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掘ってみるまで何が出るのか解らない、というのがトンネル工事。ましてや国家事業でなく民間事業として、事前調査も形式的な「アワセスメント」で済ませていたなら、事故などが発生するのは当然だろう。
計画遅延を静岡の性にしてきたJRだが、そろそろ言い訳が利かなくなってきている。
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「庭で水が…」気泡ふき出しリニアの掘削工事が中断 町田市の住民「調布陥没のような大事故の前触れ」?
2024年11月7日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365231
地下40メートル以深の大深度地下を掘るリニア中央新幹線のトンネル掘削場所に近い東京都町田市の民家の庭で10月22日、地下から水と気泡がわき出たため、この工区のシールドマシン(掘削機)による工事を同日以降に中断していることが、JR東海への取材で分かった。同社が工事との因果関係を調べている。(梅野光春、中川紘希)
*調査掘進地点に近い住宅の庭で噴出する水と気泡=10月23日午前、東京都町田市で(リニア中央新幹線を考える町田の会提供)https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/7/d/d/b/7ddba898c8887d9070e7710f4ee1d5ae_3.jpg
◆JR社員が現地で水と気泡を確認
大深度地下の工事では2020年10月、東京外郭環状道路(外環道)ルート上の調布市で陥没が発生。これを受けてJR東海はリニア工事の地表への影響を調べる「調査掘進」を実施する中での中断となった。
JR東海によると10月22日、第1首都圏トンネル小野路工区(町田市など)で調査掘進中の共同企業体(JV)を通じ、住民から「庭で水が出ている」との連絡があり、JR社員が現地で水と気泡が出ているのを確認した。掘削機は土を掘りやすくするために地中に気泡剤を放出しており、関係を調べるため掘進を中断。水と、地面から50センチ上の気体を採取した。
採取した水の気泡剤に含まれる界面活性剤の成分を同社が調べたところ、飲料基準未満の検出にとどまった。庭から出ていた水や気泡は現在、止まっている。
第1首都圏トンネルは品川駅(港区)と神奈川県駅(仮称、相模原市)を結ぶ37キロ。小野路工区を含め4工区に分け、それぞれ調査掘進を実施。同工区は23年7月に掘進を始め、小野路非常口を出発点に予定した約350メートルのうち247メートル、地下45メートルのところまで掘削機が進んでいた。
〇あわせて読みたい
・調布の陥没現場で地盤補修、3カ月ぶりに再開 「謎の気胞」が発生して中断 https://www.tokyo-np.co.jp/article/307519
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◆調布の陥没前にも付近で気泡が
リニア中央新幹線第1首都圏トンネル小野路工区(東京都町田市など)の調査掘進ルートに近い住宅地に水と気泡が現れた問題。工事は中断されたが、地域に不安が広がる。専門家はJR東海に住民への丁寧な説明を求める。
「ボコボコ」。土に覆われた住宅の庭で、無数の気泡と水が音を立て噴き出し続ける。この現象は10月22日朝に始まり、24日昼まで続いたという。掘削地点から数十メートルの現地を確認した市民団体「リニア中央新幹線を考える町田の会」事務局の奥村憲雄さん(77)は「調布の陥没のような大事故の前触れでは」と懸念する。
*リニア中央新幹線の小野路非常口=6日、東京都町田市で(本社ヘリ「あさづる」から)https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/7/d/d/b/7ddba898c8887d9070e7710f4ee1d5ae_2.jpg
調布市の東京外郭環状道路(外環道)の工事に伴う2020年の陥没の前にも、付近の川では気泡が確認された。
◆「JR東海は住民に説明を」
地盤工学が専門の日本大理工学部の鎌尾彰司准教授は気泡について「工事が原因である可能性が高い」とみる。「掘削機からの過剰な圧縮空気が地下水と一緒に地表に漏れ出た可能性がある」と話し、現場周辺に、水と空気を通しやすい砂の層が多いことも要因と指摘する。
一方、鎌尾氏は地盤沈下が起きた外環道の現場と地層の条件が異なる小野路工区では、大規模な陥没リスクは小さいとみる。ただ、「大深度地下の工事が地上に影響することが、調布に続き明らかになった。JR東海は住民に状況を説明すべきだ」と指摘する。
◆「酸欠空気」の不安も
気泡の噴出は交流サイト(SNS)でも拡散され、周辺住民に不安が広がる。60代女性は「井戸水に影響しないか」と懸念。自営業の菊地伸彦さん(53)は「地盤沈下などが不安だ」と漏らす。
*調査掘進が一時停止しているリニア中央新幹線の小野路非常口付近。周辺住民からは不安の声が聞かれた https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/7/d/d/b/7ddba898c8887d9070e7710f4ee1d5ae_4.jpg
JR東海は、地表から50センチ上の気体の酸素濃度を測定したところ、19.7%で、酸素が少なく人体に有害な「酸欠空気」の目安となる18%を上回ったと説明。一方、市民団体が24日に地表面の気泡を採取した結果、その酸素濃度は1%と、数値に差が出た。
芝浦工業大の稲積真哉教授(地盤工学)は気泡の噴出について「工事で地下水の変動などが起き、地上までのガスの通り道が形成されたことが主な要因と考えられる」と説明。酸欠空気の噴出は、地下の有毒ガスの存在を示唆することがあるという。
町田市も今回の事態を把握しており、担当者は「JR東海に因果関係が分かるまで調査するよう求めている」とした。
リニアのトンネル 東京・品川—名古屋の約286キロのうちトンネル区間は86%を占める。その中で、地下40メートル以深で地権者と権利調整が不要な「大深度」を通るのは、第1首都圏トンネル36.9キロのうち33.3キロと、岐阜、愛知両県を通る第1中京圏トンネル34.2キロのうち17キロ。政府は2015年の衆院国土交通委員会で、大深度の工事は地上に影響しないと説明している。
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- 東京 町田 リニア工事現場付近で水と気泡 掘削機の工事中断(地面から水と窒息気体が?!) 戦争とはこういう物 2024/11/08 02:02:22
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