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https://www.yomiuri.co.jp/world/20230304-OYT1T50173/
21世紀の今、このようなタイトルの記事を読むことを誰が想像しただろうか。
しかし、ひとたび戦争を始めてしまえば、こういう悲劇が起きることは、むしろ当然と言えるのだろう。
だから戦争を始めてはいけないということなのだが、しかし、目を背けたくなるような記事ではないか。
最初に、以下に記事の抜粋を示す。
「ロシアの独立系調査報道専門メディア「インサイダー」は3日、ロシアの部分的動員でウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカに送られた部隊が「ほぼ全滅した」と報じた。露軍は東部で激しい消耗戦を行っている。
部隊は東シベリアで動員され、数百人規模とみられる。動員兵らは2月からSNSを通じ、プーチン露大統領に対して「1日で部隊が組織され、軍の支援もなく戦闘に送り込まれた」「我々は消耗品と呼ばれている」などと繰り返し訴えていた。
英国防省は2月26日、ドネツク州の別の前線でも、露海軍の歩兵部隊に「極めて多くの死傷者が出て」おり、戦闘経験の浅い動員兵が「穴埋め」に使われているとの見方を示した。・・・」
記事の抜粋は以上。
・・・・・
記事で言う、
「・・・露軍は東部で激しい消耗戦を行っている。」
しかし、消耗戦を戦っているのは、ウクライナ軍とて変わりはない。
戦況を報じるニュースを見聞きしても、ウクライナ軍の人的損耗は、ロシア軍と同等か、それ以上ではないだろうか。
彼我の戦力に大きな差がない限り、戦争を始めても、初期に電撃的勝利を得なければ、すぐさま膠着状態に陥り、以降、消耗戦となるのは戦争の必然と言えよう。
戦況が膠着状態に陥り、長期戦の様相を示しつつある今のウクライナ戦争で、数百人の部隊が「全滅」するなどということは、戦争の末期に、敗れる側に見られる「悲劇」なのだろうか。
ドネツク州での戦況は、近頃はロシア軍の大規模攻勢が伝えられ、ロシアの優勢が報じられていたが、これでは局地的にしても、どちらが勝利しているのかすら分からない。
「戦争に、勝者はいない。」とは、こういう事なのだろう。
「・・・動員兵らは2月からSNSを通じ、プーチン露大統領に対して・・・「我々は消耗品と呼ばれている」などと繰り返し訴えていた。・・・」
という。
プーチン大統領はどうしただろうか?。
「全滅」したということは、見捨てられたのだろうことは、想像に難くない。
彼らは恐らく、ウクライナ軍の名も知らぬ兵士達の正面で恐怖に震え、背後からはロシアの督戦隊に銃口を突き付けられ、生きる望みを絶たれて、絶望の中、命を落としたのだろう。
死者に鞭打つような言い方になるが、このままでは「犬死」と言うしかない。
そんな状況は、ウクライナ兵についても、多かれ少なかれ言えるのではないか。
古来、戦争とは、そういう悲劇を表現した言葉だったのだろう。
そんな悲劇を目の当たりにしながら、日本政府は、何を狂ったか、自ら進んで日本を「戦争をする国」に変えようとしている。
「相手が攻撃に着手した(と日本が主観的に判断した)段階で、保有する敵基地攻撃能力を行使できる」
と言ったうえで、
その「敵基地攻撃能力の要」として、トマホークなる「殺人ミサイル」を400発も爆買いし、今後は、防衛費を倍増させて、世界3位の軍事大国を目指すとまで言い出した。
軍事力を強化し、それを抑止力として戦争を防止し、日本国民の生命と財産を守るんだと・・・。
そうするためには、相手の軍事力を圧倒的に凌ぐ「軍事力」を持たなければならないことになる。
そして、抑止力とするためには、その「軍事力の保有を誇示」し、相手に対して確実に知らしめなければ意味がないことになる。
そのことは、相手から見れば、「武力による威嚇」であり、「重大な軍事的脅威」そのものでしかない。
それは、すなわち際限の無い「軍拡競争の始まり」であり、行き着く先は、「核兵器の保有」となることは、結果を待たずとも自明ではないか。
そのことは、人類の滅亡、地球上のあらゆる生命の消滅を暗示するものだろう。
一度戦争が始まってしまえば、「国民の生命、財産を守ることは出来ない」ことはウクライナ戦争を例にしなくとも、歴史がそれを証明している。
軍拡競争も、戦争で勝利することを目指すものであることを考えれば、軍拡競争、抑止力競争で「国民の生命、財産を守ることは出来ない」ことは、これもまた明らかなことではないか。
誰もが、「武力で平和を守る」ということの矛盾に気が付いているはずなのに・・・
それでも、軍拡競争、戦争は、無くならない。
そのことは、自分は安全地帯に身を置きながら、戦争で利益を得る「輩」が少なからずいるということなのだろう。
「消耗品」と言われ、「穴埋め」にされて死んでいった、ロシア兵と、ウクライナ兵が地獄の戦場から上げた声を無駄にしてはならない。
無駄にしてしまえば、彼らの死が、本当に「犬死」になってしまう。
「戦争はやってはいけないこと」だということは、自明であり、誰もが知っているし、理解している。
そうであれば、
日本は「戦争をする国」になってはいけない、ということも、また自明ではないのか。
「戦争をしない国」を無くしてはいけない。
それが、私達日本人の使命ではないのか。
ウクライナ兵、ロシア兵の死を「犬死」にさせないためにも、
そうしなければ・・・。
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