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https://parstoday.com/ja/news/middle_east-i106632
ISIS誕生にアメリカが果たした役割
10月 30, 2022 21:31 Asia/Tokyo
6日水曜夕方、イラン南部シーラーズにある聖地・シャーチェラーグ廟に武装したテロリストが侵入し、礼拝に訪れていた人々に向け銃を乱射しました。
公式発表によると、このテロ攻撃で13人が殉教したほか、30人が負傷しました。テロ組織・ISISはこの攻撃の犯行声明を出しました。
ISISはこれ以前にも、2017年にテヘランで起きたイラン国会議事堂およびイマーム・ホメイニー師の墓がある聖廟への攻撃や、2018年に南部アフワーズで行われた軍事パレードへの攻撃についても犯行声明を出しています。
確たる証拠から、アメリカを筆頭とする傲慢な勢力が、地域の反動勢力の協力を得ながら、パレスチナやレバノンの抵抗勢力に対抗することを目的に、テロ組織・ISISの発足や拡大に重要な役割を果たしていたことがわかっています。
アメリカは、イラクやシリア、アフガニスタンでISISが誕生し拡大していったことに大きく関与しています。米国政府がISIS支援のために計画を立案していたことは数多くの証拠で証明されており、アメリカはそのことを隠すことはできないのです。
ISISはイラクで、同国のサッダーム政権時代に支配階級にあったバアス党の残存勢力と、国外から集まったサラフィー主義・タクフィール主義といった過激勢力により誕生しました。その後、イラクやシリアで急速に活動を拡大していきました。
アメリカは、西側諸国やアラブ諸国のパートナーとともに、このISISをはじめとした過激テロ組織を広範に支援しました。アメリカの目的は、シリアのアサド政権の転覆や地域の抵抗勢力の弱体化にありました。アメリカはテロ組織をそうした目的達成のための手段とみていたのです。
トランプ前米大統領は、オバマ元大統領やクリントン元国務長官らがISIS誕生に直接関与していたと暴露しています。
トランプ氏は2016年1月の大統領選演説の中で、「彼ら(=オバマ・クリントン両氏)は噓つきだ。彼らがISISを誕生させた。クリントン氏がオバマ氏とともにISISを誕生させたのだ」と述べました。
トランプ氏のこの発言は、ISIS誕生にアメリカが直接関与していたとする各国首脳の発言を裏付けるものでした。こうした見方はロシアのプーチン大統領などが示しています。
アメリカは2011年から2014年にかけてISISを支援し、その物資・資金両面において大きな役割を果たしました。ISISがイラクの一部地域を支配すると、当時のオバマ政権はISISをコントロールするため、2014年に有志連合を組織します。
しかし、アメリカの狙いは、ISISを管理された枠組みの中で温存させ、シリアやイラク、地域の各抵抗勢力に圧力をかけるテコとして利用しようというものでした。こうして、アメリカはISISを掃討するというその意志に疑問符がついたばかりでなく、ISISもアメリカの支援なしでは何のテロ活動も行えないことが明らかになったのです。
ISISがイラクやシリアで敗北を重ねると、アフガニスタンでテロ組織を育成し、アフガン周辺諸国に不安定をもたらそうとします。ロシアのアフガニスタン担当特使であるザミール・カブロフ氏は昨年8月、「アフガンに駐留していた米軍およびその同盟国軍は、ISISと関係を持っていた」と述べました。
興味深いのは、米メディアですら米国政府とISISの関係を報じていることです。ワシントン・ポスト紙は昨年4月、ISISの前最高指導者アブー・イブラーヒーム・クライシー氏が以前、イラクで米軍のスパイであったことを米軍内部の文書をもとに報じました。クライシー氏は2008年にイラクで逮捕された後、米軍のスパイとなりました。しかし、今年2月にクライシー氏はシリア北東部で米軍の攻撃により殺害され、新たにアブーハサン・ハーシェミー・クライシー氏が最高指導者に就任しました。このことが示すのは、アメリカは自らの目的のためにISISを武装化しただけでなく、その上級幹部を利用し、新たな最高指導者選出にまで関与しているということです。
いまもアメリカは、イランやイラク、シリアに打撃を与えるためISIS支援を継続しており、地域の反動勢力もこれに協力しています。アメリカの最終目的は、ISISを手段として利用し、西アジアにおける抵抗勢力を弱体化することにあるのです。
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