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黒田日銀総裁が予言「来年、インフレは止まる」は無責任の極み! 物価見通しは8年間ハズレ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/313034
2022/10/18 日刊ゲンダイ
有効なインフレ抑制策も打たずまるで他人事のような発言(日銀の黒田東彦総裁)/(C)日刊ゲンダイ
17日、衆院予算委員会に呼ばれた黒田日銀総裁の発言に呆れ返った国民も多いのではないか。
物価の見通しについて、「エネルギーや食料品、耐久財などの価格上昇により、年末にかけて上昇率を高める可能性が高い」「国際商品市況や円安の影響によって輸入品価格が上昇していることが影響している」と、“まだまだ物価は上がる”と他人事のように答えてみせたのだ。
国民の約7割が「物価高で生活が苦しい」と世論調査に答えているのに、有効なインフレ抑制策も打たず、どういうつもりで“まだまだ物価は上がる”と口にしたのか。
その一方、黒田氏は、「年明け以降は、海外からのコストプッシュ要因の押し上げ企業が減衰することで、物価上昇率のプラス幅は縮小していく。来年度以降の消費者物価は、2%を下回る水準まで低下していくと予想している」と、来年、物価上昇はストップすると明言している。
経済評論家はバッサリ
しかし、本当に年明け以降はインフレにブレーキがかかるのだろうか。経済評論家の斎藤満氏はこうみている。
「黒田日銀の物価見通しは、当たったためしがありません。この8年間、すべて外しています。最初の7年間は“来年インフレ率は2%に達する”と予想し、毎年はずしています。そして昨年は、逆に“インフレ率は2%に達しない”と予想したのに、2%に達してしまった。黒田総裁の予想は当てにならない。経済状況を見ても、年明け以降、インフレにストップがかかる状況ではありません。足元の消費者物価指数は2.8%(の上昇)ですが、企業物価指数は9.7%(同)です。まだ、企業はコストを転嫁しきれていない。これから転嫁が本格化するはずです。4月からは、公共交通機関の料金も値上がりしますからね」
黒田氏は国会で「円安の影響によって輸入物価が上昇している」と認めながら、「金融緩和を継続することは適当だ」と答えているのだから、支離滅裂だ。
来年4月に任期を迎える黒田氏は、来年以降のことは、知ったこっちゃない、と思っているのではないか。
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