http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/680.html
Tweet |
亡命した反乱首謀者「ワグネル」プリゴジン氏の異常な人気…プーチン大統領は暗殺に動くのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/325073
2023/06/26 日刊ゲンダイ
ワグネルの創設者プリゴジン氏(C)ロイター
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が起こした「武装反乱」は、たった1日で終結。ワグネルの創設者プリゴジン氏が24日夜(日本時間25日未明)、首都モスクワへの進軍停止を表明した。ロシア正規軍との大規模衝突は避けられたが、メンツを潰されたプーチン大統領は歯がみしているに違いない。
ロシア大統領府によれば、プリゴジン氏が反乱を呼びかけたとして連邦保安局が開始した捜査は中止。ペスコフ報道官は24日、「彼(プリゴジン氏)はベラルーシへ行くだろう」と記者団に説明した。プーチンがプリゴジン氏の身の安全を保証したという。
とはいえ、あのプーチンのことだ。かつて「放射性物質入り紅茶」や、サリンより殺傷力が強い神経剤「ノビチョク」系の毒物を用いて、反体制派の活動家などを暗殺しようとした疑惑はくすぶったまま。表向きプーチンが「身の安全を保証した」としても、信用はできない。
プリゴジン氏はかつて「プーチンの料理人」と呼ばれた側近だ。しかし、今やプーチンにとっては反乱首謀者。暗殺される恐れはないのか。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)がこう言う。
「プーチン大統領が体制に仇なすプリゴジン氏を『消したい』と思っているのは間違いないでしょう。ただ、現実問題として、暗殺を実行に移すだけの力が今のプーチン大統領にあるのかどうか。なぜプリゴジン氏がこのタイミングで反乱を起こしたのかが注目すべきポイントです。
プーチン大統領はウクライナ侵攻以降、権力内部で孤立を深め、ロクに情報が入って来ていないといわれています。強権を振るうどころかどんどん弱体化している。さらに、プリゴジン氏の亡命先であるベラルーシが暗殺を許すとも考えにくい。反乱を仲裁したルカシェンコ大統領にとって、反プーチンの急先鋒であるプリゴジン氏は、いわばプーチン大統領と対峙できる政治的カード。何としても身の安全を確保するでしょう」
亡命するプリゴジン氏は、この先どうするのか。メッセージを発信し続ける可能性が高いという。
「今回の反乱はプリゴジン氏の“選挙活動”だと見ていいでしょう。ロシアでは9月に統一地方選、来年3月に大統領選が控えています。政治家への転身を野望に抱くプリゴジン氏は、大統領選への出馬が囁かれています。今後、ロシア国内で反プーチンの声が高まり、『プリゴジン待望論』が盛り上がれば、カムバックするのではないか。
プリゴジン氏は反乱によってプーチン大統領の無力ぶりを国民に晒し、自身の存在感を改めて印象付けました。実際、ワグネルがモスクワまで200キロの地点に進軍しても、プーチン大統領は有効な手だてを打てなかった。
一方、プリゴジン氏とワグネルの部隊は反乱を中止して占領地域から撤退する際、地元住民から熱烈な見送りを受けるほどの人気ぶり。『プーチンの料理人』が今や、プーチン大統領その人を『料理』しています」(中村逸郎氏)
飼い犬に手をかまれたプーチンは今ごろ、「プリゴジンのやつ、早く消しておけばよかった」と後悔しているのではないか。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。