に詰めて、どうもおかしいとの思いを重ねてきた。
日航の発表に疑問がつのり、JALの当時の高木養根(やすもと)社長(当時)や群馬県警の河村一男本部長(当時)、上野村の故黒澤丈夫村長(当時)に面会したが明快な答えは示されず、日航社長は相模湾に沈んだ機体の一部を引き揚げないと言った。
それで事故原因が分かるのか。
集団提訴に加わり、和解の話が出たが、和解はいやだった。
しかし、弁護士から一人でも欠けると和解が成立せず、お困りになる遺族がいることを聞かされて和解に応じたが、それは慰謝料の分だけの和解だった。
青山さんの本に巡り会い、なぜ、どうしてという疑問に対して青山さんが解明されていた。
そして裁判を起こしてやっと今日まで来た。
どうか真相を明らかにするための審理をしてほしい。」
吉備さんの切実な訴えに傍聴席から万雷の拍手が沸き起こった。
憲法13条が定める人格権に基づく情報開示の請求権ならびに信義則上の安全配慮義務及び情報提供義務請求権に基づいてボイスレコーダーならびにフライトレコーダーデータの完全開示を求めた提訴。
裁判所は被告の日本航空に対して情報開示を命じるべきである。
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