http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/669.html
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https://www.chunichi.co.jp/article/657641?rct=politics
「共同通信」配信だろう、岸田首相のキーウ「電撃訪問」の中日新聞の記事。
【キーウ共同】白い花束をしゃがんで墓標に供えると、30秒以上頭を下げて黙とうした。多くの民間人が虐殺されたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャを21日午後に訪れた岸田文雄首相。集団埋葬地がある聖アンドリー教会で「残虐な行為に強い憤りを感じる。命を落とされた方に国民を代表してお悔やみを申し上げたい」と口にした。
教会では、ブチャ市長の案内で侵攻を巡る展示写真を鑑賞。「市民の皆さまはつらい思いをされたと思う。勇気をもって、平和のために、町の再建のために努力されますことをお祈り申し上げる」とエールを送った。
ブチャでは、日本から提供された発電機も視察した。
これに先立つ正午過ぎ、ウクライナ国旗の青と黄色に塗り分けられた列車から、スーツ姿の岸田氏がキーウの駅に降り立った。銃を持つ警護役に守られながら、日本の首相としては異例の紛争地訪問を始めた。
プラットホームでは、松田邦紀駐ウクライナ大使やジャパロワ第1外務次官らが出迎えた。現場は立ち入りが規制され、列車の到着前から厳戒態勢が敷かれた。
記事は以上。
各社のニュース記事に、「電撃訪問」の活字が躍る、踊る。
しかして、その実体は如何に?
この場合の「電撃」とは、「いなずまのように前触れもなく衝撃を与えること。」という意味で言う「電撃」なのだろう。
しかし、「前触れ」は嫌と言うほど流れていたし、衝撃的な出来事と捉える人はいない。
私としては、次のことの方が気になるところだ。
3年ぶりにWBCでアメリカ軍を倒し、優勝した日本軍「侍ジャパン」のことではない。
今回の岸田首相の外遊は、インド訪問が主なのか、ウクライナ訪問が主なのか。
国内での取り上げ方を見れば、ウクライナ訪問が主というのが、正直なところなのだろう。
だとしたら、インド訪問は、「いきがけの駄賃」か電撃訪問を装うための「目くらまし」に利用したことになる。
「外交」としては、あるまじきことで、結果としては、インドに対しては大変礼を失したやり方だろう。
アメリカを真似て、インドを通して、ロシアには事前に知らせてもらっていたかも知れないが・・・。
そこは「外交の機微」。触れないでおこう。
岸田首相は、ブチャを訪問し、「残虐な行為に強い憤りを感じる。命を落とされた方に国民を代表してお悔やみを申し上げたい」と口にした。
と記事にある。
それはそれで、文句を言うべきところは無いが、
「ブチャでは、日本から提供された発電機も視察した。」と、こんなことしか書くことがないようでは、何をしに行ったの?と言われても仕方がないだろう。
岸田首相には、ロシアのミサイルで破壊された街並み、地下壕でおびえるウクライナ市民の目、目、目、そして顔、顔、顔、を自身の目に焼き付けて帰ってきてもらいたい。
そこで目にする現実に、「電撃」を受けるがごときの衝撃を感じてもらいたい。
そうすれば、文字通り「電撃を受けた訪問」となる。
ウクライナの現実は、「武力では国民の命を守り切ることは叶わないし、武力で平和を実現することは出来ない。」と、そのことを教えてくれているのではないか。
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
と「うそぶく」以上、トマホークを発射した結果の、相手国の市民の状況を想像しなければならない。
(ところで、日本の場合、トマホークの発射ボタンは誰が押すのだろうか。)
同時に、日本も「戦争をする国」になってしまったら、今日、目にした惨状が。「将来の日本の姿」との想像力を働かせてほしいものだ。
戦争ではいつも犠牲になるのは、「弱い者」と相場が決まっている。
それは、社会の下層で苦しむ者であり、女性であり、そして子供たちだ。
日本国民にとっては、今回の岸田首相のウクライナ「電撃訪問」の意義は皆無に近い。
しかし、せめて、今回のウクライナ訪問を契機に、「戦争をする国」に向かって驀進している日本丸の舵を「取り舵いっぱい」にとって、「専守防衛」の理念を逸脱する航路から離脱してもらいたいものだ。
もしも、岸田首相が、ウクライナ訪問の後に、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、少なからず、和平と対話の糸口でも作ることが出来たとしたら、その時こそ、「電撃訪問」の言葉は相応しい。
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