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アメリカに牛耳られた日韓関係 韓国・尹錫悦大統領の訪日は不思議だった 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320474
2023/03/23 日刊ゲンダイ
共同記者会見で韓国の尹錫悦大統領(左)と握手する岸田首相(C)共同通信社
韓国の尹錫悦大統領が16日から2日間の日程で訪日した。
不思議な訪日である。ほとんどの日本人と韓国人はこの訪日を歓迎していない。特に、韓国では、国民の強い反発を受けている。
訪日前、韓国政府は元徴用工問題の解決に基金を設けると発表したが、韓国KBSテレビが10日報じた世論調査では「評価する」は39.8%、「評価しない」が53.1%である。日本の関係企業も、この基金に参加する姿勢をすぐには表明していない。
指摘しておかなければならないのは、徴用工の問題は日本側に解決の責任があるということである。
確かに、1965年の請求権に関する協定で、@請求権に関する問題が完全かつ最終的に解決されたことを確認するA国及びその国民に対するすべての請求権に関しては、いかなる主張もすることができないものとする――という約束がある。
しかし、1966年に採択された国際人権規約では、締約国は「この規約において認められる権利又は自由を侵害された者が、公的資格で行動する者によりその侵害が行われた場合にも、効果的な救済措置を受けることを確保すること」を約束している。
韓国政府は日本に請求することはできないが、韓国人(個人)は両国政府に請求する権利があり、政府は誠実に対応する義務を負っている。
したがって日本側が基金をつくって解決を図る道があったが、それを今回は韓国政府が実施した。
その延長線上に韓国大統領の訪日がある。韓国国内では当然、反発があり、韓国内部では日韓首脳会談を「亡国外交」と位置づけ、最大野党「共に民主党」の李代表は集会で「日本の機嫌さえ取れれば何でもやるという屈辱的な態度」と糾弾した。
ではなぜ今、日韓の和平への動きが出たのか。
米国筋は「米国はいやがる日韓を誘導し、米国、日本、韓国が過去1年間にさまざまなレベルで40以上の3カ国会議を開催した。これは過去5年間を合わせたよりも多い」と述べている。
米国は今、対中包囲網を築くことを意図している。日韓が反目しては有効な包囲網を築けない。日本側の「嫌韓ムード」は強く、それで韓国側に圧力をかけた。これが徴用工問題解決、大統領訪日となった。この訪日を契機に、米国は安全保障面での一段の米日韓協力を要請してくる。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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