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ヒラメ判事を拒絶した樋口英明<本澤二郎の「日本の風景」(4609)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/34633638.html
2022年10月29日 jlj0011のblog
<戦後77年にして世の中の価値が逆転!気付かない・気にしない日本>
時事通信のネットで樋口英明という、立派な元判事の存在に気付いた。昨日まで全く知らない人だったが、彼は、余りにも危険すぎ、地球に存在してはならない原子力発電所の運転を差し止めた裁判官だった。
本人は「当たり前のことをしただけ」と語っているという。そう彼は、当たり前の判断をして、出世街道を諦めて、判事の人生を終えた。今彼は反原発住民の声に応えて、講演や著書出版という優雅そのものの第二の人生を歩んでいると聞く。この上なく幸せな日本人に違いない。
<外国の反社会的カルト教団・統一教会に乗っ取られた自民党が、指摘されても目を覚まさない異様な日本の右翼風土>
我が人生でまんまと騙されていた最悪のことは、昭和天皇ヒロヒトのことである。侵略戦争は軍部の暴走で、ヒロヒトは平和な生物学者であり、300万人の死と関係がない、という大嘘を信じ込んできたのである。事実は、ヒロヒトこそが好戦的な侵略者だった。しかも、300万人の死に対して反省も謝罪もしない。これに次ぐ大きな衝撃が、韓国の文鮮明の統一教会による日本乗っ取り。
戦後77年になって、やっと気が付いた。筆者だけではない。多数国民も知らなかった。革新政党の人たちでさえも知らなかった。安倍銃撃事件が起きなければ、日本政府自民党は統一教会の配下として、今後も存在し続けていた。
安倍晋三や高市早苗らの危険すぎる改憲軍拡論は、カルト教団による「押し付け」の可能性さえある。それでも岸田文雄内閣は、事実に本気で向き合おうとしていないことである。
警察検察も黙認している。カルト教団に法務検察もうろたえているだけなのだろう。こんなひどい政権など見たことも、聞いたこともない。しかも、カルト教団に踊らされていた安倍晋三を、こともあろうに統一教会の指示なのか、国葬まで強行した。この恥ずべき国賊・国葬に共同通信社長までが、わざわざ参列していたことも発覚した。
つい最近には、本会議場で松下政経塾の野田佳彦という、これまた大嘘で消費税を釣り上げ、フクシマ原発に蓋をかけたワルが、なにやら下らない話をしたというではないか。
<逆転の法則は岸や笹川らA級戦犯の種が実った証拠の日本>
逆転の法則を見つけた。それは侵略戦争を教訓として手に入れた自由で開かれた民主主義の宝を、こともあろうに戦前の戦争勢力のA級戦犯らに乗っ取られてしまったことに尽きる。
確かに戦後政界には護憲リベラル派が存在して、岸や福田や安倍の改憲軍拡勢力にブレーキをかけてきた。そのことに安心してきたのは、筆者だけではなかった。多くの国民も中庸の政治に安心しきってきたのだが、今気が付くと日本海は波高しだ。
波を起こした元凶は、安倍政治だった。安倍後継を名乗る宏池会の岸田は、巡航ミサイル・トマホークをアメリカから購入するのだという。生活に困っている人々のことは二の次だ。円激安による物価の急騰の元凶であるアベノミクスの日銀・黒田を、相変わらず泳がせて恥じない。
泉下で岸や笹川らが大笑いしている。反対に平和軍縮派の宇都宮徳馬らは、こぶしを振り上げて怒っている。大日本帝国復権を許すな、の声はまだ大きくなっていない。危機到来にまだ目を覚まそうとしない国民がいる。
<当たり前のことをする人が立派な人と評価される日本>
考えるまでもない。核だ、原発だとわめいて、それを実現してきたのは、護憲リベラル派の憲法人間ではなく、A級戦犯の悪党が志向してきた戦争する路線である。そこでフクシマの東電原発の崩壊が起きた。
地震大国の日本である。第二のフクシマは、100%の確率で起きる。それでも「安倍を引き継ぐ」と公言した岸田は、原発再稼働に余念がない。原発新時代を構築しようとしている岸田は、A級戦犯の配下であって、ヒロシマの人ではない。ヒロシマを裏切っている。
案の定、官房副長官の木原誠二が統一教会の推薦状をもらっていたと白状した。ということは、統一教会と政策協定を結んでいたことになる。
安倍の国賊・国葬に深く関与しているはずである。お話にならない。内閣や党にも安倍・清和会の面々が、今も張り付いているではないか。高市早苗・西村康稔・松野博之と、いかつい教会派の萩生田光一らだ。不気味な危うい面々であると見られている。
「安倍は国賊だ」と叫んで、自民党党紀委員会に掛けられたため、仕方なく軌道修正し、男を下げた村上誠一郎に対する反発は少ない。彼はあたり前のことを言っただけだが、清和会が牛耳る今の自民党・統一教会政治のもとではやむを得ない選択だった。外野席が失望して当然だが、統一協会自民党のもとでは、当たり前が通用しない。
除名覚悟しないと、当たり前の主張が出来ない自民党となっている。岸田が当たり前に統一教会を排除できない本当の理由である。
<昔は国家主義・右翼は恥ずべき輩だったが、今は当たり前の日本>
戦後の日本では、民主主義の人が自由を謳歌した。夢のような人生に吉田茂の側近たち、その後の池田勇人の宏池会の人たちは胸を張って国政を担当した。岸のA級戦犯と対峙して屈しなかったが、流れはワシントンの右翼と提携する戦前派が台頭した。水面下では、統一教会が政府を抑え込んできていた。
右翼戦前派・国家主義を否定した日本国憲法は、いまや風前の灯にさらされている。当たり前が通用しなくなった。戦前派右翼が言論界にまでも及んでいる。統一教会の政治が、安倍亡きあとも継続している。
<当たり前が当たり前になるためには清和会解体しかない日本>
戦後日本の民主主義を取り戻すためには、何が大事か、何をすべきなのか。当たり前の日本にするためには、清和会を解体するしか方法はない。
司法の場で、原発阻止を一部で判断した樋口英明裁判官(当時)は、繰り返すがヒラメ判事を拒絶して、当たり前の判決を下した。立派だ。清和会政治のもとでは、頭の下がる立派な判決だが、実際は本人が言うように当たり前の判決である。
司法界から樋口英明のようなヒラメ判事を拒絶する裁判官が現れると、世の中は変わるが、根本は清和会を解体・排除することに尽きる。その先駆けが統一教会を解散させることである。
2022年10月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
樋口 英明(ひぐち・ひであき)
大阪高裁判事、名古屋地家裁半田支部長、福井地裁民事部総括判事などを歴任。2014年5月、関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決を、翌年4月には関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めの仮処分決定を出した。2017年8月、名古屋家裁部総括判事で定年退官。退官後は、講演や著書で原発の危険性を訴える活動を展開している。2022年9月には出演映画「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」(小原浩靖監督)が公開された。(時事)
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