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(回答先: 日中戦争証言 車河堡 王さん(69歳)柳河口 投稿者 中川隆 日時 2024 年 3 月 25 日 07:33:49)
南京大虐殺については、元日本兵が当時の従軍日記や虐殺時の写真を大量に公開して虐殺した事実を認めているので、否定するのは不可能ですね:
南京大虐殺の証拠写真がニセ写真ばかりというのは欺瞞
否定派の主張
南京大虐殺の証拠写真はニセ写真ばかりである。研究によってどの写真も証拠にならないことが明らかになった。やはり南京大虐殺は虚構なのである。(東中野修道「南京事件『証拠写真』を検証する」)
反論
もともと写真は単独では歴史資料的価値が小さい。そのため写真を「証拠」と考える歴史学者はいない。南京事件の場合も、写真を根拠として実在を唱えている論者は一人もいない。
しかし一部の否定論者は南京事件に関係する写真をわざわざ「証拠写真」と呼び、あたかも写真によって南京事件の事実が成り立っているかのように印象操作を行なっている。その上で「どれもニセ写真ばかり」と声高に主張することで、事件そのものの存在まで怪しいと思わせる目的があるようだ。
これには非常に問題が多い。たとえばマギー師が撮影した16ミリフィルム、不動健治氏や村瀬守保氏が撮影した写真は日時、場所、状況などがはっきりしている。そういったものを無視し、中国側が提示する写真だけを対象として「ニセ写真しかない」と騒ぐのはとても学問的態度とはいえない。しかも中国の写真に対する検証でさえ極めて杜撰である。
否定派が「ニセ写真」と攻撃している写真はいくつかの種類に分けられる。
1.誤用写真
2.加工写真
3.ヤラセ写真
これらについて順に説明を加えていく。
1.誤用写真
別の時間、別の場所で撮られた写真を誤って南京事件の写真として使用しているケース、キャプションが間違っているケースなど。
暴行写真の性質上、撮影者が撮影データをきちんと残すことはほとんどない。特に中国では写真資料の取り扱いも雑であった。たとえば華南における日本軍の暴行写真が推測に基づいて南京大虐殺の写真として説明が付けられたことがある。
まず日本語の問題として、これをニセ写真と呼ぶのはおかしい。写真そのものは本物であり、その使い方が間違っているだけだからだ。それをわざわざ「ニセ写真」「捏造」扱いするようでは、不必要に相手の信憑性を貶めようとしていると言われてもしかたないだろう。
否定論者は誤用に対してもしばしば「悪質」という表現を使うが、関係ない写真を誤ってではなく意図的に南京事件の写真として使った例は確認されていない。また写真の誤用によって日本軍の評判が今さら劇的に悪化するということもないだろう。写真がなくても南京の日本軍の評判は充分に悪い。
間違っているなら正せばいい。歴史検証の上では注意深く基本データを探って使用すればいいだけの話である。
2.加工写真
修正、合成、トリミングなどによって写真の意味が変わっているケース。
しかし写真の判定上、修正の痕、合成の痕が明らかなものは皆無である。「影の向きが不自然」などのいい加減な疑義を呈しているに過ぎない。
本来ならば鮮明な画像であるほど「合成写真、修正写真」と断定することは容易であるはずだ。ところが否定派が「合成写真、修正写真」と主張するのは不鮮明な画像ばかりである。このことは修正・合成の指摘が思いこみによるものだ、という現状を如実に示している。また、写真のトリミングによって画像の意味が明らかに変わったという例も存在しない。
3.ヤラセ写真
被撮影者が演技や扮装をして、小道具を利用して特定の状況を描くケース。
否定派が「ヤラセ写真だ!」と断定した写真はたくさんあるが、その理由というのが服装や顔つき、小道具の類が日本兵と違うというものばかりである。これは兵隊が常にきっちりした服装をしているという誤った先入観や、当時の装備に対する無知などが引き起こした勘違いに過ぎない。また虐殺のヤラセを示唆する文献資料は皆無であることも指摘しておく。
結論
真の意味で「ニセ写真」「捏造」であるのは2と3だけである。しかし東中野氏による「検証」ではそれらのケースが存在したことを実証できていないので、ニセ写真、捏造は存在しないというのが現時点での結論となる。
強引に1の場合まで「ニセ写真」とするなら、確かにニセ写真が存在することになるだろう。しかしどう呼ぼうが誤用は単なる誤用に過ぎない。それを「ニセ写真」呼ばわりするのは実態を覆い隠す不毛な議論である。
いい加減な写真が使われているのは確かに問題であるが、それに不満があるならば慎重に写真を取り扱うように、間違いを正すように、相手に要請すればいいだけの話である。そのほうが「ニセ写真しかない」という事実に反した嘘をばらまくよりも遥かに建設的であるし、「肯定派」とされる笠原教授などは実際にそうしている。
最初に書いたことを繰り返すが、「南京事件」は写真を根拠として成立しているわけではない。写真の影響力を大げさに煽り立て、何例かの疑わしい写真を理由に南京事件の実在まで疑わしいものだと誘導する議論は、否定論者の典型的な「一点突破、全面展開」戦術である。
関連リンク
南京事件の真実
http://www.nextftp.com/tarari/index.htm
「南京事件」143枚の写真&読める判決「百人斬り」
http://www.geocities.jp/pipopipo555jp/
南京大虐殺と「証拠写真」― 「南京事件『証拠写真』を検証する」を検証する
http://www11.ocn.ne.jp/~nbbk/143/index3.html
思考錯誤・画像資料検証専用板
http://t-t-japan.com/bbs2/c-board.cgi?id=imgbord
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