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No. 1685 日本と中国の歴史
投稿日時: 2023年1月26日
中国人民に対する、言いようのない残虐行為
岸田外相の “恥ずべき対米従属”
by Kim Petersen
我が国が過去の一時期に行った行為は、国民に多くの犠牲をもたらしたばかりでなく、アジアの近隣諸国等の人々に、いまなお癒しがたい傷痕を残しています。私は、我が国の侵略行為や植民地支配などが多くの人々に耐え難い苦しみと悲しみをもたらしたことに対し、深い反省の気持ちに立って、不戦の決意の下、世界平和の創造に向かって力を尽くしていくことが、これからの日本の歩むべき進路であると考えます。我が国は、アジアの近隣諸国等との関係の歴史を直視しなければなりません…
「平和友好交流計画」に関する村山内閣総理大臣の談話 (平成6年8月31日)
二つの国家間の状態を考えるとき、その関係の歴史を理解することは非常に重要である。
現在の岸田文雄首相は、村山富市の「近隣諸国との関係の歴史を直視せよ」という言葉を胸に刻むべきだろう。しかし、岸田氏の最近の中国への要求を取り上げる前に、日中関係で考えるべき適切な質問がある。
中国は日本を侵略したことがあったのだろうか?あるにはある。13世紀に、モンゴル王朝(別名元王朝)とそのモンゴル皇帝、チンギス・ハンの孫にあたるフビライ・ハンが1274年と1281年の2度にわたって日本を侵略しようとした。しかし台風という神風が吹いてモンゴル帝国の2度の侵略を阻んだ。中国は第二次世界大戦でアメリカの同盟国であったが、この事実はほとんど意味がなく、アメリカは敗戦国である日本を好んでいる。
日本は中国を侵略し、占領したことがあっただろうか?はい、日本は中国を侵略し、占領し、中国の人々に対して言いようのない残虐行為を行ったことがある。その残虐行為の中には、南京大虐殺(アイリス・チャンが『The Rape of Nanking』で解き明かしている。忘れられた第二次世界大戦のホロコースト、1997年)、そして中国のハルビンで行われた731部隊による中国人に対する残酷な生物・化学兵器実験がある。
日本は戦争犯罪について謝罪したことがあるのだろうか?村山の長々とした謝罪風の談話は、日本の政治家たちが過去の国家的犯罪に対して償いの第一歩を踏み出すことができなかったことを物語っている。個々の首相はしばしば反省、後悔、悲しみを表明してきた。つまり謝罪という言葉から逃れるためのイタチごっこであり、意味のある言葉はほとんどない。個人レベルで謝罪することが文化として深く根付いているこの国で、これは何を意味するのだろうか。日本は、ちょっとした軽率な行動に対して人々が深く謝罪する社会である。しかし、国家レベルでは話は別だ。国会が謝罪することは、国民意識を浄化するどころか、国家イメージを損なうと考えられているようだ。そのため国会は第二次世界大戦やそれ以前に被害を受けた人々や国に対して公式に謝罪したことがない。それどころか、日本政府は謝罪の義務を回避している。
実際、日本の政治家の集団の中には本気で謝罪しようという意志はない。このことは様々な面で明らかである。日本の指導者たちは日本の戦犯の神々を祀る靖国神社に今も参拝し、被害を受けた国々を困惑させている。歴史は好ましいものに書き変えられている。日本の学生たちは、日本の犯罪を消した歴史を教えられている。日本は他国政府に対して自国の管轄内に建てられた日本軍の犯罪をはっきりと思い起こさせる慰安婦像の撤去を働きかけている。
何がこのような歴史修正主義をもたらしたのか?アメリカは日本に平和主義的なアメリカが草案した憲法とは裏腹に、日本の軍備を強化し、かつての被害国である中国を攻撃するよう圧力をかけているのである。
「日本、アメリカ、ヨーロッパが各自の中国との関係を管理するために一致団結することは絶対必要だ」と岸田は言った。これは、「北京からの挑戦の高まりに直面して、東京の米国との同盟を強化する」と描かれている。これまでの経緯を考えるとなぜ中国が日本にとって「高まる挑戦」となるのかは不思議である。
岸田によれば、中国は米国にとっても中心的な課題である。このことはもうひとつの適切な質問を提起する。
アメリカやヨーロッパは中国を侵略したことがあっただろうか?中国人は、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、そして日本が中国に「屈辱の世紀」をもたらしたことを覚えている。イギリスは第一次アヘン戦争後、中国に最初の不平等条約を課し、香港を支配下に置いた。中国はその他の不平等条約でも、ポルトガル、フランス、ドイツ、ロシア、アメリカ、日本に譲歩することを余儀なくされた。このような歴史を踏まえてなぜ中国は被害国から脅威とされるのだろうか。西側諸国が現在行っている中国をターゲットにしたプロパガンダについて、賢明な思想家はどのように結論づけるのだろうか。
岸田は「国際社会は歴史的な転換期にある。私たちが献身的に守ってきた自由で開かれた安定した国際秩序は、今や重大な危機にさらされている」と断定した。この言葉は簡単に分析できる。アメリカとヨーロッパの統一戦線だけを求める岸田の言う「国際社会」はどういう意味なのか?アジア、アフリカ、ラテンアメリカはどうなのだろうか?彼らは国際社会の一員ではないのだろうか?また、「国際秩序」とはどのような秩序なのか?なぜ「国際秩序」が重大な危機にさらされているのか、そしてそれは誰のための危機なのか?岸田が思い描く「国際秩序」は、真に「自由で、開放的で、安定的」な世界のために捨て去るべきなのである。そのほうがいわゆる先進国と発展途上国、あるいはもっと婉曲的に言えば、西洋と南半球のが分裂する世界よりも望ましいのではないだろうか?
ジョー・バイデン米大統領は岸田の警句に同調し、最近発表された日本の「歴史的」な防衛力強化を称賛した。
国際秩序に対する中国のビジョンは日米の見解と異なる部分があり、同盟国は「決して受け入れることができない」と岸田は指摘した。中国は多極化を主張しているのにこれは不可解である。しかし日本にとっての国際秩序とは、国家間の力の非対称性を緩和することではないのである。
日本が下位の秩序に甘んじていることは、第二次世界大戦の敗戦の名残である占領を払拭できていないことからも明らかである。77年後、米軍基地はまだ日本各地、特に沖縄にあり、沖縄県民は大いに不満に思っている。
どの情報源を信用するかにもよるが、アメリカは世界中に750から900の軍事基地を有している。これが岸田の言う国際秩序であり、米国の覇権を主張する秩序である。一方、中国は覇権主義を否定している。
岸田は、中国が一極性を拒否していることに苦言を呈している。「中国は確立された国際ルールを守り、それに反する形で国際秩序を変えることはできないし、しない、という戦略的決断をする必要がある」。
岸田氏の「恥ずべき対米従属」(『ガーディアン』紙が掲載したロシアのドミトリー・メドベージェフ安保理副議長の表現)は、米国が東京を火の海にし、長崎と広島に核爆弾を落とした国であることを考えれば奇妙なことである。しかし岸田氏の言葉から推測すると、日本は覇権国の属国であることを受け入れているのであろう。
とはいうものの歴史の潮流は「国際秩序」を侵食し始めている。中国、ロシア、インド、トルコ、イランなどの国々は、もはや二流国家として存在することをよしとしてはいない。
https://www.globalresearch.ca/history-between-japan-china/5804721
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