<■64行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 筆子脳科学者が伝える心配を鎮める方法(TED) 心配性の人が楽になれる方法を教えてくれるTEDトークを紹介します。 タイトルは、How to Calm Your Anxiety, From a Neuroscientist (心配を鎮める方法、脳科学者より)。 脳科学者のWendy Suzuki(ウエンディ・スズキ)さんのプレゼンです。 邦題は、脳科学者による心配性を抑える方法。 今日は、不安を鎮め、心配を、もとの、助けとなる防御するものに戻すことができる、科学的に証明された2つの方法を紹介します。 2つとも、体とつながることから始まります。 呼吸する 1つ目は呼吸です。ただ、深呼吸をするだけです。 ゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。 これが、心配を鎮めるのに一番速く効く方法です。 深呼吸は、自然にストレスをなくす、副交感神経系を直接活性化します。 ボックス呼吸法(boxed breathing approach)をおすすめします。 4つ数えながら深く息を吸い、息を止め、4つ数えて、4つ数えながら息を吐き、また、息を止めて4つ数えます。 これなら、会話をしている最中に、どんどん不安になるときにも、誰にも気づかれずにできますよ。 古代のお坊さんから、現代の瞑想者まで、多くの人が、この方法を使ってきました。 体を動かす 2つ目のツールは体を動かすことです。 これもまた、すぐに、気分を変える効果があります。 体を動かすたびに、脳にある、よい効果をもたらすたくさんの神経伝達物質が分泌されます。 たとえば、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、エンドルフィンといった、気分をポジティブにさせ、ネガティブな感情を減らすために働く神経伝達物質です。 体を動かすたびに、脳のために、神経伝達物質で満ちた泡のお風呂に入るようなものです。 上司からメールが届き、どきどきしてきたら、どうしたらいいか? オフィスにいるなら、そのへんを少し歩くか、付箋を取りに、備品のある棚まで歩きましょう。 自宅で働いているなら、好きな曲を1〜2曲かけて、居間で踊りましょう。 気分を上げるのに必要なのは、たった10分のウォーキングだと研究からわかっています。 締め切りがせまってストレスを感じているときや、重要な会議の前は、ちょっと動いてみるか、がんがん掃除機をかけるか、ジャンピングジャックをするか、エレベーターを1階分、早く降りて、階段をのぼってみてください。 このような動きはすべて、心配のレベルを下げてくれます。 事実、私はこれを、NY大学の生徒に試してもらいました。 まず、学生たちに、自分の心配のレベルを調べさせ、次に、口で、自分を安心させる言葉を言いながら、キックボクシングやダンス、ヨガ、格闘技など、動くことをやってもらい、そのあとまた、心配のレベルを調べてもらいました。 その結果、動いたあと、学生たちの心配のスコアは、通常時のレベルまでさがったんです。 この方法はとても強力だし、すぐに、日常生活で試せますよ。 次にストレスを感じたら、動くことを心がけてください。心配のレベルが下がります。 心配に気づくとできること 体とつながり、心配を鎮めたら、2つの重要なことが起きます。 まず、メールが来たとき、何が自分を心配にさせるのか、判断しやすくなります。 考え過ぎのせいなのか、特定のスキルに不安があるせいか? つまり、心配という感情を、進化の過程でそれが使われてきたように、使うことができるようになるのです。 心配によって、潜在的な危険に気づき、日常生活でその危険を、効果的に、創造的に処理する道を見つけられます。 心配というシグナルを受け取ったら、そのことを他の人に話すことができます。 難しい問題が生じたら、信頼できる同僚にアドバイスを求めることができるでしょう。 プロジェクトの優先順位について、上司と話すこともできます。 もう、「戦うか逃げるかモード」ではないので、人に助けを求めることを、脅威とは感じないのです。 こんなふうに心配を取り扱う一番のメリットは、周囲の人が感じている心配にも気づけるようになることです。 すると、その人が大変なときに、笑顔と優しい言葉で、サポートできます。 言い換えると、自分の「心配」という感情が、「共感」というスーパーパワーを生み出してくれるのです。 今の世の中で、高いレベルの共感ほど、必要なものはないと思います。 呼吸をし、動いて、心配が知らせようとしていることに気づけば、より充実して、クリエイティブで、つながりがうまれ、ストレスが減ります。 これこそ、私が皆さんに願っていることです。 //// 抄訳ここまで ////
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