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農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/370318
2025/04/11 日刊ゲンダイ
21万トン放出も、いまだに効果は見られず…(C)共同通信社
やはり、まだまだ流通量が足らないようだ。
コメ価格の高止まりを受け、江藤農相は9日、政府備蓄米の放出を今夏まで毎月実施すると表明した。
今月下旬にも備蓄米10万トンを対象にした、3回目の入札を行うという。
コメ不足の影響で、末端のコメ業者は廃業ラッシュに陥っている。帝国データバンクによると、昨年度に発生した「米屋」の休廃業・解散件数は88件。コロナ禍以降の過去5年間で最多を更新した。
コメ不足で仕入れ量が確保できなかったほか、価格高騰が影響して業績が悪化した米屋が目立ったという。
優先されるのは大手飲食店や量販店
実際に、全国のコメの卸売りや小売業者から「売るコメがない」といった悲鳴が上がっている。
頼みの備蓄米は、JA全農が9割以上を落札。流通先は大手の飲食店や量販店が優先されているようで、中小の小売業者には入荷がない状況が続いている。
京都府舞鶴市の「まつもと米穀」は、在庫が底をつき営業を続けられなくなったことで、新米が出回る今秋までの閉店を決めた。同社の松本泰社長は備蓄米の追加放出について、こう見解を示す。
「私たちも関係業者などと交渉したのですが、備蓄米を卸してもらえませんでした。現在の流通の仕組みを変えない限り、備蓄米は中小の店には回って来ないでしょう。我々の店では、一定の品質のまとまった量のコメを確保したい地域の飲食店や病院などにも、コメを販売していました。末端の米屋にまでコメが行き届くようにしなければ、こうした地域のコメの安定供給が滞ってしまいます」
もっとも、備蓄米が入荷したとしても、米屋の経営が改善するわけではないという。
「米屋は、さまざまな製品を自分の店で精米し、その差益で商売をしています。備蓄米はすでに精白米の状態で届くので、売っても薄利にしかならない。精米による店の特色などを出すこともできず、品質へのこだわりといった米屋本来の仕事とかけ離れてしまいます」
備蓄米の追加放出で、実際にコメが安くなるのかも不透明だ。米流通評論家の常本泰志氏はこう言う。
「現時点では、効果は未知数としか言えませんが、令和7年度産米については備蓄米で放出した分を買い戻すため、それを差し引いた状態からのスタートになる。流通量が不足したり、高価格が維持される可能性は非常に高い」
乱れたコメ流通の秩序は、いつ元通りになるのか。
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