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「軍政は崩壊し始めている」 来日したミャンマー民主派の「外相」がにじませた日本への不満/東京新聞
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E8%BB%8D%E6%94%BF%E3%81%AF%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%97%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E6%9D%A5%E6%97%A5%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%B0%91%E4%B8%BB%E6%B4%BE%E3%81%AE-%E5%A4%96%E7%9B%B8-%E3%81%8C%E3%81%AB%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%B8%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%BA%80/ar-AA1kU8uk?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=9ca61fd672724a46ac5d3a20a767b4a5&ei=6
<連載 ミャンマーの声>
2021年2月にクーデターを起こした国軍に対抗し、民主派が樹立した「挙国一致政府(NUG)」のジンマーアウン外相が11月、日本を訪れた。NUGの閣僚で初の来日となった。国会議員や外務省関係者と接触し、記者会見や集会で、最近の民主派側の攻勢を受けて国軍は支配域を減らしていると主張した。クーデター後、最大の転換期といわれる中、民主主義の回復に向け日本に何を求めたのか。(北川成史)
◆武装勢力とも連携して国軍と戦闘
「軍政は崩壊し始めている」。11月24日、東京都千代田区の日本外国特派員協会での会見でジンマーアウンは力を込めた。
NUGはクーデターで政権を奪われたアウンサンスーチー率いる「国民民主連盟(NLD)」の議員らが正統な政府として樹立した。傘下の武装組織「国民防衛隊(PDF)」が少数民族武装勢力とも連携しながら、国軍と戦っている。
PDFや少数民族は10月下旬以降、地方で攻勢に出ている。ジンマーアウンによると、国軍は農村部での勢力圏が4割未満に落ち込み、都市部の支配も失い始めている。クーデター後、NUG側に投降した軍人や警察官は1万4000人に上るという。
ジンマーアウンは11月21日、超党派「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」(中川正春会長)が国会内で開いた集会で、国会議員らを前にこう訴えた。「もっと明確な支援をしてくだされば、より早くミャンマー国民の苦難を終わりにできる」
言葉の奥に日本のミャンマー外交への不満がにじむ。ジンマーアウンは「軍全体の破壊は考えていない。国際社会の効果的な圧力で、軍幹部から変革の動きが出るよう期待する」と表明した。効果的な圧力として、NUGとの外交関係の樹立と、国軍幹部や軍系企業への経済制裁を挙げた。
しかし、日本はクーデター後、国会で非難決議をしたものの、欧米と違って国軍幹部などへの制裁をせず、既存の政府開発援助(ODA)事業を継続。NUGの正式承認もしていない。
◆外務省とも接触 あくまで「非公式」扱い
「決議には感謝しているが、それだけでは不十分だ」と指摘。外交政策を見直し、アジア諸国とも連携しながら、NUG承認を含め圧力を強めるよう促した。
同時に人道支援を切望した。国連によると、10月下旬以降の戦闘激化で30万人超が家を離れ、国内避難民はそれ以前を含め約200万人と推計される。「国軍が関わらない形で、NUGに協力する組織を通じて人道支援を」と呼びかけた。
12日間の滞在中、ジンマーアウンは外務省関係者とも会い、ODAや人道支援の在り方について意見を伝えたという。ただ、あくまで非公式の扱いだった。
◆「国軍とだけ対話するのは大きな間違い」
一方、27日に面会した米国のエマニュエル駐日大使は、X(旧ツイッター)に「真に国民を代表する政府を支持する」と親NUGの投稿。日本政府とのスタンスの差を浮き彫りにした。
ジンマーアウンは非政府組織(NGO)関係者や研究者との会合も持った。会合を主宰した一橋大大学院の市原麻衣子教授(国際政治)は「訪日の意義は大きい」と語る。
ガザやウクライナに目が向く中、ミャンマーの現状を伝え、関心を喚起した点を市原は評価する。そして「絶対多数のミャンマー国民が軍政に反対している。国軍支配が将来的に安定するとみて、国軍とだけ対話するのは大きな間違い」と、日本外交にくぎを刺す。
「NUGや少数民族とも対話しなくてはならない。その意味でジンマーアウンが外務省関係者と会ったのは重要だ」とし、日本政府に望む。「今後、非公式でもNUGとの関係の構築に本気になるよう期待する。東南アジア諸国連合(ASEAN)任せなどにせず、ミャンマー問題の解決に向け、外交を活発化してほしい」(文中敬称略)
ジンマーアウン 1976年生まれ。軍政下の学生時代に民主化運動に参加。98年に逮捕され、11年間収監された。民政移管後の2015年、総選挙で下院議員に。20年に再選されたが、翌年クーデターが発生した。
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