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ロシア合意離脱か?食料危機再燃の懸念/出川展恒・nhk
2023年07月10日 (月)
出川 展恒 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/485538.html
来週期限を迎えるウクライナ産の農産物の輸出をめぐる合意について、ロシアのプーチン政権は、延長に応じない構えを示していて、世界的な食料危機が再燃する懸念が高まっています。国際問題担当の出川解説委員です。
Q1:
ロシアが、ウクライナ産の農産物の輸出に再び待ったをかけるのでしょうか。
A1:
はい、その懸念が高まっています。ウクライナは、小麦やとうもろこしの世界的な輸出国です。ウクライナに軍事侵攻したロシアが、黒海の港を封鎖したため輸出が滞り、世界的な食料価格の高騰を招きました。去年7月、国連とトルコの仲介で、ロシアとウクライナが合意を結んで、輸出が再開し、食料価格も徐々に下がっていました。
ところが、先月、ロシアのプーチン大統領は、合意の見返りとされていた、ロシア産の農産物や肥料の輸出を支援する約束が守られていないと欧米諸国を非難し、今月17日に期限が切れる合意の延長には応じず、離脱を検討していると表明しました。
Q2:
もし、そうなると、影響は大きいですね。
A2:
はい。ウクライナの農産物の輸出が滞れば、食料価格が再び上昇することは避けられません。私たちの暮らしにも影響が出ますが、最も大きな打撃を受けるのは、アフリカの国々です。WFP=国連世界食糧計画は、ロシアが合意から離脱すれば、アフリカ東部を中心に、数千万人が飢えに直面するおそれがあると警告しています。
Q3:
合意の延長は難しいのでしょうか。
A3:
現時点ではそうです。プーチン大統領は、先月、アフリカ諸国の首脳との会談で、合意の延長を強く要請されましたが、「この合意は欧米とウクライナの利益にしかなっていない」と述べて、離脱する可能性を強く示唆しました。
かわりに、アフリカの貧しい国には、ロシア産の穀物を無償で提供する用意があると述べています。アフリカ諸国の支持はつなぎとめ、ウクライナと欧米に揺さぶりをかける狙いが読み取れます。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、先週末、トルコを訪問し、エルドアン大統領と会談しました。合意の期限切れまで、あと1週間、トルコと国連による仲介に再び世界の目が注がれています。
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