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https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230328-OYT1T50084/
最近の岸田首相の国会での答弁がおかしい。
笑いたくなるという「おかしさ」とは違う。
むしろ、聞いてるこちらが「泣きたくなる」・・・そんなおかしさだ。
分かり易くいえば・・・「御乱心」
以下に記事の抜粋を示す。
「2023年度予算案は28日午後の参院本会議で採決され、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立する。少子化対策や防衛力の抜本的強化に向けた関係費などを計上し、一般会計総額は過去最大の114兆3812億円となる。本会議に先立ち、参院予算委員会は同日午前、岸田首相と全閣僚が出席して締めくくり質疑を行った。
首相は、敵のミサイル発射基地などを自衛目的で攻撃する「反撃能力」について、「ミサイル攻撃から国民の命を守る盾の能力だ」と述べ、改めて意義を強調した。日米は従来、自衛隊が迎撃などの「盾」に徹し、米国が攻撃の「矛」を担ってきた。首相は「日米の基本的な役割分担に変更はない」とも訴えた。・・・」
記事の抜粋は以上だが・・・。
皆さん、既にご承知の通り、政府、自民党は、
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
と国際社会に向かって「公言」している。
その上で、「敵基地攻撃能力」が憲法に違反すると非難されると、まともな抗弁が出来ずに、結局「反撃能力」と言い換えた、という経緯がある。
この「反撃能力」も、実は「憲法に違反する」ことに気づき、最近では、枕詞の様に、「自衛のため」という「使い古された」言葉が必ず付くようになった。
この論理で行くと、「自衛の為なら何でもあり」となるのだろう。
先の大戦で、日本軍が「自衛の為に、兵員を増派・・・」と言って、侵略戦争を拡大してきたことの、反省、教訓、そういったものは持ち合わせていないといった態度だ。
そして、こんなとんでもないことまで言い出した。
「敵基地攻撃能力」を言い換えた「反撃能力」は、「ミサイル攻撃から国民の命を守る盾の能力だ」
ここまで言われると、「駄々をこねる、ガキの相手をしているような感覚」になる。
矛か、盾か、を言うならば、「矛は攻撃」「盾は防御」というのが常識だろう。
攻撃を止めることを、「矛を収める」と言う。
首相自身が、
「敵のミサイル発射基地などを自衛目的で「攻撃する」と言っている「反撃能力」は、相手を「攻撃する能力」であり、矛か、盾か、で言うならば「矛」でしかあり得ない。
このままでは、珍説な「矛盾」の語源が出来そうだ。
岸田首相が、
「ミサイル攻撃から国民の命を守る盾の能力だ」と言い募るのは、「自衛の為と言っていさいすれば、何でもあり」、を言い換えたに過ぎない。
改めて言えば、日本国憲法は、その「自衛の為なら何でもあり」を認めてはいない。
日本国民は、他国の領土を、他国民の生命、財産を武力で侵害し、他国民の生存権を脅かし、他国の主権を侵すことは、永久にしないと、日本国憲法でうたい、国際社会に誓っていることを忘れてはならないだろう。
読売新聞の認識にも問題がある。
「・・・日米は従来、自衛隊が迎撃などの「盾」に徹し、米国が攻撃の「矛」を担ってきた。・・・」
これは、根拠のない「妄想」「願望」の類いであり、日本の安全保障を考える時に、政府、自民党が勝手に設定した「仮定」でしかない。
「仮定」とは、不確かなことを仮にこうと定めること。また、仮に定めた事柄。
何度か取り上げたことがあるが、
日米安保条約第5条には
「各締約国は、日本国の施政下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和および安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定および手続きに従って、共通の危険に対処することを宣言する」
との規定がされている。
つまり、日本は日本の憲法上の規定および手続きに従って、米国は米国の憲法上の規定および手続きに従って、共通の危険に対処しましょう、と言っているに過ぎない。
アメリカが日本を守る「義務」という言葉も、無い。
「矛」の役目を、アメリカ軍が、肩代わりするとも、書かれていない。
と岸田首相に教えてやってくれ。
首相は「日米の基本的な役割分担に変更はない」とも訴えた。・・・」
元々、役割分担など、決められていないし、決められるわけがない。
岸田首相が、そう言う様子を眼前に見て、誰も、何も指摘しないのだろうか。
「裸の王様」の寓話を読み直す必要がありそうだ。
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