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戦争での敗北を認めたいウクライナ政府と認めさせないアメリカ/NATO
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304110000/
2023.04.11 櫻井ジャーナル
ウクライナ軍の敗北が決定的だということは昨年2月末から3月の初めにかけての時点で明確だった。この事実はイスラエルの首相だったナフタリ・ベネットの証言でも明らかだ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はドンバスでの戦況は「良くない」と読売新聞に対して認め、ロシア軍は連日ウクライナ軍の約3倍の弾薬を発射していると語っている。3月29日にはAPに対し、バフムートで負けたならロシアに「妥協」しなければならないだろうと大統領は語ったという。
バディム・プリスタイコ英国駐在ウクライナ大使はイギリスのイクスプレス紙に対し、当初から自軍の損害を明らかにしない方針だとしたうえで、死傷者数は身の毛のよだつ数字だと語っている。ウクライナ軍の戦死者数は十数万人から二十数万人だと推計されている。ロシア軍の約10倍。そのロシア軍はまだ動員した兵士を事実上、投入していない。
日本のマスコミはウクライナ軍の敗北に「反転攻勢」というタグをつけているようだが、かつて日本の大本営が撤退を「転進」と表現していたことを思い起こさせる。ネオコンに支えられているジョー・バイデンは大統領に就任した後、「ルビコン」を渡った。回帰不能点を超えたということであり、敗北は破滅につながる。敗北は受け入れられない。ネオコンに従属している日本の「エリート」も同じ心情だろう。
追い詰められたネオコンは軍事演習を計画している。4月22日から6月23日にかけてアメリカ軍を中心に「ディフェンダー23」を、また6月12日から24日にかけてはドイツ軍を中心とする空軍の演習「エア・ディフェンダー23」をそれぞれ予定している。前者は1万7000人、後者は1万人が参加するようだが、これでは虚勢と言われても仕方がない。
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