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フィリピンが米軍に4基地を使わせることの合意した背景
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304060000/
2023.04.06 櫻井ジャーナル
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領はアメリカ軍に使用を許す同国の4基地を明らかにした。北部のカミロ・オシアス海軍基地、ラル・ロ飛行場、キャンプ・メルチョー・F・デラ・クルーズ、そして南部にあるバラバク島だ。
アメリカは1991年にスービック海軍基地やクラーク空軍基地から追い出されたが、ベニグノ・アキノ3世政権は2012年から両基地を再びアメリカ軍に使わせ始めたが、フィリピン国内の反アメリカ感情が強いこともあり、アメリカ軍の使用再開は慎重に行われてきたようだ。ベニグノは母親のコラソンと同じようにアメリカ支配層の代理人である。
2016年6月から大統領を務めたロドリゴ・ドゥテルテはアメリカに従属することを拒否、中国と友好的な関係を結ぼうと積極的に動く。アメリカは1998年にフィリピンへVFA(訪問軍協定)を押しつけたが、この協定の破棄をドゥテルテ大統領は2020年2月にアメリカへ通告している。
そのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の娘であるサラ・ドゥテルテが現政権の副大統領を務めているが、アメリカの要求を受け入れることになった。
ロドリゴによると、2016年9月の段階でフィリピンの情報機関からアメリカが彼を殺したがっているという報告を受け、17年5月にはフィリピン南部にあるミンダナオ島のマラウィ市をダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)系だというマウテ・グループやアブ・サヤフが制圧している。
この地域は以前からダーイッシュが活発に動いていて、市内には500名程度の戦闘員がいると見られていたが、アメリカ軍は活動を容認してきた。ダーイッシュを傭兵として作り上げたのはバラク・オバマ政権だということは本ブログでも繰り返し書いてきた。
実は、元大統領の父親であるフェルディナンド・マルコスも1980年代に自立の道を探り始めていた。マルコスはリチャード・ニクソン政権が中国と国交を正常化する際に協力しているが、1980年代に入ると独自の政策を進めるようになり、アメリカの支配層はコントロールできなくなったマルコスを排除することにする。そして1986年2月、アメリカ軍はマルコスを拉致し、国外へ連れ出した。その工作の黒幕はネオコンのポール・ウォルフォウィッツだと言われている
当時、ネオコンはソ連の体制転覆を目的とするハンマー作戦を計画していて、資金が必要だった。数百億ドルが投入されたと推測されているが、その出所は旧日本軍が東アジアを侵略していた際に略奪した財宝を元にした資金だという。この略奪作戦は「金の百合」と呼ばれている。
マルコスはこの資金の一部を使い、権力を握ったと言われている。彼が結婚したイメルダ・ロムアルデスはアメリカ軍の情報将校と深い関係にあり、その将校は日本軍が隠した財宝の調査を行っていた。その将校の上官がエドワード・ランズデール。後にCIAの幹部として様々な秘密工作を指揮、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺でも名前が出てきた。
調査結果をランズデールはワシントンDCや東京へ報告、財宝はドイツが略奪していた「ナチ・ゴールド」と一体化して管理、後に一部は日本に引き渡されたと言われている。こうした情報はマルコスがフィリピンから連れ出された後、裁判になって浮上してきた。
フィリピンにまだ財宝が埋まっているかどうかは不明だが、もし残っているならば、それを利用してソ連を崩壊させたような作戦を再び実行しようとするかもしれない。
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