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2023.07.08
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202307080000/
アメリカ政府は劣化ウラン弾やクラスター爆弾をウォロディミル・ゼレンスキー政権へ供給する可能性があると伝えられている。155ミリ榴弾砲で発射されるクラスター弾が含まれるという。いずれも問題になっている兵器だ。
すでにイギリス政府はウクライナに対し、劣化ウラン弾を「チャレンジャー2」戦車とセットで引き渡しているが、アメリカが引き渡した「ブラッドリー」装甲戦闘車両や「M1エイブラムス」戦車も劣化ウラン弾を発射できる。
劣化ウラン弾は2003年3月にアメリカのジョージ・W・ブッシュ政権がイラクを先制攻撃した際に使用し、問題になった。ファルージャでアメリカ主導軍はイラク人を大量殺戮、劣化ウラン弾も使われたのだ。
その後、ファルージャやバスラでは新生児に奇形や脳の障害などが多発しているという報告がある。環境汚染毒物学紀要という専門誌に掲載された論文によると、ファルージャで2007年から10年にかけて生まれた新生児の場合、半数以上に先天性欠損があったという。1990年代以前には2%以下、2004年に占領軍から攻撃される前は約10%だとされている。
バスラの産院における先天性欠損の割合は、1994年から95年にかけて1000人のうち1.37人だったが、2003年には23人、そして2009年には48人に増えている。また、ファルージャやバスラの子どもたちの頭髪から鉛が通常の5倍、水銀が通常の6倍と異常に高いともいう。そうした原因は劣化ウラン弾だと一般的には言われている。劣化ウラン弾が環境を汚染し、放射能障害を引き起こすことは間違いない。
劣化ウラン弾には直接的な被害の問題だけでなく、カモフラージュに使われる疑いもある。例えば、2011年10月にファルージャを調査したウルスター大学のクリストファー・バスビー教授によると、濃縮ウラニウムを人の髪の毛や土の中から検出したという。
2006年7月から9月にかけてイスラエル軍はレバノンを軍事侵攻、ヒズボラに敗北しているが、その直後にバスビー教授はレバノンへ入って調査、残されたクレーターの中でも濃縮ウラニウムを見つけたという。レバノンやガザを走っていた自動車のフィルターからもそうした物質が発見されたという。つまり、劣化ウラン弾が濃縮ウラニウムを使う兵器のカモフラージュに使われた可能性があるのだ。
ロシアのメディア、スプートニクは昨年10月23日、「複数の国の信頼できる匿名の情報源」から得た情報として、ゼレンスキー政権が「汚い爆弾(放射能爆弾)」を爆発させ、欧米が支配している有力メディアを使ってロシアに責任をなすりつけて反ロシア宣伝を世界規模で展開しようとしていると報じた。その「汚い爆弾」は西側の管理下、ドニプロペトロフシクにある東部採掘加工プラントやキエフ核研究所で製造されるともしていた。
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は「汚い爆弾」に関する情報を中国やインドへ伝え、10月23日には電話でアメリカ、イギリス、フランス、トルコの国防当局へ警告したという。それに対し、イギリス、アメリカ、フランスは共同で声明を発表、ウクライナが汚い爆弾を使う可能性は高くないと主張している。
アメリカのM1エイブラムス、イギリスのチャレンジャー2、ドイツのレオパルト2、3種類の戦車がウクライナの戦場に投入されたが、航空兵力の支援なしに戦場へ出れば壊滅的な打撃を受けると言われていた。実際、そうした展開になっている。
航空兵力の支援だけでなく、ロシアが投入したT-14戦車は弾道弾の射程が7キロメートル、ATGM(対戦車誘導ミサイル)を使用する場合は12キロメートル。米英独の戦車は攻撃できる距離に到達する前に破壊されてしまうと見られていた。
そのほか、HIMARS(高機動ロケット砲システム)で発射されるGPS誘導砲弾や長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドー」などはロシア軍のECM(電子対抗手段)によって妨害され、アメリカ/NATO軍の思惑通りにはなっていない。
来年の大統領選挙を控え、ジョー・バイデン政権は「ウクライナでロシア軍に勝っている」というイメージを作ろうとしている。有力メディアは必死に宣伝しているが、実態は無惨。「ギャンブル・プレイ」を仕掛けてくるかもしれない。
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