http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/812.html
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長い間、夢と言われてきたリニア新幹線が着々と建設され、現実のものになろうとしています。飛行機に匹敵する速さで都市間が結ばれることになれば、私達の生活は一変することでしょう。都会と田舎の区分も変化せざるを得ません。点と点を繋ぐ飛行機移動では得られない、国々や人々を結び合わせる効果にも期待が持たれます。
<<新大阪==名古屋>>は未着工ですが、いずれ完工となれば、次の路線の議論が必要となります。現在の航空需要及び積雪時の空港状況から考えるなら、<<九州==本州==北海道>>の『脊柱幹線』は国策として絶対に必要です。中国地方には誘致運動があるようですが、実際に営業車両が走り出したら、他でも盛り上がっていくでしょう。
さらにその先となると、これだけの能力を列島内に封じ込めることには無理があります。樺太からシベリアへ、さらに西ヨーロッパまで繋げる大計画を日本主導によって推進すべきです。リニアならば飛行機とも競争可能ですので、現在の航空旅客の何割かを獲得できます。
【歴史】
https://zhuanlan.zhihu.com/p/598989640_知乎
ユーラシア大陸の北緯45度〜55度付近に東西に広がる草原は、南ロシア、カザフ、アルタイ山脈沿い、モンゴル高原と繋がり、「草原のシルクロード」と呼ばれています。現代馬はここで誕生し、やがて騎馬民族の活躍舞台となりました。
6世紀に大帝国となった突厥は、中国北朝・高句麗を迂回する交易路とする為、日本列島に渡海し、東北から九州まで馬が疾走する古代高速道路を敷設しました。この道は、中国南朝及び日本の絹がはるばる東ローマ帝国にまで運ばれるルートとなりました。
【現状】
https://wpb.shueisha.co.jp/news/lifestyle/2017/01/02/77596/_週プレNEWS
http://kyoto-seikei.com/hp/2021/07/25/_kyoto-seikei
1)シベリア鉄道は、<モスクワ--ウラジオストク> 9,288kmを7泊8日で結んでおり、表定速度63.4km/hです。メインは貨物輸送ですが、長距離列車を中心に旅客営業にも力を入れています。代表的な「ロシア号」には4人用個室寝台車と開放型寝台車が連結されています。
2)<パリ--モスクワ> 3483qにはロシア国鉄が「ヨーロッパ横断エクスプレス」を運行していて、2泊3日で両都市を結んでいます。(表定速度89.3km/h)途中ベラルーシで軌間変更がありますが、フリーゲージトレイン使用により通過可能です。
3)<ロンドン--パリ> 475qは高速鉄道「ユーロスター」利用により2時間16分で到着します。(表定速度209.6km/h)
<ウラジオストク…東京>間は飛行機利用で約2時間30分ですので、<ロンドン--東京>間は10日前後必要になります。
_(10)寝台特急ロシア号6泊7日 シベリア鉄道#1_スーツ交通[↖]
_(19)ロシア〜ドイツ22時間 スーパー寝台急行に乗車_スーツ交通[↖]
_(28)長旅ゴール 英仏新幹線 ユーロスターでロンドンへ_スーツ交通[↖]
【計画】
1.九州リニア(北回りルート)<<博多==新大阪>> 605km
https://ku-tetsu.net/299304.html_空想鉄道[画像クリック↖]
中央リニア延伸ルートの第一候補です。利点は、
1)ほぼ全域が南海トラフ巨大地震の安全地帯。(四国リニアより有利)
2)大都市が無いので、圧倒的に安価な工事費。
3)起終点人口が多大な為、採算性及び速達性が高い。(起終点駅のみの”飛行機運用”可能)
4)”並行新幹線”が発生しない。
2.北海道リニア(下北半島ルート)<<東京==札幌>> 965km
https://ku-tetsu.net/299369.html_空想鉄道[画像クリック↖]
成田空港を経由しますので、海外との連係性が飛躍的にアップします。下北トンネルは、災害対応力及び函館通過線形の点で有利であり、急勾配になりますがリニアなら対応可能です。
3.樺太リニア<<札幌==ユジノ・サハリンスク>> 502km
https://ku-tetsu.net/299428.html_空想鉄道[画像クリック↖]
国際列車への第一歩であり、旭川までは新幹線の基本計画路線と重なります。宗谷トンネルは、青函トンネルほどの難工事にはならない見込みだそうです。
4.シベリア・リニア<<モスクワ==ユジノ・サハリンスク>> 7373km
https://ku-tetsu.net/306290.html_空想鉄道[画像クリック↖]
第2シベリア鉄道沿いのルートになります。トンネル続きの日本列島から放たれたリニアは、ペガサス(天馬)の如くステップ草原を駆け抜けることでしょう。
5.ユーロ・リニア<<ロンドン==モスクワ>> 3023km
https://ku-tetsu.net/306341.html_空想鉄道[画像クリック↖]
両端は空港乗り入れなので、相当の利便性が期待できます。6ヶ国の首都経由により、かなりの需要が見込めるでしょう。
《建設費(中央リニアより推定)》
1.九州リニア……………15兆円
2.北海道リニア…………24兆円
3.樺太リニア……………13兆円
4.シベリア・リニア… 184兆円
5.ユーロ・リニア………76兆円
<<東京==ロンドン>> の所要時間は28時間弱と推定されます。東京を昼の12時出発の場合、時差を含めロンドンに翌朝7時の到着になります。寝台車などが開発されれば、飛行機といい勝負になるでしょう。
【まとめ】
「間宮海峡と宗谷海峡を繋ぎ、シベリア鉄道を北海道に走らせたい。」というのは、プーチン大統領の希望です。以前は色よい返事をしなかった日本ですが、今度こそ倍返しで答えたいものです。
建設費が巨額と感じられるかも知れませんが、米・中・露などは毎年この程度の額を軍事支出しています。江戸初期の「天下普請」の如く、武器を工具に持ち替え、世界中が協力する姿を見せれば、日本のお金が世界平和に貢献する何よりの証明になります。
騎馬技術の要となったのは、馬の口に含ませる銜(ハミ)です。スキタイは「鉄製銜」の発明によって高度な馬制御を獲得し、最初の騎馬民族となりました。スキタイに鉄器製造技術を伝えたのは、イスラエル民族であり、彼らはスキタイと共に草原シルクロードを東に向い、日本列島に到達しました。その後、彼らは製鉄及び土木建築技術を駆使して、巨大前方後円墳の築造、河内湖の干拓(大阪造成)、道幅12m以上の古代高速道路の敷設などを成し遂げました。
https://www.equus.co.jp/column/678/_EQUUS[画像クリック↖]
日本技術の結晶であるリニアが大草原を走る姿は、遠い先祖の魂をも呼び起こすことでしょう。
Japan-Europe Linear Plan (Revival of the Grassland Silk Road)【English version】[↖]
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