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バーンズ米CIA長官が中国でのスパイネットワーク崩壊を認めた意味 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/326990
2023/08/03 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
CIAが中国のスパイ網を再構築(C)ロイター
世界には米国のCIA、英国のMI6、イスラエルのモサドなど、名だたる情報機関がある。
もちろん、彼らが今、どのような工作をしているかは公表されていない。
CIAに関しては、何十年か経った後に機密文書が公開され、「彼らはやはり、そういう活動をしていたのか」となる。
そうした中、異例と思われる記事が出た。
米国では必ずしも一流紙とはみなされていないワシントン・タイムズ紙が、「CIA、スパイたちを失ってから10年、中国のスパイ網を再構築中、長官が明らかに」と題した記事でこう報じた。
「バーンズCIA長官は、『CIAは、10年以上前に中国で採用されたスパイネットワークが防諜活動で壊滅的に失われたことを受け、中国のスパイネットワークの再構築に取り組んでいる』ことを明らかにした」
「バーンズ氏はコロラド州での安全保障会議で講演し、2010年に始まり、CIA職員による裏切りと秘密通信の破綻が重なって引き起こされた、採用された中国人や他の工作員の喪失について質問された。バーンズ氏は『私たちは進歩を遂げており、他の方法で獲得できるものを補完する非常に強力な人的情報能力を確保するために懸命に取り組んでいます』と語った」
これはCIAの中国に対する宣戦布告であり、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は「中国対抗措置を誓う」と報じた。
この報道についてスパイ強国であるロシアが反応した。
ロシア紙「RT」は「CIAの中国に対する脅威は現実であるのに、なぜ無視されるのか?」と題して報道。いくつかの興味を引く部分を挙げたい。
▽米国は北京のスパイ網を復活させていることを認めたが、それに対抗するあらゆる取り組みは「パラノイア」と呼ばれる可能性が高い。
▽このコメントは、中国国家が過去数年に中国でのCIAの存在を排除することに成功し、中国指導部の意図を解読することが困難になった後に発表された。
▽CIAが中国で「何をしている」かについて、主流メディアで報道されることはなく、報道する人々は陰謀論者として無視される。
▽CIAがその存在を「再構築」するために何をしているのかである。それは中国の指導者たちをスパイする、CIAによる明示的な介入には、新疆やチベットなどの地域への焦点が含まれているが、より明確に香港での不安と反乱を煽ることも含まれている。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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