http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/454.html
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「NATOが直接参戦したら核を使う」鬩ぎ合うウクライナ戦争に於いて、プーチンは予てからこう予告している。NATOは武器供与だけでなく、ウクライナ軍の訓練等を一部行っているのに加え、CIAの衛星がウクライナ側に標的情報を提供している模様だ。
(Ukrainian special forces getting military targets from CIA satellite – Times)
https://www.rt.com/russia/573481-ukraine-cia-satellite-specops/
これはプーチンに、条件は既にクリアしていると主張する余地を与え、その場合「NATOが直接参戦したら核を使う」というのは、「ロシアが負けそうになったら核を使う」という意味になる。
このため価値判断を抜きにして現況を荒っぽく言えば、この戦争にウク側の勝利はなく、戦争の構図は、ウクライナが実質降伏してプーチンが譲らない東南部4州とクリミアの大部分を諦めてロシアと停戦するか、ロシアの核使用に突入するかの行く末しかない。
ウクライナへの支援については、独仏はじめEU諸国は既に疲弊しているが、米英はいまだに意気軒高だ。これに日本が追随している。
人道的見地に加えて、独仏等にとってはルッソフォビア(ロシア恐怖症)、米英にとっては軍産複合体の利益、伝統的なヨーロッパの分割統治戦略が、ウクライナ支援の主たる原動力と言えるかも知れない。
プーチンが戦術核使用に踏み切った場合にその後の展開はどうなるか、シナリオは概ね下記の3つだ。
@ 報復を恐れ、そもそもプーチンは核を使えないだろう
A プーチンが核を使えばロシア国内に反乱が起き政権が倒れ、そのままウクライナ側に有利な停戦が締結される
B NATOとの核報復合戦が起き、第三次世界大戦に突入する
米英の政権、軍中枢の発言からは、概ね@、最悪でもAを念頭に置いているのが窺われる。Bを想定しないのは正常化バイアスと言えるだろう。
(中にはBも止む無し若しくはウェルカムというマッドマンもいるかも知れないが)
英国がウクライナに劣化ウラン弾を提供し、プーチンはベラルーシに中距離核ミサイルを配備する等、事態は奈落に向かっている風情がある。
だが、ここに来てもう1つの選択肢が浮上してきた。サウジ=イラン国交回復の仲介に成功した中国が、ウクライナ戦争の仲介に名乗りを上げている。
市場大国の中国が、資源食料大国のロシアを属国化し、グローバル・サウスを抱え込み、域内共通通貨圏を確立すれば西側は詰むと筆者はみていたが、西側の金融不安も伴いその流れは早まったようだ。
https://agora-web.jp/archives/230205075506.html
第三次世界大戦か、中国の仲介かの局面になった際には、世界の首脳と国民は後者を選ぶだろう。だがそれは、電脳監視独裁国家による世界覇権の完成を大きく後押しする。
こうして詰将棋のように考えて行くと、筆者は中国を介入させない一日も早い停戦交渉が不可欠と考えるが、今の所その兆しは見当たらない。
- (加最終稿筆)ウクライナ降伏 or 核戦争:ウクライナ戦争という無理ゲーの帰趨(アゴラ) 佐藤鴻全 2023/4/05 08:22:18
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- (アンケート)陸自ヘリ墜落について、あなたは次のうちどれだと思いますか? 佐藤鴻全 2023/4/17 08:33:56
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