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2023年4月8日 20時52分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/242982
【カイロ=蜘手美鶴】イスラエル警官隊によるイスラム教聖地での取り締まりを機に、イスラエルとパレスチナの対立が激化している。イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ拠点のイスラム主義組織ハマスとの間で報復攻撃の応酬が続き、攻撃範囲は隣国レバノン内にも拡大。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では抗議デモが起き、7日にはユダヤ人入植者が射殺されるなど、国際社会も事態悪化に強い懸念を示している。
警官隊は5日早朝、占領下の東エルサレム旧市街にあるイスラム教聖地アルアクサ・モスクに突入し、ラマダン(断食月)で礼拝中だったパレスチナ人のうち、抵抗した350人以上を拘束した。反発したハマスがガザからイスラエルにロケット弾を発射し、イスラエル軍もガザを空爆。攻撃の応酬が始まった。
6日にはレバノン南部からイスラエル北部にロケット弾30発以上が撃ち込まれ、イスラエル軍は翌7日、レバノン南部スール近郊のハマス関連組織拠点とガザを空爆。レバノン国境付近の緊張が高まる中、ヨルダン川西岸北部で入植者の姉妹2人が射殺されるなどの事件も起きた。
対立激化の中、イスラエル中部テルアビブでは7日夜、歩道に車が突っ込み、旅行中のイタリア人男性1人が死亡。警察は、運転していた男が銃を発砲しようとしたため射殺した。
一連の事態を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は6日、「(ハマスは)大きな代償を払うことになる」と強調。ハマス最高指導者ハニヤ氏も同日、「アルアクサへの『野蛮な攻撃』に対し、ただ傍観することはない」と述べ、互いに徹底抗戦の構えを見せている。
国際社会も懸念を示し、ロイター通信によると、国連のグテレス事務総長は「すべての関係者に最大限の自制」を呼びかけ、米ホワイトハウスのジャンピエール報道官も「平穏を取り戻すため、イスラエルとパレスチナが協力することが不可欠だ」と述べた。
一方、ネタニヤフ政権内では「ハマスの殲滅せんめつ」を訴える極右勢力が強く、今回の事態を好機と捉える向きもある。中東情勢に詳しい評論家アシュラフ・アブアルホウル氏は「ネタニヤフ氏は徹底抗戦して『強い指導者』を印象づけることで、現在批判を浴びている司法制度改革から世間の目をそらす狙いもある。事態の悪化が懸念される」と話す。
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