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プーチン氏、リベラル派と会談=大統領選前に異例、臆測も―ロシア/時事通信
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ロシアのリベラル系野党「ヤブロコ」は26日、創設者グリゴリー・ヤブリンスキー氏(71)がプーチン大統領と会談したと明らかにした。強権体制を敷くプーチン氏がウクライナ侵攻下、与党や政権に従順な「体制内野党」以外の政治家と会うのは極めて異例だ。
タス通信によると、ペスコフ大統領報道官は会談に関し「何もコメントしない」と確認を避けた。ヤブロコは「(来年3月の)大統領選については議論していない」と主張したが、内容を巡り臆測を呼びそうだ。
ヤブリンスキー氏は2018年の大統領選で5位だった。来年の選挙での再挑戦について、ヤブロコ側は「1000万人分の推薦署名が集まれば立候補を検討すると、本人が繰り返し公言している」として、条件付きながら可能性を否定していない。前回選挙で立候補を認められなかった反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)は、禁錮19年の判決を受けて収監中。
次期大統領選は、現在4期目のプーチン氏が出馬し圧勝するのが既定路線だが、「無風選挙」になり投票率が低下すれば、有権者全体に占めるプーチン氏の「絶対得票率」が伸び悩むことになる。政権の正統性を誇示するためにも、投票率アップは至上命令。ヤブリンスキー氏が参加し投票率が押し上げられるシナリオも、政権は視野に入れているもようだ。
ヤブロコの発表によると、今回の会談は「特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)での停戦合意の必要性」が議題。ヤブリンスキー氏は「できるだけ早く停戦交渉を始める必要があると考えており、自身も交渉に参加する用意がある」とプーチン氏に伝えたという。
ヤブロコは「反戦」を掲げていたが、発表文は戦争の現実を認めた上で「停戦」を訴えるという配慮を見せた。プーチン政権は目標達成まで侵攻を続ける構えで、戦闘長期化は停戦交渉に応じないウクライナや支援する米国のせいだと責任転嫁している。
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