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米中関係"相手の声は聞こえるか?"/橋祐介・nhk
2023年06月23日 (金)
橋 祐介 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/485008.html
米中間のコミュニケーションについて、アメリカ担当の橋解説委員とお伝えします。
Q1.
けさのイラストは、バイデン大統領が糸電話で中国を呼び出し中?
A1.
アメリカの外交トップとして5年ぶりに中国を訪問したブリンケン国務長官。対話の扉はひとまず開かれましたが、アメリカ側が再三求めた軍どうしの連絡ルートの再開は、実現できませんでした。
そのため、いま最も懸念されているのが、米中の“偶発的な衝突のリスク”です。
5月には南シナ海上空でアメリカ軍の偵察機に中国軍の戦闘機が異常接近。6月には台湾海峡で互いの軍艦があわやぶつかる寸前。そうした危険な出来事が、いつ再び起きてもおかしくないのです。
Q2.
なぜ軍どうしの連絡ルートの再開は実現できなかった?
A2.
これまでも中国は軍どうしのコミュニケーションには消極的でした。
アメリカは、2月に中国の気球を撃墜した際、国防相による電話会談を呼びかけましたが、中国は応じませんでした。連絡ルートはいま断線しているかのような状態です。
中国はアメリカによる制裁解除が先決だと主張します。3月から中国の国防相に就任した李尚福氏は、ロシアからの武器調達に関連して5年前からビザ発給停止などアメリカの制裁対象に指定されていると言うのです。
Q3.
アメリカは制裁解除に応じるでしょうか?
A3.
バイデン政権は「コミュニケーションの障害になっているものについては中国と協議中だ」としながらも、制裁解除には慎重です。仮に制裁解除や一部緩和に踏み切れば、議会から「中国に弱腰だ」とする批判が高まるからでしょう。
バイデン大統領が習近平国家主席を「独裁者」と呼んだ発言もタイミングは最悪でした。選挙資金集めのイベントで支持者らを前に不用意に飛び出した発言でしたが、中国は「政治的な挑発だ」と反発しています。
相手の声が聞こえても、真意が伝わるとは限りません。意図せぬ衝突は回避できるのか?米中双方が対話の努力を地道に重ねる以外に近道はなさそうです。
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