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欧米の手先としてニジェールを脅しているナイジェリア大統領には麻薬疑惑
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202308070001/
2023.08.07 櫻井ジャーナル
ニジェールで7月26日にクーデターがあり、モハメド・バズーム大統領が拘束された。実権を握ったグループのひとりで、国土防衛国民評議会の副議長を務めているサリフー・ムーディー師団将軍はマリを訪れた際にワグナー・グループのエフゲニー・プリゴジンと会い、同グループの支援を要請したと伝えられている。
アフリカの資源を略奪してきた欧米諸国の手先であるECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)は軍事行動を起こすと恫喝、フランス自体が軍事介入する可能性も言われている。こうした動きを警戒してのことだろう。
ECOWASが正式に設立されたのは1975年のラゴス条約によるが、実際は1945年に「CFAフラン」という通貨が創設された時にできたと言われている。この通貨を使用している国はフランスの支配下にあると考えられているからだ。CFAフランを使用している国は外貨準備高の50%をフランスの国庫に保管しなければならないという規定があり、自国の通貨政策をコントロールできない。この支配システムを維持する仕掛けのひとつがECOWASにほかならない。ECOWASは紛争を起こして西側諸国が好む専制君主を守り、腐敗した政府を維持してきた。
このECOWASで最も影響力の大きい国はナイジェリア。ECOWASのボラ・ティヌブ議長はナイジェリアの大統領でもある。1週間以内に拘束された大統領を戻さないならば、軍事的な手段も辞さないと通告しているが、ナイジェリアの議会はティヌブの方針を拒否、ニジェールへの介入に反対している。
こうした議会の意思とは関係なく欧米の命令に従っているティヌブは資産家として知られているが、アメリカのシカゴで麻薬資金のロンダリングで儲けたとされている。ティヌブは長年にわたり米国の資産家であり、ヘロイン売買をする親族のために数百万ドルを洗浄した大規模な麻薬取引の共犯者として名前が挙がっている。彼の親族がヘロインを売買していたという。
マネー・ロンダリングの捜査に危機感を覚えたのか、ティヌブはアメリカを離れてナイジェリアに戻り、政治の世界へ入る。1992年に上院議員に当選、99年から2007年まではラゴス州知事、そして今年5月から大統領を務めている。その間、アメリカ政府に情報を提供し続けた。
アメリカの支配層が使う手先には麻薬業者が少なくない。ベトナム戦争の際には東南アジアで麻薬業者にヘロインを生産させ、マフィアに売り捌かせていた。その後、ラテン・アメリカではコカイン業者を使い、アフガニスタンでもヘロインを生産、コソボの手先も麻薬業者だった。蒋介石も麻薬を扱っていたことが知られている。
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