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維新増殖で焦る公明党、深まる与党の亀裂…「10増」選挙区の取り合いが泥沼化に発展も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321373
2023/04/12 日刊ゲンダイ
水面下で火花(岸田首相と公明党の山口代表=左)/(C)日刊ゲンダイ
9日投開票だった統一地方選の前半戦で日本維新の会が躍進。大阪で知事、市長、府議会、市議会の「完全制覇」を達成したことで、岸田政権を支える自民党と公明党の亀裂が深まりそうだ。すでに自公は、次期衆院選の「10増10減」の新区割りをめぐってギクシャクしているが、さらに激化するのは間違いない。
直接のきっかけは、維新が大阪市議会で初めて単独過半数を獲得したこと。維新はこれまで府議会では過半数を持っていたが、市議会は半数を割っていたため、市政運営で公明の協力を得てきた。
いわゆる「大阪都構想」でも公明は賛成に回り、その見返りが衆院小選挙区での“すみ分け”。公明党が議席を持つ大阪4つ、兵庫2つの計6選挙区で維新が候補者を擁立せず、対決を回避してきたのだ。
ところが今回、維新が大阪を「完全制覇」したことで、もはや公明に配慮する必要がなくなった。投開票当日、維新の馬場代表は公明との関係を「一度リセットする」と発言。きのう(10日)は吉村共同代表が、公明の6選挙区について「選択肢を示すのが原則だ」と語り、すみ分けをチャラにする可能性に踏み込んだ。
これに公明は大慌て。維新が候補者を立てれば、前回衆院選で、自民が大阪で全滅したように、公明も議席を失う可能性が高い。
衆参補選の協力体制にも影響
維新が大阪完全制覇で「すみ分け」もご破算に(日本維新の会の吉村洋文共同代表)/(C)日刊ゲンダイ
「公明党は昨年の参院選で、ここ十数年で最低の618万票しか獲得できず、党勢を立て直しているところ。大阪・兵庫で議席を確保できなくなる可能性が出てきたことで、ますます『10増10減』の区割り変更で増える選挙区の獲得に強く動くでしょう。公明党幹部は『一歩も引かない』と言っています」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
ご存じのように、政権与党の自公は選挙協力している。「10増」で選挙区が増える5都県のうち、公明は東京、愛知、埼玉での現職擁立を発表済み。これに加え、東京での2人目と千葉での擁立も要求しているが、「10減」で減るのは自民が現職の選挙区でもあり、自民は「絶対渡せない」(自民党幹部)と応じない方針で、両者が睨み合っているのが現状だ。
ギスギスした関係は、23日が投開票の衆参5補欠選挙にも影響する。10日、公明の山口代表は「補選の勝利を目指して与党協力していきたい」と口では言っていたが、本音はどうか?
公明は補選の推薦決定をギリギリまで遅らせる“嫌がらせ”で自民をイラつかせた。補選は、参院大分や衆院和歌山1区、千葉5区などが自民に厳しい情勢とされるだけに、「公明は補選での協力で、アメとムチの両面作戦を展開するだろう」(鈴木哲夫氏)。感情面の対立も加わり、10増選挙区の取り合いが、この先、泥仕合に発展しかねない。
20年以上続く自公連立の本質は、選挙互助会。簡単には切れない腐れ縁だが、維新が招いた地殻変動によって、亀裂から決裂もあるのか。
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