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新型コロナ感染者ジワリ拡大…回復後も「2年経っても苦しむ後遺症」には要注意
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324273
2023/06/10 日刊ゲンダイ
若者も後遺症に気を付けたい(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行してから、8日でちょうど1カ月。日常生活はコロナ禍前に戻りつつあるが、コロナ感染者数はジワジワ増えている。
東京都が8日発表したモニタリング分析によると、「定点把握」に基づく都内の感染者数は、4日までの1週間で1医療機関あたり5.29人。前週3.96人から増加し、4週連続増となった。
福岡市の福岡大学付属大濠中学校・高等学校は、全校生徒2340人のうち約2割がコロナ陽性か陽性の疑いがあるとして、10日まで休校。3日に実施した体育祭をキッカケに、クラスターが発生したとみられている。
若者は重症化しにくいとはいえ、気を付けたいのが「後遺症」だ。年単位で苦しめられる恐れがある。
ドイツのアウクスブルク大の研究チームが、2020年11月から21年5月に陽性が判明したコロナ感染者を対象に、22年6月から同年11月にかけて後遺症について追跡調査を実施。5日に公表された論文によれば、入院しなかった患者304人のうち210人(69.1%)が、倦怠感や呼吸困難感、記憶障害や集中力の低下など、何らかの後遺症を訴えたという。
感染した時は入院が必要ない程度の症状でも…
新型コロナウイルスの後遺症に苦しむ人々(ゲッティ=共同)
注目すべきは、感染してから約2年経っても、後遺症が続いていること。感染した時は入院が必要ない程度の症状でも、回復後、長期間にわたって後遺症を抱える可能性があるのだ。昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)がこう言う。
「対象者の感染時期を鑑みれば、多くはアルファ株やデルタ株など、オミクロン株が出現する以前の変異株に感染していたと考えられます。変異株の違いや後遺症の定義を検討する必要はありますが、まだまだ解明されていないだけに、後遺症には注意が必要です。ウィズコロナというのであれば日本も国家を挙げて後遺症の調査・研究に取り組むべきだと思います」
後遺症のメカニズムについて分かってきたこともある。
東京慈恵会医科大などの研究チームは、新型コロナウイルスの表面にある突起上の「スパイクたんぱく質」を投与したマウスの脳内に炎症が起き倦怠感などの脳神経症状が表れたことを確認。脳内の炎症を示す「サイトカイン」が増える一方、炎症を抑える「アセチルコリン」が減っていた。
そこで、研究チームは脳内のアセチルコリンを補う働きのある認知症治療薬「アリセプト」をマウスに1週間投与。すると、サイトカインが減って脳内の炎症や倦怠感などを抑えられたという。
「コロナ後遺症は、頭にもやがかかったようになる『ブレーン・フォグ』など、中枢神経系へのダメージが特徴的です。ウイルスがどんな働きをしているのか、認知症治療薬が人にも効果があるのかなど、更なる研究が待たれます」(二木芳人氏)
後遺症に苦しまないためにも、「コロナは風邪」と侮らないことだ。
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