http://www.asyura2.com/23/cult45/msg/854.html
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元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2057448.html
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駐機している旅客機の胴体最後尾から白煙が黙々と上がっている動画について日本航空に出していた公開質問に対する回答が7月3日、メールで来た。補助動力装置(APU※)の不具合によって漏れたオイルが高温部に触れたことで発生したものとの説明だった。ケムトレイルとの関連は否定した。
※Auxiliary Power Unitの略。補助エンジンのことをさす。航空機内のエアコンなど、電源を供給するためのもの。また主エンジンを作動させる時にも使用する。
回答は次の通りである。
高橋清隆様
拝啓 小暑の候、高橋様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
このたび弊社赤坂宛に送付頂きましたご質問に対して、下記の通りメールにて回答させていただきたく存じます。
ご査収くださいます様お願い申し上げます。
《ご質問》
1. これはいつ、どこ空港での出来事か。
2. 飛行機胴体の最後尾から白い煙が出ているが、この現象は何か。
《ご回答》
2016年3月、羽田空港で、補助動力装置(APU)の不具合により、APUシステムオイルが漏れてAPU排気口の高温部に霧状となったオイルが触れたことで白煙が発生しました。
ただし、白煙は発生したものの、動画のような大量の白煙が発生した記録はございません。
《ご質問》
3. 世界中で目撃されているケムトレイル(chemical trailの略)と呼ばれる現象と関係はあるか。
《ご回答》
ケムトレイルと呼ばれる現象については当社として見解を述べる立場ではございませんが、動画の白煙はAPUシステムオイルがAPU排気口の高温部に触れて気化したものであり、関連性はないものと考えております。
この回答は、ユーチューブの説明欄に記されたものと大差ない。そこにある2行の文を和訳すると、次の通り。
「APUのオイルが燃えているのを示す動画。これは大がかりな整備の後、APUにオイルが残っていて(エンジンでも同じことが起こる)、作業後の始動の際に発生する可能性がある。」
オイルの残滓(ざんし)がこれほど大量の煙を毎度出すわけがないだろうというのが、素人目から見た私の疑念だった。
回答で日本航空は年月を特定し、羽田空港であることを認めた。しかし、「動画のような大量の白煙が発生した記録はない」ととぼけているようにも映る。ケムトレイルという概念は未知のものとのそぶりを見せながら、その関連性を否定した。
筆者はすぐ、再質問を考えた。@動画は羽田空港のものであるとの認識でよいかA動画は加工されているとの認識かBこの2016年3月のAPUオイル漏れ白煙発生事故の記録を開示していただけないか――。
同時に、事故なら報告が上がっている可能性を考え、運輸安全委員会のホームページで航空事故を探すが、見当たらない。次に国土交通省航空局に電話し、航空安全推進室に照会をかけたが、この月に同種の事故は記録されていないという。航空法111条の4は「航空機の正常な運航に安全上の支障を及ぼす事態が発生したときは、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣にその旨を報告しなければならない」と定めている。日本航空が報告を怠ったのか、あるいは報告が求められるレベルの現象ではないのか?
航空安全推進室の担当者は、「詳細を送ってくれればさらに確認する」と言ってくれた。しかし、その前に専門家に聞くことにした。
元日本航空B-747先任航空機関士で現在、時局問題研究会主宰・代表世話人の小野寺秀夫氏に動画を送り、尋ねると、次の返信があった。
「あの現象はまさしくエンジンのエアーオイルシールから漏れたオイルがタービン部の下の方に溜(た)まっていたものがAPU作動時に白煙となって機外に放出されたものではないかと推測します。エアーオイルシール(ベアリング部に使用=オイルのリーク防止)は通常エンジンが回れば、通常は機能します。(余程シールが摩耗していれば別ですが、今回の件はそろそろベアリング部のオイルシールを交換する良い機会かと思います。」
元海上自衛隊パイロットで現在、一般社団法人日本安全対策推進機構代表理事の石濱哲信氏も「APUの廃棄」と同じ見方をした。
「ジェットエンジンにはJP-4やJP-5などケロシン系の燃料を使うが、それが不完全燃焼したときには黒い煙が出る。動画の煙はオイルが燃焼室に入って燃えたときの色。ハイドリックオイル(作動油)や潤滑オイルが漏れているときにあのように出る」
報告すべき事故か尋ねると、「通常あれほど煙は出ないが、火を噴いているわけではないので、国交省への事故報告には全く該当しない。直後に煙が消えている可能性もあり、その場合は社内記録にも残さない。管制塔は地上も見ていて、異変があれば消防車が飛んでくる」と否定した。
ケムトレイルとの関係を尋ねると、「あれはケムトレイルではない」と断言。石濱氏は現役時代、人工降雨を起こすためP-2JやP2V-7など対潜哨戒機(しょうかいき)で積乱雲に入ってヨウ化銀をまいたことを明かした。石濱氏によれば、これもケムトレイルの一種とのこと。
その上で、「ケムトレイルなら、動画のように煙が上にもくもくと上がってはこない。APUのような高温部を通ったら、品質が変わってしまう」と強調した。退官後はどのような状況になっているか不明だとして、「ケムトレイルとされる写真を見ると、みんな高度が低い。農作物をおかしくするとか言われているように、悪意でやっているのだろう」と、現在もケムトレイルがまかれている可能性を否定しなかった。
今回のケムトレイル疑いは、私の誤解だったようだ。
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