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バフムートが陥落したなら露政府に「妥協」しなければならないとゼレンスキー
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304010000/
2023.04.01 櫻井ジャーナル
ロシアの傭兵会社、ワーグナー・グループを率いるイェフゲニー・プリゴジンによると、3月29日に彼らはバフムート(アルチョモフスク)を事実上、制圧したという。その日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はAPに対し、バフムートで負けたならロシアに「妥協」しなければならないだろうと語っている。
ゼレンスキー大統領は読売新聞に対し、ドンバスでの戦況は「良くない」と認め、ロシア軍は連日ウクライナ軍の約3倍の弾薬を発射していると語っている。西側の有力メディアはロシア軍の武器弾薬が枯渇していると宣伝してきたが、枯渇しているのはアメリカ/NATO。それをゼレンスキーも認めたと言えるだろう。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、ロシア軍がウクライナをミサイル攻撃しはじめて間もない頃、ゼレンスキー政権はロシア政府と停戦交渉を始めていた。その仲介役だったのがイスラエルの首相だったナフタリ・ベネット。
そのベネットによると、ウクライナ政府とロシア政府は話し合いで双方が妥協、停戦は実現しそうだったという。2022年3月5日にベネットはモスクワでプーチンと数時間にわたって話し合い、ゼレンスキーを殺害しないという約束をとりつけ、その足でベネットはドイツへ向かい、オラフ・シュルツ首相と会っている。
ところが、ウクライナの治安機関SBUはその3月5日、キエフの路上でゼレンスキー政権の交渉チームに加わっていたデニス・キリーエフを射殺した。SBUは2014年のクーデター以来、事実上、CIAの下部機関として機能している。停戦を許さないという強いメッセージをアメリカのジョー・バイデン政権はゼレンスキー政権に伝えたということだろう。
昨年4月、西側の有力メディアはロシア軍がブチャで住民を虐殺したと宣伝し始める。マクサー・テクノロジーズなる会社から提供された上空から撮影された写真を持ち出し、3月19日に死体が路上に存在していたと主張しているが、疑問が噴出する。
この主張が正しいなら、19日から約2週間、道路上に死体は放置されていたことになるが、その間、氷点下になったのは28日の早朝だけである。29日には17度まで上昇した。つまり死体は腐敗が進んだはずだが、そうしたことにはなっていない。
4月2日にはネオ・ナチを主体に編成された親衛隊(アゾフ特殊作戦分遣隊)がブチャに入っているとニューヨーク・タイムズ紙には報じたが、アゾフと同じネオ・ナチでライバル関係にあるというボッツマンのチームも4月2日には現場へウクライナ警察の特殊部隊と一緒に入っているという。ボッツマンのチームはウクライナ軍を示す青い腕章をつけいない人物の射殺を許可されていたとされている。
その2日、ウクライナ国家警察は自分たちが行った掃討作戦の様子をインターネット上に公開した。そこには大破した自動車の中に死体が映っていたものの、そのほかに死体は見当たらない。そこで、国家警察は死体を隠したのではないかと疑う人もいる。国家警察はブチャで親衛隊と行動をともにしていたので何が起こったかを知っていたはずだが、その死体を親衛隊が何に使うつもりかを知らなかった可能性がある。
つまり、ブチャでの住民虐殺はロシア軍と友好的に接した住民を親衛隊が殺した可能性が高いのだが、ベネットによると、その事件によってロシア政府とウクライナ政府の停戦交渉は壊れた。
そして4月9日、ボリス・ジョンソン英首相はキエフへ乗り込んでロシアとの停戦交渉を止めるように命令。4月30日にはナンシー・ペロシ米下院議長が下院議員団を率いてウクライナを訪問、ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナへの「支援継続」を誓い、戦争の継続を求めている戦闘を継続させたのはゼレンスキー政権でなく、アメリカ/NATOだということである。
すでにウクライナ軍の戦死者はロシア軍の10倍以上、十数万人から二十数万人だと推計されている。兵器だけでなく兵士も足りない。それを傭兵でカバーしているのだが、その出身国はポーランドやイスラエルが多いことが通信の傍受で明らかになった。さらにチェチェンでロシア軍と戦い、シリアでアメリカの傭兵として戦っている戦闘員、あるいはベラルーシの傭兵もいる。アメリカ/NATOはウクライナで敗北した後、ロシアでテロ活動を始める準備をしているとも言われている。
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