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「左翼」とは根本的に異なる「リベラル」の大きな塊が必要な時 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/313481
2022/10/27 日刊ゲンダイ
19日、「立憲フォーラム」院内集会であいさつする辻元清美参院議員(C)日刊ゲンダイ
立憲民主党内のグループ「サンクチュアリ」を中心に党外の「社民党」や「沖縄の風」などにまたがる超党派の議員連盟「立憲フォーラム」が、休眠状態を脱して活動を再開したことが話題になっている。
岸田政権が「敵基地反撃能力」の装備などけんのんな方角に走ろうとし、立憲の泉健太代表を中心とする同党執行部はそれと対決せずに「部分容認」に流れるかの曖昧姿勢をとる中で、このような「リベラル勢力」がはっきりと姿を現して「ダメなものはダメ」と言い募ることは極めて重要であると思う。
サンクチュアリは、赤松広隆=前衆院副議長を中心とした社民系リベラル派で、立憲内で最大の集団とされてきたが、昨秋の衆院選で赤松が引退し、辻元清美も落選したことから活動が停滞していた。サンクチュアリが停滞すれば、その外延である立憲フォーラムもまた停滞するのは仕方のないことではあったが、赤松の後を継いだ近藤昭一が一念発起し、辻元も参院で返り咲いてきたことから、再び動き出すことになったのである。
私は、赤松個人については彼が学生の頃から知っていて、1993年の政治改革国会から細川政権発足に至る修羅場や、96年の旧民主党結成をめぐる波瀾万丈なども共にしている関係から、サンクチュアリや立憲フォーラムの活動にも講師役や相談相手としてほどほどに関わってきた。そういう立場から痛切に思うのは、「リベラル」ということの意味を今こそ鮮明にすべきだということである。
マスコミではリベラルを「元左翼」とか「旧革新陣営」と同等の意味で用いていることが少なくないが、私に言わせればそれは大間違いで、リベラルは「自分に厳しく他人に優しい」が左翼は「自分に優しく他人に厳しい」。リベラルは「ソフトな水平的協同」を旨とするが左翼は「ハードな垂直型統合」にこだわる、など根本的な政治文化や組織体質の相違がある。
そういう意味での本物の「リベラル」が大きな塊として改めて登場しなければならないと思っていたけれども、さてこの再開「立憲フォーラム」がそれに応えるものなのかどうか見守りたい。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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