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「プーチン大統領の歴史観」侵攻を続けるプーチンの考え方の根底にあるものとは【風をよむ】サンデーモーニング/TBS NEWS
TBS NEWS DIG_Microsoft によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%A6%B3-%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%82%92%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%AE%E6%A0%B9%E5%BA%95%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%AF-%E9%A2%A8%E3%82%92%E3%82%88%E3%82%80-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0/ar-AA1guVnq?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=55625feadb06476580fde7a5308bf3ec&ei=25
ウクライナへの侵攻を止めないロシアで強まっているもの。それは子どもたちへの「軍国教育」です。そこから歴史を都合よく利用しようとするプーチン政権の姿勢が見えてきます。
侵攻を“正当化”するための愛国教育
9月1日、新学期が始まったロシアで行われた、子どもたちへの特別授業。講師を務めたのは…プーチン大統領です。
プーチン大統領「なぜ大祖国戦争(第2次大戦の独ソ戦)に勝てたのか分かった。我々ロシア人に勝つのは不可能だからだ。ロシアは絶対無敵だ」
ロシアの過去の栄光を称え、愛国心を鼓舞するプーチン氏。
生徒「私たちに最も伝えたい思想はどんなことですか?」
プーチン大統領「ロシアを愛することです」
生徒「素晴らしいアドバイス、ありがとうございます」
ロシアが一方的に併合した地域の子どもからはこんな質問も…
ザポリージャ州出身生徒「この地域はどのように発展していきますか?」
プーチン大統領「人々が大国の一部だと感じられるようにしていきます」
子どもたちに政権のプロパガンダを刷り込むロシア。新学期から使用する歴史教科書でも、「ロシアは英雄の国だ」など、今回の侵攻を正当化する記述が目立ちます。
義務化される“軍国教育”。その影響は
さらにこの秋から全国の高校で義務化されたのが、軍事訓練の授業でした。それに先駆けて行われた訓練では…
その中には毒ガスや生物兵器を想定したものまで…
教官「君たちはいつでも戦地にいる同志に代わる用意ができていなければならない」
生徒「訓練を通して祖国への愛がもっと深いものになりました」
ではなぜ今、ロシアは愛国教育を加速させているのでしょうか。
現在、反転攻勢を続けるウクライナは、南部でロシアの防衛線の一部を突破。
一方のロシアは兵員不足を補うため、2022年9月、予備役の動員に踏み切ったものの、数十万人が国外に脱出するなど混乱が広がりました。
こうした状況の中、愛国教育を受けた若者や子どもたちも将来、戦地に送り込まれる日が来るかもしれません。
ロシアから逃れた元教師は、愛国教育が将来に及ぼす危険性について…
ロシアの元歴史教師「戦争が終わったら軍事化の要素は学校教育から一瞬で消えるが一回覚えてしまうと、子どもの頭の中から簡単には消えない」
軍国主義的な動きを加速するプーチン政権は、真実を隠す動きも
さらに、プーチン政権は、自らに不都合な事実を隠蔽する『言論統制』の動きをエスカレート。
ロシア政府は新たに9月1日、ノーベル平和賞を受賞した独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の編集長ムラトフ氏を、スパイを意味する「外国の代理人」に指定。その活動を制限しました。
19世紀の「絵」から読み解けるものは
軍国主義的な動きを強めるロシア。その根底にあるものは何なのでしょうか?
その象徴として著名な歴史学者が見せたものは“1枚の絵”でした。
19世紀ロシアで描かれた“三姉妹”とされる絵。剣を持つ中央の女性がロシア、左右の2人が妹のウクライナとベラルーシ。プーチン氏はこの絵も引用しながら「3つの国は1つ」と主張しているといいます。
ウクライナ史研究の第一人者は、この絵をもとに、プーチン氏の歴史観をこう説明します。
米ハーバード大学・セルヒー・プロヒ教授「ウクライナは個別に存在する国ではなく、大きなロシア帝国の一つという捉え方。侵略戦争を正当化する手段として、歴史は何度も悪用されてきたが、その最も顕著な人物が、プーチン大統領だ」
“終戦”をめぐっても歴史を利用
過去の歴史を利用するプーチン政権は、いま対日批判の手段としても歴史を持ち出しています。
9月3日、ロシア各地で行われた、「第2次大戦終結の日」の式典。
日本では8月15日を終戦の日としていますが、ロシアでは、日本が降伏文書に調印した翌日9月3日を、これまで「第2次大戦終結の日」としてきました。
ところが今年は名称を変更。「軍国主義日本に対する勝利」という言葉が加わったのです。
サハリンでの式典に参加した、メドベージェフ氏は日本を一方的に非難しました。
メドベージェフ前大統領「日本は歴史の教訓を学び、第2次大戦の結果を完全に認めるとともに、第3次大戦を防ぐよう努めるべきだ」
そこにはウクライナ侵攻で制裁を科す、日本への敵意が見え隠れします。
自らの都合に合わせ、過去の歴史を利用するロシア。プーチン大統領の偏った歴史観がもたらした戦争は、いまだ終わりが見えません。
(「サンデーモーニング」2023年9月10日放送より)
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