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「プリゴジンの乱」をきっかけにロシアに革命が起きかねない…!そのトリガーとなる「将軍と国民」共通の“怒り”のメカニズム【経済学から見るクーデターの展望】/現代ビジネス
原田 泰 によるストーリー • 47 分前
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B9%B1-%E3%82%92%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%AB%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AB%E9%9D%A9%E5%91%BD%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%8D%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B-%E5%B0%86%E8%BB%8D%E3%81%A8%E5%9B%BD%E6%B0%91-%E5%85%B1%E9%80%9A%E3%81%AE-%E6%80%92%E3%82%8A-%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0-%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%B1%95%E6%9C%9B/ar-AA1dWE9V?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=4e52228e955645bf97d367eef77d7049&ei=8
「プリゴジンの反乱」は、ロシアを窮地に陥れることだろう。
前回、「プーチン絶体絶命…!プリゴジンが呼び覚した「反乱で変わるロシア」と、これからがヤバい!独裁体制「意外すぎる脆さと弱さ」」で見てきた通り、独裁体制が戦争に強いというのは幻想で、特に反乱がおきてからはマジで弱い。
これに対して、独裁者に勝ち続けてきたのは歴史的に見ても自由と民主主義の国々だ。『プーチンの失敗と民主主義国の強さ 自由を守るウクライナの戦いを経済学から読む』(PHP)の著者、原田泰氏が経済学の視点から解説する。
クーデターとは何か
プリゴジンの反乱で、ロシアのプーチン体制の終わりの始まりが議論されている。前回も述べたが、独裁体制(権威主義体制)の崩壊はクーデターによるものが33%で、民衆蜂起や反乱よりも多い(エリカ・フランツ『権威主義』149-152頁、白水社、2021年)。
クーデターとは、言うまでもなく、軍隊が、現政権を倒すことだ。
現政権にもいろいろあるが、罪もないウクライナに攻め込んで、ウクライナの人々のみならず、ロシアの若者も戦場で無駄に殺している。クーデターで立派な政権を作れるとは思わないが、ウクライナ戦争を止めてさえくれれば、なんでも良いと私は思う。
民主主義とか、法の支配とか、人権とか説教をする必要はない。
プリコジンの乱が起きたワケ
関連するビデオ: 「プリゴジン氏はロシアにいる」ベラルーシ大統領 (テレ朝news)
戦争犯罪も追及せず、プーチン一派の国外資産は没収してウクライナ復興に役立てるが、国内資産はクーデター派で分ければ良い。西側諸国もそう考えてくれると私は思う。
モスクワに向けて進軍するワグネルの部隊 Photo/gettyimage
モスクワに向けて進軍するワグネルの部隊 Photo/gettyimage
© 現代ビジネス
軍隊とは、統一した命令系統を持つ組織である。ロシア軍も、総司令官たるプーチンに命令されて戦っているのだが、勝てそうにないし、膨大な犠牲を払っている。ゼレンスキー大統領によると、プリゴジンの傭兵軍団ワグネルは2.1万人の死者を出したという(「ワグネルの戦死者「2.1万人」ゼレンスキー氏」CNN 2023.07)。
真偽は分からないが、せいぜい数万の軍隊のうち、1万人以上が戦死したのだろう。
ワグネルには多くの囚人兵がいるそうだが、たとえ囚人であっても私は気の毒だと思う。プリゴジンが死地に追いやっているのだが、さすがの彼も、死者の数に心を動かされたのではないかと私は思っている。
クーデターはどうなったら「成功するか」
ロシアの正規軍は、囚人兵の犠牲の下に、何とか戦線を維持しているのだろうが、囚人兵がいなくなれば、次は自分たちが死ななければならない。
ウクライナは、本来のロシア領土には攻めてこない。自分たちが退却しても、退却時の混乱さえ乗り切れば、死ななくて済む。もちろん、無断退却は最高司令官であるプーチンへの反逆だから、死刑になってしまう。であれば、クーデターを起こしてプーチンを引きずり下ろし、プーチン一派の持っている石油、天然ガス利権を奪い、クーデター派で分ければ良いではないか。
一見簡単なことのようにも思えるが、その後の政治的な混乱は避けられない。
たとえば、足利尊氏は総司令官として、後醍醐天皇派の反乱を鎮圧するために京に上ったが、北条氏を裏切った。明智光秀は毛利攻めの大軍を任されたが、本能寺の信長を襲った。もちろん、尊氏の足利幕府は長く落ち着かず、内乱状況が続き、最終的に成立した権力も弱体なものだった。明智光秀に至っては、3日間で鎮圧、殺された。
鮮やかなクーデターというものは難しいのだろう。
クーデターが成功し、かつ内乱に陥らず、民衆蜂起のような混乱(権力者グループにとっての混乱)も起こさないためにはどうしたら良いだろうか。
そのポイントは、focal pointという人々の「共通した予想」が成り立つかどうかである。
後編「誰がプーチンに引導を渡すのか…「独裁者」と「革命家」の攻防にみる、ロシア・クーデターが成立する「最低条件」の危険な中身」では、ロシアのクーデターの成否をわけるfocal pointについてじっくり解説していこう。
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