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ウクライナ軍、東部で前進か=米が長距離ミサイル供与検討も/時事通信
土曜日
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【ワシントン時事】ロシアの侵攻に対する反転攻勢を続けるウクライナのゼレンスキー大統領は6月30日、国民向け演説で「この日もあらゆる方面で前進した」と戦果を強調した。ウクライナ軍参謀本部も東部バフムト方面で「ロシア軍に圧力をかけ、占領地から押し出している」と主張。ただ、ロシア軍の抵抗は激しく、反攻作戦には遅れも指摘されている。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官は米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、西側諸国から供与されたドイツ製主力戦車「レオパルト2」などに一部損害が出ていると認めた。その上で「これは見せ物ではない。毎日大量の血が流れている」と楽観論をけん制。攻勢強化に向け、さらなる兵器・弾薬の支援を訴えた。
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は30日、ワシントンでの演説で、反転攻勢が「非常に困難で、長く、血なまぐさいものとなるだろう」と分析。さらに「(射程約300キロの長距離ミサイル)『ATACMS』やF16戦闘機に加え、他にも(供与の可否を)検討している」と語り、追加支援に応じる可能性を示唆した。
ワシントン・ポスト紙は、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が6月上旬にウクライナを極秘訪問したとも報じた。その際、ウクライナ当局者から「秋までに領土の大半を奪還し、年内にもロシアを和平交渉に追い込む」との野心的な見通しを聞かされたという。
一方、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が起こした反乱から1週間が過ぎたが、衝撃の余波は続いている。ゼレンスキー氏は30日、プリゴジン氏が滞在しているとされるベラルーシとの国境付近の防衛を強化するよう指示した。
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