それは簡単な理屈,旧基軸通貨と新基軸通貨の金保有高を、対立要素として統計分析すると40 年×2=80 年の周期になっている。 キンの通貨の役割の変遷をみると,ポンド支配の第一次金本位制が1816〜1914年,ドル支配の第二次金本位制は,1934〜1972年なので,複数通貨支配の第三次金本位制は,2010〜40&50年前後となる。 ポンド中心からドル中心に移行した事実が公認されたのは、第二次大戦後だ。為替のポンド表示がドル表示に切り替わるには、さらに十年かかった。 そして第二次世界金融大恐慌のスタートが、2007〜10年に不可避だったのは、人間がバブルに巻き込まれ財産を失うのも、ムズムズ(機会損失)の心理法則に支配されるためだ。 1929年の世界恐慌を経て1934年、ルーズベルトは、米国民のキンの売買と輸出入を禁止し、キンを買上げた。経済指標が三分の一以下になった大不況から脱出できるアイデアなら「何でもやってみよう」というルーズベルト大統領のニューディール政策である。 1972年のニクソンショックと、その後に発生する短期・中期・長期バブルの予測を可能にした。ニクソンショックはキン離れ、為替をフロート(変動相場制)化し、そして世界はキン返りは為替を固定化させることが予測できる。 ドルのポンドの基軸通貨交代が国際会議承認されるのは10 年先。実際には、国際通貨の尺度はドルに雪崩をうって移行した。 すなわち世界の基軸通貨が金とのリンクを維持すれば、世界の通貨交換(為替)は安定する。だが、金とのリンクを停止すると、世界の通貨交換は金の枠組みから自由となり、為替はフロートになる。すると、各国の通貨は膨脹しバブルとなる。そして約40 年後に破裂。パニックが発生し、通貨は再び金とリンクさせ、固定為替にもどす。この繰り返しになっている。 1930 年代の世界恐慌の結果から経済学は「関税高くしたり、通貨を切下げたり、自国経済の救済のみを優先させたために、恐慌は発生した」という教訓で一致している。これは間違いです。 1972年のニクソンのキン離れショックから、2008 年のリーマンショック後も、世界の政治と経済の指導者は、自国の農業畜海産と対外競争力の低い中小企業を犠牲にしても、関税障壁を低くし、外資を導入し、土地や株のバブルを復活させれば、恐慌にはならない、と確信したのです。これが大きな失敗です。 そして世界のエコノミストの中に、紙幣とキンを交換する第一次金本位制を復活させるべきだと主張する人はゼロである。再び、国と国の貿易赤字の決済にキンを使うべきだと主張している人もゼロである。だが、各国の通貨の発行限度の尺度としてキンを使うべきだという主張は、ドルが暴落するたびに、米国財務省内で議論される。その目的は、崩壊しつつあるドル本位制度をテコ入れする選択肢の一つとしてだ。だが、金利を上げて、貿易黒字国からドルが還流されると、この案はお蔵入りになってきた。 しかし40 年×2=80 年の周期の賞味期限が切れています,さらに世界金融恐慌が遅れてます,ドル暴落は不可避となる。そこで、米国は「保有しているキンを尺度に通貨を発行する」キン返り政策を採用せざるをえない。 こうして、ニクソンのキン離れによる為替フロート制は終わる。そして、世界の為替システムは、まず、ドルとユーロ通貨に各国がリンクする固定レート時代へ移行する。次に、国家がキン買いの主役となるキン獲得競争の勝者が三極目&四極目の世界通貨となる。だがそのたびに血が流れています。 しかも巨大なドルのマグマは出口を求め、地震や火山爆発のごとき突発的な災害に、人類を巻き込むことを不可避にしている。 キンを大量に保有する国の通貨が世界通貨であることは、それ自身矛盾し、信用の膨張が避けられない。キンを大量に保有する国の通貨が、世界通貨を兼務する矛盾を解消しないかぎり、世界に波及する金融恐慌バブルは、姿を変えて復活する。 日本政府は馬鹿で、朝鮮戦争特需やベトナム戦争特需を体験しているため、戦争による景気回復を待望する妄想は、鍵もかけないで放置されたままである。 そのため、バブルから早期脱出する手段は戦争であるという妄想をもつ人はビックリするほど多い。 ポンドやドルは、その世界通貨の地位を守るため、世界の憲兵として、全世界の戦争と紛争に介入し、無益な殺傷にカネをバラ撒けたのは、自国通貨が世界通貨だったからである。その結果、世界通貨ポンドもドルも、戦争によって、その凋落を加速させた。それなのに、どうして、戦争が金融大恐慌から脱出る早道だという妄想を捨てられないのか! 今世界は人口削減グループと戦争紛争グループとゲサラなどベーシングインカム医療ベッドなどのグループが激しく闘争を繰り返していることになる。
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