香港ドル/米ドル、中国元/米ドルペッグ制崩壊の必然性 キンの助けを借り、世界の金融システムは一時的に安定させざるをえない。キン返りによって、キンが世界通貨の信頼を直接支え、為替を固定化することに成功しても、時間とともに、キン相場とキンの公定相場との乖離が再発する。その結果、再びキン離れへの移行が不可避となる。 金利を上げて、貿易黒字国からドルが還流されると、金本位制案はお蔵入りになってきた米国。 米国はデフォルトより「保有しているキンを尺度に通貨を発行する」キン返り政策を採用せざるをえなくなる。暴落するからこそ米ドルは、ニクソンの遺産のキンとのリンクを宣言せざるをえなくなる。 円が世界通貨の三極の一つにならない可能性もあるかもしれないが,元はキン買いを断行し、自国通貨を世界通貨の一極にすることはありうる。 ニクソンのキン離れによる為替フロート制は終わる。そして、世界の為替システムは、まず、ドルとユーロ通貨に各国がリンクする固定レート時代へ移行する。次に、国家がキン買いの主役となるキン獲得競争の勝者が三極目&四極目の世界通貨となるはずです。 為替表示はドル単独表示から、多極化通貨体制は、キンに代わる国際通貨システムを構築しないと、再びバブルを繰り返す。そのために世界の金融システムは、キンに代わって厳格な通貨発行のルールを構築しなければならない。 そこで米ドルが、第三次金本位制を採用するまでは、どの国も、米ドルとのぺッグ制によって、ハイパーインフレから脱出することができなくなる。そして第三次金本位制を採用するタイミングは遅れる。 日本は今までの最高の経済指数に日本が戻るには、10年以上が必要になる。米国の損失規模は、米国の国家予算を全部つぎ込んでも救済することはできない。米国と世界経済は、アダムスミスの「神の見えざる手」に頼るしかない。 インフレを待望している日本の政治と経済の指導者の発想は、インフレが沈静化するタイミングを遅延させる。そのため、2023から10年までのインフレは、想定外に物価を高騰させる。 今回の第三次金本位制も、キンに代わる通貨の膨張と崩壊を防止するルールを決定しないと、約10年ごとにバブルを発生させ、崩壊させることは避けられない。 第二次信用収縮恐慌を収束させる第三次キン本位制は、各国の通貨の発行をキン準備にリンクさせることによって、ドルの信用を回復する目的からスタートする。 キンは、価格が高騰すれば、約一年間だけ生産量は急増する。しかし、二年目からは生産量は下降する。その理由は、現在の科学レベルでは、埋蔵量を予測できないためだ。 資本主義的な自由市場経済は、需要と供給の変化を決定する人間の嗜好を「必要悪」と考え、新しい商品を次々に発売して、人為的に流行を発生させようと行動する。そのために、売れない商品を過剰に発生させる。そして、企業レベルでは見切り・縮小・倒産を発生させて市場は均衡を回復する。これが「神の見えざる手」の正体なのだ。 つまり、個人レベルでは失業と賃金カットという累々たる犠牲によって、市場の需要と供給の混乱は沈静化する。そして、市場を拡大させる分野から雇用は回復する。そして、労働市場は移動し、新たなバブルの芽が開花する。 「本当の原因が分かれば、解決できない問題は、この世にない」 経済は、固定概念が反転するタイミングが遅れるために、需要と供給のバランスを均衡させることができない。そのため、レベル間に利害的な矛盾が発生し対立し、自己防衛的な思考と行動に反転して、パニックを避けられなくなる。 暴落を買い支えた会社と個人は、世界的信用崩壊の過程では確実に破産する。国家も、破産した個人と企業を救済すると、自分自身が民衆暴動で崩壊すると恐れている。そこで、インフレにおびえながら、百円以下の原価の一万円札を増発するしか方法がない。 バブル崩壊させた真犯人は国家の指導者たち 国家が真犯人なら、1ドルの原価の百ドル札を無制限に印刷して、戦争(殺人)を遂行したとしても罪に問われないというのが、今日の地球の仕組みである。 そこで、これまでの高額所得者の損失補填の三分の一以下しかない低所得者ローンの債券約一兆ドルを、全額チャラにする特効薬を処方してはどうか?!この処方薬ならば一瞬だが、地球に天使の歌声が響き、天地を花園になり、信用パニックは氷結する。 そして革命的思考と行動の人にパニックは千載一遇のチャンスが訪れる。 第一次産業革命は、1770年のワットの4サイクル構造(気体の混合⇒圧縮⇒発火⇒燃焼)の燃費効率のよい蒸気エンジンの発明が起点となっている。その動力エネルギーは、蒸気・石炭・電気・石油と変遷したが、4サイクルの原理の枠組は継続されてきた。この4サイクルエンジンが、鉱山揚水ポンブから、紡績、船に普及し、1886年の自動車、1903年の航空機へと拡大し、古い産業を革新し、新しい産業を誕生させた。 第二次産業革命は、この動力エンジンを、水素発電&電磁波起電力に移行させて発生する。そのため、CO2を発生させる動力は一掃され、乗用車はエンジンレスとなる。 2040〜60年の第二次産業革命を発生させる革命的テクノロジーの発明は、肥大化した企業によって拒絶され遅延される。その結果として、肥大化した企業の凋落を加速させ、産業の旗手が交代するのを、人類は体現することができると予告できる。 この第二次産業革命が,人類を救うことになる。政府やマスコミが叫ぶ第四次産業革命とは嘘で人類削減のインチキである。そこで、登場する第二次産業革命の起点となるエンジンレスの本命、水素発電と電磁波起電力が人類を救うことになるはずです。
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