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トランプの後継者は俺だ、インド系大富豪候補者の支持率が急上昇/JBpress
高濱 賛 によるストーリー •
https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%AE%E5%BE%8C%E7%B6%99%E8%80%85%E3%81%AF%E4%BF%BA%E3%81%A0-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B3%BB%E5%A4%A7%E5%AF%8C%E8%B1%AA%E5%80%99%E8%A3%9C%E8%80%85%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8C%81%E7%8E%87%E3%81%8C%E6%80%A5%E4%B8%8A%E6%98%87/ar-AA1fMKvw?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=690ceff607bb4242ae6dccb837fe8697&ei=18
デサンティスに肉薄、支持率10%に
米共和党が8月23日に行った初の大統領候補者テレビ討論会の視聴者は5000万人、同時刻にSNSのXで流れたドナルド・トランプ前大統領の単独インタビューはアクセス数が7300万から7400万だった。
(Trump's debate counter-programming draws millions of views on X)
(Fox News is the debate’s biggest loser)
8人の候補者の顔見世も「象(トランプ氏)の出ないショー」ではトランプ氏に勝てなかった。
とにかく共和党支持者にとっては、トランプ氏抜きの大統領選は考えられないことを改めて示した。
共和党の選挙戦略専門家のアレックス・コナント氏によれば、共和党支持者の4分の1はトランプ氏に何があっても投票、4分の1はトランプ氏には投票しない、残りの半分は投票態度を決めかねているという。
(Los Angeles Times)
一方、トランプ氏抜きの今回の討論会で「誰が勝者か」を一般有権者に尋ねたワシントン・ポストの世論調査では以下のような結果が出た。
@ロン・デサンティス・フロリダ州知事:29%
Aヴィヴェック・ラマスワミ氏:26%
Bニッキー・ヘイリー元国連大使:15%
Cマイク・ペンス前副大統領:7%
Dクリス・クリスティ元ニュージャージー州知事:4%
Eティム・スコット上院議員:4%
(Our Republican debate poll finds Ron DeSantis and Vivek Ramaswamy won)
注目すべきは、政治経験ゼロのラマスワミ氏が副大統領や上院議員、知事現職・経験者を差し置いて、デサンティス氏に肉薄していることだ。
直近の世論調査でも、断トツのトランプ氏(55.4%)を追うデサンティス氏(14.3%)に次いで7.20%で3位につけている。世論調査によっては10%の支持率を得ている。
「痩せぎすで変な名前の男」と自己紹介
討論会参加者の並び順は支持率で決まる。中央にはデサンティス氏、その向かって右側に痩せた浅黒い色の男が陣取った。
モデレーターから指されると開口一番、こう述べた。
「皆さん、痩せぎすの、しかも名前も聞きなれない男は、いったい何者でしょう?」
(Who the heck is this skinny gay with a funny last name?)
「一つ言えることは、私は誰からもカネをもらったり(企業団体の)世話にもなっていない唯一の候補者です。これだけは声を大にして申し上げておきます。気候変動は作り話です」
(I’m the only person on the stage who is not bought and paid for, so I can say this. Climate change agenda is a hoax.)
ラマスワミ氏は、討論会を通じて一番喋りまくった。
気象変動、ウクライナへの軍事支援、中国の脅威、メキシコとの国境問題とテーマごとに他の候補者と一対一で渡り合った。
終始一貫しているのはトランプ氏の4年間の内政外交すべてを支持する姿勢だった。
反トランプのジャーナリスト、チャーリー・スカイズ氏はこう描写した。
「ラマスワミ氏は、持前の弁舌でトランプ氏よりも巧みにトランピズムを展開した。熱狂的なトランプ支持者が聞きたかった歌を奏でた」
「それはトランプ氏を支持している他の候補者が真似できないようなパフォーマンスだった」
(The Vivek and Nikki Show)
高学歴・裕福・・・インド移民の典型
同氏はオハイオ州・シンシナティ生まれ。
両親はインド、ケララ州出身のヒンズー教教徒で、父はカルカッタ国立工科大学を卒業後、米国に移住、ゼネラル・エレクトリック(GE)のエンジニアとして働いてきた。
母は高齢者専門の心理学者だった。高学歴で裕福なインド移民の典型だった。
ラマスワミ氏は、カトリック系の高校を出た後、ハーバード大学に進学、生物学を専攻し、卒業論文ではキメラ動物創造に関する倫理上の諸問題を取り上げ、最優秀賞を受賞している。
また、在学中にゴールドマンサックスでインターンとしての勤務経験がある。
在学中は「ハーバード・ポリティカル・ユニオン」(HPU=米大学最古の弁論部)やユダヤ系学生団体「シャブタイ」にも参加、米国社会のエリート育成機関に積極的に参加した。
その後、イェール法科大学院に進み、大学院生当時、金融、薬品、バイオテク分野関連のヘッジ・ファンドを知人と設立し、法務博士号取得前に1億5000万ドルの純益を上げていた。
その後、そのヘッジ・ファンドを「ロイバント・サイエンス」と改称、次々と製薬会社を買収、売却、合併した。
2020年には環境保護、社会・企業のガバナンスのための基金を設立、これが政界進出へのスタート台になっている。
トランプ氏とは、2022年、ニュージャージー州のトランプ氏の別邸で夕食を共にしたのが出会いだった。
億万長者のラマスワミ氏が、トランプ氏の支持層を取り込む“国盗り物語”は注目に値する。
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