http://www.asyura2.com/23/holocaust7/msg/670.html
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「『とても残念』な日本...クリスマスツリーに「星」を飾らないのは異文化への無理解だ」
(石野シャハラン Newsweek 2024/12/25)
https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2024/12/post-220.php
<クリスマスやハロウィーンなどへの理解の浅さは、日本でニセ着物を着て寺社で騒ぐ外国人観光客と同じでは?とイラン出身の日本人である石野シャハラン氏は指摘します>
日本でもクリスマス商戦がにぎわいを見せた。どこに行ってもクリスマスツリーが飾られている。大きいもの小さいもの、豪華なもの、オーナメントの色に凝っているもの、子ども向けにかわいらしく飾っているものなど、日本のツリーはなかなか趣味がいい。だが毎年気になることもある。一番上に星が飾られていないツリーが多いのだ。
クリスマスを年末の楽しいイベント、クリスマスツリーを素敵な飾りとしか思っていない人には、ツリーのてっぺんに星があろうがなかろうが気にならない。
だが、誰もが知っているようにクリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日であることに加えて、ツリーの星は、ベツレヘムの空に輝いてキリスト誕生を東方三博士に知らせた星を表していて、クリスマスツリーにはなくてはならないものである。だから、どんなに大きく立派なツリーであっても、星が飾られていないツリーはクリスマスツリーではない。ただの飾り付けられた木だ。
商業的なイベントとして世界中で大成功しているのはクリスマスだけではない。ハロウィーンもあるし、最近はブラックフライデーも安売りの呼び込みに使われる。ブラックフライデーは感謝祭の次の日、つまりクリスマス商戦が始まる日のことを言うが、日本には感謝祭はないのにブラックフライデーはある。何とも不思議だ。
逆に、日本の伝統文化は外国人に好まれまねされるが、日本人としては首をかしげたくなることもある。インバウンド観光客が安物の着物っぽいものを着せてもらい、町を闊歩しているのは滑稽だ。それに本来祈りの場である神社や寺に大挙して訪れ大声で騒がれるのは気分のいいものではない。
そう感じるのは、外国人観光客たちに着物や寺社への理解や尊重がなく、日本文化が見せ物にされていると思うからではないだろうか。同様に、日本のクリスマスに釈然としないのは、伝統文化が金儲けに使われている気がするからだろう。
何もキリスト教徒でなければクリスマスツリーを飾ってはいけない、と言っているわけではない。ただ日本人ももう少しツリーにまつわる歴史や文化への理解があっていいはずだ。イランでは、私が子どもの頃にはクリスマスはキリスト教徒だけが祝う祭りだったが、現在ではキリスト教徒ではない若者もツリーを飾ってパーティーをする。
彼ら彼女らはツリーの星のことをベツレヘムの星と呼び、星がないツリーはない。イランはベツレヘム、つまり現在のパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区にも近く、地理的なイメージと合わせて一般常識としてキリストの生誕や生涯の話を知っている。そしてキリスト教徒にとって神聖な日であること、社会全体に温かな気持ちや思いやりがあるべき日であることも理解している。
イスラエルと、ベツレヘムのあるパレスチナとの戦闘が始まって1年以上が過ぎ、パレスチナのガザでは子どもを含めた多くの一般人が犠牲となっている。欧米、特にアメリカの大学などでは学生の間にパレスチナ擁護の運動が広がって大学運営側との激しい対立が大きなニュースとなったが、日本ではほとんど関心を呼ばなかった。
私には、日本のクリスマスツリーに星がないことは他文化への理解や配慮のなさに思え、クリスマスの由来も、パレスチナの地も、他者を思いやるクリスマスの精神も、自分たちには関係ないし知ったことではない、ただの商売のイベントだ、と言わんばかりに見えて、とても残念な気持ちになる。
街でキラキラと輝く大きなツリーを見上げる時、一瞬でもいいので、皆さんもベツレヘムやガザで苦しむ人たちの気持ちに心をはせ、その地にも日本のように平和なクリスマスが訪れるよう祈ってほしい。
------(引用ここまで)------------------------------------------
こういう記事を書く石野氏はおそらくキリスト教徒なのだろうが、世の中はもっと複雑である。
ユダヤ教やイスラム教はイエス・キリストを救世主とは認めていないし、クリスマスも祝わない。
だから米国などでは、非キリスト教の人たちへの配慮もあって、とくに公の場では
キリスト教のシンボルであるトップスターをクリスマスツリーにあえて飾らないことも多い。
"Merry Christmas"の代わりに、"Season's Greetings"、"Happy Holidays"と書かれたカードを
送るのも同様の配慮からである。
そもそも、クリスマスツリーの起源はキリスト教とは無関係であり、紀元前から冬至を祝うために
行なわれていたものだと言われている。
日本ではキリスト教徒は少ないし、クリスマスは完全に商業化されている。
また、非キリスト教、とくにイスラム教の移住者も増えており、そのうち宗教的な対立も
起きかねない。
そういう状況を鑑みれば、トップスターを飾らないのは賢明な選択とも言えるだろう。
残念ながら、ニューズウィーク誌が片棒を担いでいるグレートリセットが進行すればするほど、
こういった無宗教・非宗教化はどんどん進むだろう。
なぜなら、グレートリセットの目標は、大量に移民を受け入れて社会を混乱させ、
宗教、伝統、文化を徹底的に破壊することだからである。
(関連情報)
「最新情報: 寄宿学校の発表以来、破壊・放火された100の教会の地図 (TRUE NORTH )」
(拙稿 2024/2/17)
http://www.asyura2.com/23/holocaust7/msg/387.html
「『宗教的動機に基づくテロ』と断定 シドニー西郊のキリスト教会で2人刺傷 10代少年逮捕
(NichiGo Press)」 (拙稿 2024/4/17)
http://www.asyura2.com/23/holocaust7/msg/430.html
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