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自民大分県連の呆れたグダグダ…参院補選に“銀座のママ”擁立も低知名度&逆風で黒星濃厚
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321212
2023/04/07 日刊ゲンダイ
にじみでる銀座感(自民公認の白坂亜紀氏=左)、実直イメージ(立憲民主公認の吉田忠智前参院議員)/(C)共同通信社
参院大分選挙区の補選が6日、告示された。与野党一騎打ちで両陣営ともに総力戦の構えかと思いきや、2021年衆院選の惨敗を引きずる自民党県連はグダグダ。岸田政権に中間評価を下す衆参5補選のうち、黒星濃厚な選挙区だ。
立候補したのは、自民公認が新顔の白坂亜紀氏(56=公明推薦)。東京・銀座でクラブなど3店舗を経営するやり手で、ビル屋上でミツバチを飼うNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」の理事長も務めている。対するのは、立憲民主党公認の吉田忠智前参院議員(67=共産、社民支持)。野党系前議員の知事選出馬に伴い、比例区選出の吉田氏が「絶対に勝てる候補」として担ぎ出された。
白坂氏の出陣式にはおよそ600人が動員され、党本部からは小渕優子組織運動本部長や世耕弘成参院幹事長が駆けつけた。白坂氏は第一声で「仕事をしながらの子育ては本当に苦労した。もっと女性が働きやすい環境をつくっていきたい」などと訴えたが、情勢調査では知名度に勝る吉田氏に先行されている。
「東京あたりじゃ『女性実業家』とかなんとか聞こえがいいんだろうが、『銀座のママ』って聞いたら女性はギョッとする。男性にウケがいいかというとそうでもなくて、県内の企業関係者は上京のたびに店に顔を出さなきゃならず、まあウンザリしてますよ」(県財界関係者)
引きずる甘利ショック
中には「大分の自民は終わった」という声も上がっているそうで、なかなか手厳しいが、当たらずとも遠からずだ。
さかのぼること1年半前。岸田政権下初の総選挙で、当時の甘利明幹事長が元番記者の女性を大分1区にねじ込んだ。結果、県内でただ一人、公明党の推薦を得られず、比例復活すらできない惨敗を喫した。
「表向きは公募という体裁を取りましたが、実態は幹事長のゴリ押し。県連の士気が上がるわけがない」(県政関係者)
19年の参院選では、3期目を狙った礒崎陽輔元首相補佐官が落選。放送法が定める政治的公平の解釈変更をめぐり、総務省にモーレツな圧力をかけていた張本人だ。浪人中の元職擁立が順当なところだが、そうはならなかった。
「旧自治省出身だとか、安倍首相の補佐官だとか、とかく上から目線で県連では総スカン。補選で名前が挙がることはなかったし、所属する安倍派から推す声も聞かなかった。そんなこんなで公募をかけ、政界進出をうかがっていた白坂氏に決まったわけです」(自民ベテラン議員)
投開票は23日だ。
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