http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/895.html
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7日朝、パレスチナのイスラム組織ハマスにより前例のない規模の攻撃をイスラエルに対して開始した。何百人もの戦闘員が、パレスチナ自治区ガザに近いイスラエル領内に侵入した。
これまでの所を筆者なりに簡単に整理すると次のようになる。
<背景等>
・ハマスが起こした明白なテロ行為は、当然に非難されるべきである。
・一方その背景には、英国の3枚舌外交でのイスラエル建国の経緯、その後の領土拡大、入植でやり過ぎた事もある。
・イスラエルと米国がPLOへ対抗させるためハマスを育てた面があるが、後にモンスター化した。
<不明点>
・ネタニヤフは、今回のテロを事前に知っていたが、自身の汚職疑惑等を逸らすため敢えて防止しなかった可能性はゼロではない。
・今回の件で、イランがイスラエル・サウジ接近を防ぐ等のため背後で動いていた可能性がある。
・ガザの病院爆破は、イスラエル・パレスチナどちら側が行ったか、動機と共に狙って行っていたか事故だったのか、現時点で不明である。
<その他第三者の思惑>
・ロシア: 西側のウクライナ支援減少と、原油ガス高騰、自身に中東の調停者としての役割が出て来る事を期待。
・中国: 米国が代理戦争2正面作戦的状況に嵌り、国力消耗と台湾有事の際に出て来られない事を期待。
・軍事産業: 兵器・弾薬・兵站の需要に期待。
・英国・EU: 難民流入、国内イスラム系のテロ誘発を危惧。
・米現政権: 国連安保理で即時停戦決議に拒否権を発しイスラエルの反撃を容認するも、前述2正面作戦が直接参戦となることを危惧。また来年の大統領選を睨みユダヤと福音派の距離変化に関心。
今後の展開は、喫緊イスラエルによるガザ地上作戦が実際に行われるか、行われるとした場合のタイミング、作戦内容、規模に掛っている。またそれと呼応した各国内のデモ、テロ、その反動、各地への戦火の飛び火、各国の領土的野心の実行によっては、中東発の第三次世界大戦への発展の可能性も除外は出来ない。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231023/k10014233981000.html
そこまで行かずとも、戦術核等が使用される可能性は高まり、それを避けるため、あるいは使用された後に応酬の連鎖を断つため、沸然と起こる国際世論の下に国際連盟、国際連合の次の段階として大幅な国家主権の制限や自身が核武装した強力な世界政府の樹立への誘惑が奏でられるようになるかも知れない。
筆者は、共通の国際的大義とパワーバランスの下に四海が収まる事を願う。先ずはイスラエルには地上作戦の自制を促したい。なおその上で大乱への覚悟は必要とされるだろう。
佐藤戦略総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
- (加筆最終稿)イスラエル・ガザ衝突:第三次世界大戦化を避けよ(アゴラ) 佐藤鴻全 2023/10/25 08:36:58
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