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頻発する東方沖地震の不気味…そして懸念される「能登と千葉の類似性」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/336966
2024/03/03 日刊ゲンダイ
崩壊した家屋が道路を塞ぐ(珠洲市蛸島町)/(C)日刊ゲンダイ
立て続けの地震が不気味で仕方がない。1日、千葉県と埼玉県で震度4の地震が発生。震源となった千葉県東方沖で震度4の地震が観測されたのは29日に続き2日連続だ。2日未明には県南部で震度4の地震が起きた。
気象庁の地震情報によれば、千葉県東方沖では、27日からきのう午後3時までに震度1以上の有感地震を16回観測。うち5回は震度3以上だった。
こうまで頻発していると、気になるのは巨大地震の可能性だ。千葉県東方沖ではマグニチュード7クラスの地震が1987年に発生している。立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)はこう警鐘を鳴らす。
「千葉県沖で群発地震から本震が発生するケースが懸念されます。年初の能登地震も2016年の熊本地震も同じパターンでした。関東大震災も本震前に前兆のような地震が観測されたといわれています。今回の地震が本震の前触れである可能性に注意が必要です」
巨大地震が発生した場合、とりわけ千葉が心配なのは、能登半島との類似性だという。
「大ざっぱに言えば、千葉は北側の台地と南側の半島部分から成り立っており、能登半島と地理的な特性が似ています。能登地震の被害のように台地部分では地すべりが起きやすく、建物が傾いたり、埋まったりする恐れがあります。もともと海だった半島部分では倒壊の危険性が高い。直接的な被害に加え、能登地震のように被災現場に救助に入りづらく、孤立する可能性もあります」(高橋学氏)
千葉は南房総地域だけでも、能登に比べて人口密度が4倍以上高い。
巨大地震による人的被害は、さらに深刻になる恐れがある。首都圏は言わずもがなだ。
「一連の地震の震源地となった千葉県東方沖は、日本列島が位置する北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが沈み込み、フィリピン海プレートの下に東側の太平洋プレートが沈み込むという複雑な構造になっています。簡単に言えば『3層構造』になっており、どれかが動けば他にも影響する。太平洋プレートがフィリピン海プレートを押して南海トラフ地震につながる恐れもあれば、フィリピン海プレートが北米プレートを押して首都圏の巨大地震につながる恐れもあるのです」(高橋学氏)
「Xデー」に備えておくべきだ。
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