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政治家引退表明の明石・泉房穂市長を直撃!「暴言を吐かない明石市長を100人作りたい」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/312908
2022/10/15 日刊ゲンダイ
(C)共同通信社
12日、兵庫県明石市の泉房穂市長が、市長への問責決議案に賛成する会派の市議に対し、「選挙で落としてやる」などと発言をした問題を受け、今期限りでの政界引退を発表した。
引退発表するやいなや、SNS上には、《市長やめないでください》《これほどまでに実行力がある市長はいない》《まだまだ現役で頑張ってほしかった》といった、市長の引退を惜しむコメントが多く上がり、市役所にも多くの応援、激励の声が届けられたという。
泉市長といえばその歯に衣を着せない、歯切れの良い"しゃべりっぷり"で、「真の市民の代弁者」として、全国でも指折りの有名市長であった。
一方、その言動が問題視されることも度々で、泉市長自身も「アンガーマネジメントむに取り組んでいると、自身のキャラクターに問題があることは理解していたようだ。
残念なことに、泉市長の名前を有名にしたのは、2017年に市役所職員に対して言い放ったパワハラ発言だ。その後、辞任し、出直し選挙で見事再当選を果たした。
それからも度々、泉市長の言動がメディアを賑わすこともあったが、市政に対しては真摯に向き合っており、特に子育て世帯からは絶大な人気を誇っていた。
高校生まで医療費無料、第二子から保育料無料、0歳児へのおむつ定期便といった、明石市独自の施策を展開。兵庫県内で明石市にわざわざ引っ越す人もいた。
一方、その裏で議会との対立もあり、今回の暴言騒動に繋がってしまったようだ。
泉市長に引退の真相を聞くと…
泉市長が、筆者が運営する障害児の活動(NPO法人サードプレイス・産科医療補償制度を考える親の会)にも賛同してくれたつながりもあり、今回の引退について、泉市長に直接話を聞いた。
「前回の出来事があったにもかかわらず、また暴言を吐いてしまったことに関しては、その責任をとります。市民や全国のみなさんの期待を裏切って申し訳ないかぎりです。今回は、政治家引退しかないと判断しました。『またしません』と言っても、人は信用しないし、自分自身も自信がありません。また、明石市長を12年近くやってきて、ほぼやりきったという気持ちも強くあります。あと半年は市長をやらせていただき、その間にバトンタッチできる、今の路線を引き継げる体制を整備します。政治塾を立ち上げてでも、今の市政を見守る役目はあると思っています。その後は、市長としてやってきた経験を、全国に広げたり、国政に働きかけ、全国の街や国の政治を変えていきたいと思っています。政治家・泉は終了ですが、政治とは深く関わって、全国の市長さんに対し政策アドバイスを行い、全国に"暴言をはかない"明石市長を100人作りたいですね。これからは政治家、プレイヤーから応援団になり、政治家を探し、育て、応援していきたい。"心ある"政治家を増やさないといけませんから」
橋下徹氏のようにタレント転向の可能性は?
いつもの泉市長とは違い、少し覇気がないようにうかがえたが、清々しさも感じ取れた。最後に元大阪市長の橋下徹氏のように「タレント転身の可能性」と聞くと、泉市長は、「呼んでくれたらいきますよ。でも、今までマイルドに言葉選んできてこれやからね。ツイッターもかなり言葉を選んで発信してきました。自由人になったら、もっとモノ申してしまうんちゃうかな」
もしタレントになったら、泉節がさらにパワーアップしそうだ。
(中西美穂/ジャーナリスト)
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