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「もんたよしのりさんの命を奪った「大動脈解離」は現役世代も要注意…“ちょっとした血圧上昇”の恐怖」
(日刊ゲンダイ 2023/10/26)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/331121
訃報に触れて、独特のハスキーボイスが胸に響いた人は少なくないだろう。大ヒット曲「ダンシング・オールナイト」などでおなじみのシンガー・ソングライター、もんたよしのり(本名・門田頼命)さんの命を奪ったのは、大動脈解離だった。享年72。突然死につながるこの病気は、もんたさんのような高齢者だけでなく、40代、50代の現役世代も起こりうるという。
◇ ◇ ◇
「つい先日、NHKで『ダンシング・オールナイト』を元気に歌う姿を拝見していたので、亡くなったことを聞いて本当に驚きました。まだ72歳とお若いので残念ですが、もんたさんの死因となった大動脈解離はとても怖い病気で、40代以上はだれでも起こりうるので、もんたさんの死を教訓にぜひ気をつけてほしいと思います」
こう言うのは、東京都健康長寿医療センターの元副院長・桑島巌氏だ。もんたさんは先月26日、NHKの番組「うたコン」に出演。久しぶりの生放送を楽しみながら「ダンシング・オールナイト」などを熱唱。番組が10月3日に再放送されるのを前に、生放送の出演がSNSなどで評判となったことがうれしくて自らのブログに「こんなご褒美もらえるねんなぁ〜! 又、がんばろうと素直に思える」と感謝の気持ちをつづりながら再放送をPRしていた。
元気な姿を全国のファンに印象づけた直後の悲報だけに、ファンや音楽関係者のみならず驚きが広がるのは当然だ。では、40代以上はどんなことに気をつければいいか。対策を含めて桑島氏に詳しく聞いた。
「大動脈は血管の中で最も太く、いわば“幹線道路”のような血管です。まず心臓から上に伸び、Uターンして腹部に向かいます。そこから枝分かれして血液が全身に届けられるのです。その大動脈を輪切りにすると、血管の壁はバームクーヘンのような3層構造になっています。内側から内膜、中膜、外膜と呼ばれ、内膜にキズがついて、中膜に血液が入り込むのが大動脈解離です。発症すると、全身の血液供給が滞るため、激痛が走り、突然死のリスクがとても高い」
■ 笑福亭笑瓶さんはゴルフのプレー中に
落語家の笑福亭笑瓶さんも今年2月、この病気で命を落としている。享年66。笑瓶さんも、番組収録の5日後の急死で関係者を驚かせたのは記憶に新しい。その笑瓶さん、8年前に同じ病気で九死に一生を得ていて、テレビで病名を公表して笑いを誘った直後の訃報だった。
8年前の発症時は千葉でゴルフのプレー中だった。グリーンでピンをカップに差そうとしたときに、体の中でバリバリッと裂けるような鈍い音がして、経験したことがない激痛に襲われた。その後、ドクターヘリで病院に運ばれ、一命をとりとめたという。
「中膜に入り込んだ血液が広がることで、強烈な痛みが胸から腹部、あるいは背中に移動することがあります。つらい痛みが1時間程度続いたり、発症直後に失神したりすることも珍しくありません。笑瓶さんが救命されたときドクターヘリが使われたことからも分かるように、1分1秒を争う病気なのです」
発症から1時間過ぎると、死亡率は1%上昇するとされる。手術ができないときの死亡率は、発症から24時間で20%、同48時間で30%といわれている。
厚労省の「人口動態統計」によると、昨年の大動脈解離の死亡数は、その前段階の大動脈瘤を含めて1万9982人。2000年との比較で2.4倍に増えている。この病気の主因が高血圧で、死亡数の増加は高血圧患者の増加と結びつくという。
「高血圧の患者数は4300万人という報告もあり、日本人の3人に1人です。ところが、治療を受けて血圧を適正にキープできているのはわずか27%。治療を受けていてもコントロール不良だったり、高血圧を指摘されながら放置したり、そもそも高血圧に気づいていなかったりする人がほとんどです。その結果が動脈硬化の進行で、血管が傷つきやすくなります。ボロボロの血管に、より血圧を上昇させるような要因が重なると、大動脈解離を起こしやすいのです。昔は70代以上の高齢者に多かったものの、最近は40代、50代の現役世代も珍しくなくなっています」
■ 排便時いきんだときに激痛が
桑島氏が経験した患者の症例を紹介しよう。
金融関係の男性(47)は、米ニューヨークや英ロンドンとやりとりしながら仕事をするのが日課だった。NYとの時差は冬は14時間で、NY市場が開くとき日本は夜中の23時。NYの動きをチェックしてからベッドに入るため、睡眠は4時間ほどだった。
睡眠不足の蓄積で毎年の健康診断では常に高血圧を指摘されていたが、受診の時間がなく放置していたという。
そんなとき、自分の親の介護で自宅に呼び寄せるかどうかをめぐって、妻とトラブルに。精神的なストレスを重ね、久しぶりに同僚と飲みに出かけた翌朝、トイレでいきんだときに胸に激痛が走って119番。幸い、すぐに病院に搬送されたため、急性大動脈解離でも命に別条はなく、退院できたそうだ。
「健康な血管は新品のゴムホースのようなしなやかさがありますが、動脈硬化を起こした血管は劣化したゴムホースのようなイメージです。劣化したゴムはちょっとした圧力で亀裂が入りやすいように、動脈硬化を起こした血管もちょっとしたことでキズがつきやすく、それが大動脈解離につながるのです」
動脈硬化の背景にある高血圧の悪化要因の一つがたばこだ。もんたさんは、「ダンシング・オールナイト」をリリースする前、たばこで声をつぶし、あのハスキーボイスを生んだとされる。笑瓶さんも、最初の大動脈解離を起こす前は、ヘビースモーカーでなおかつチェーンスモーカーだったが、病気を機に禁煙したという。
■ 発症しやすい朝は要注意
では、発症のキッカケとなる「ちょっとしたこと」は、どんなことなのか。
「血圧は日内変動があって、睡眠中は低下し、起床の前から上昇して、日中の活動中は高くなります。ところが、高血圧だと、睡眠中の血圧低下が十分ではなく、起床時の血圧上昇が重なるため、よけいに血圧が高くなりやすい。この病気が早朝に多いのはそのため。朝の排便時にいきむと、血圧がさらに上がり、動脈硬化が進んだ人では、大動脈解離の引き金になります。『ちょっとしたこと』とは、そういうことです。ゴルフのスイングやパターのときに息をとめるクセがある人は、それで血圧が上昇しやすい。笑瓶さんが最初の大動脈解離のときにゴルフ場で倒れたのは、そのせいではないでしょうか。『ちょっとしたこと』とは、日常生活の中で血圧上昇に結びつく動作やストレスのことです」
前述の40代男性は、睡眠不足や仕事のストレスに加え、妻とのトラブルで家庭内不和も加わった。さらに発症前日は深酒したことで、より睡眠不足に拍車がかかり、血圧上昇を助長したと思われる。そしてトドメを刺したのが、排便時にいきんだことだった。
ゴルフも仕事も排便も、集中するときに呼吸を止めるクセがある人は、呼吸を続けるように改善した方がいいという。高血圧の人はなおさらだろう。
「この病気を予防するには、高血圧をはじめ動脈硬化につながる生活習慣病はきちんと治療を受けておくことが1つ。たばこを吸っている人は、なるべく禁煙して、酒量が多い人は節酒するのが2つ目です。そして3つ目は睡眠不足やストレスを持ち越さないようにすること。仕事や家庭などのストレスをゼロにすることは難しいでしょうが、定期的に発散することはできるはず。睡眠不足も同様に毎日にならないように、生活を見直すことが大切です」
ちょっとした原因を毎日続けるのも、複数を重ねるのもよくない。負の連鎖をうまく断つことが重要だという。それでも発症して、胸や背中などに激痛を感じたら、迷うことなく救急車を呼ぶ。3〜4時間以内に人工血管に置き換える手術を受けられれば、助かる可能性が高いという。
------(引用ここまで)--------------------------------
大動脈解離が決して珍しくない病気のように書いてありますが、実際は、
年間発症数は10万人に数人から10人前後で、かつては高齢者以外は
ほとんど見られませんでした。
長尾先生のツイートです。
https://twitter.com/dr_nagao/status/1696909952441540798
(長尾和宏)
「
何も病気が無い人が大動脈解離で突然死するわけない。
おかしい!とまず疑って下さい。
僕の周囲や知り合いやその知り合いが何人も大動脈解離で急死した
知識の無い家族はそんなもんかと諦めるしかない。心ない医者もそう勧める。
でも違うんです。どれだけ攻撃されてもおかしいものはおかしい。
8:37 AM Aug 30, 2023
」
福島原発事故後、被ばくが原因で増加し始め、さらに新型コロナワクチンが
それに拍車をかけていると思われます。
海外でもワクチン接種開始後、明らかに大動脈解離が増加しています。
解毒をすること、そして十分な睡眠、バランスのよい食事、ストレスの少ない生活、
適度な運動など健康的な生活を心がけることが大切です。
(関連情報)
「ワクチン接種と大動脈解離は本当に無関係か?接種後死亡1093事例中32例 (日刊ゲンダイ)」
http://www.asyura2.com/21/iryo7/msg/359.html
「持病ない46歳男性、ワクチン接種翌日に大動脈解離で死亡」 (読売 2021/05/01)
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210430-OYT1T50176/
「大動脈解離が急増中 声優・鶴ひろみさん(57歳)も突然死 内部被ばくを避け血管の老化を防止しよう」
(拙稿 2017/11/19)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/125.html
「大動脈解離、震災後2倍に…岩手の病院調査 (読売新聞)」 (拙稿 2015/2/20)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/876.html
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