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安倍氏国葬に「後継候補の実兄長男が欠席」 安倍家の「断絶危機」が表面化
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2022.10.04 16:00 NEWSポストセブン
政界から安倍家が消えるとなれば、安倍洋子氏はどう思うのか(写真/共同通信社)
「安倍家はどうなってしまうのか」──10月15日に営まれる安倍晋三・元首相の山口県民葬を前に、地元支援者から安倍家の後継者問題を不安視する声が上がっている。注目されたのは、安倍氏の国葬の際、参列した親族の中にある人物が見当たらなかったことだ。
安倍家からは喪主の昭恵夫人、安倍氏の実兄の寛信氏夫妻、実弟で総理補佐官の岸信夫氏夫妻、そして岸氏が防衛大臣時代に秘書官を務めた長男の信千世氏と次男が参列した。だが、「安倍家のゴッドマザー」と呼ばれる母の洋子夫人と、寛信氏の長男と長女の姿はなかった。
高齢で体調に不安があると言われる洋子夫人の欠席はともかく、寛信氏の長男の不在は参列した議員たちにも違和感を与えたようだ。安倍派議員が語る。
「洋子夫人が昔から寛信さんの長男を安倍総理の後継者にと期待していたことは派内ではよく知られている。本人にその気はないとも聞いているが、洋子夫人は安倍総理のお通夜で、衆院山口4区の補選について『孫を出す』と気持ちを語っていたそうです。
だから実際に出馬するかどうかはわからないにしても、国葬が安倍家のプリンスのお披露目になるんじゃないかと注目していたが、岸家からは長男の信千世氏と次男がともに参列していたのに、寛信さんの2人の子供が出ていなかったのはどうしてだろうと話題になった」
安倍氏の死去で欠員となった衆院山口4区の補欠選挙は来年4月に行なわれる予定だ。補選までは現行の選挙制度で実施されるが、今国会で1票の格差是正のために衆院定数を「10増10減」する区割り法案が審議され、成立する見通しだ。そうなれば次の総選挙から山口県の衆院定数は1減となり、選挙区が4から3に再編される。
「自民党王国」の山口県は1区・高村正大氏、2区・岸信夫氏、3区・林芳正・外相、4区は故・安倍氏と4議席全てを自民党が独占していたため、安倍氏が存命であれば定数削減に伴う“椅子取りゲーム”さながらの選挙区の奪い合いになるはずだった。だが、安倍氏の突然の死によって自民党の現職は3人となった。
安倍家が安倍氏の父・晋太郎氏の初当選以来、60年以上にわたって築いてきた選挙地盤を守るためには、補選に安倍家から後継者を立てて当選させたうえで、その後の自民党現職同士の椅子取りゲームを勝ち抜かなければならない。しかも、有力候補とみられていた昭恵夫人は安倍派総会(7月21日)に挨拶に出向いた際、「私は補選には出ません」と伝え、補選の候補から消えている。安倍後援会関係者の話だ。
「安倍家の地盤である下関を中心とする4区は新区割りでは林外相の3区と事実上統合されて新3区となる。下関はもともと林家の地盤でもあるから、林さんは必ず新3区を取りに来る。
安倍家で補選の候補者がまとまらなければ、ワンポイントリリーフとして系列の県議を出馬させてはどうかという話もあるが、代役では補選には勝ててもその後の選挙区調整で実力者の林さんには勝てない。安倍家が地盤を守り抜くためには身内から後継者を立てなければならない」
洋子夫人が「孫の補選出馬」をめざしているのはそうした状況を一番よくわかっているからだろう。
安倍寛信氏や洋子さんら安倍家も岸家もテーブルを囲むこともあるが(写真は6月。安倍晋三氏のTwitterより)
信千世氏が継ぐのは父・信夫氏の地盤
洋子夫人の孫となると、後継者候補は寛信氏の長男と長女、岸信夫氏の長男と次男の4人に絞られることになる。そのうち、国政に意欲的なのは岸信千世氏だ。フジテレビ記者から父の秘書官に転じ、すでに“政治家修業”を行なっている。安倍家に近い関係者は、安倍氏も信千世氏を後継者に考えていたという。
「洋子夫人は寛信氏の長男をなんとしても安倍家の後継者にしたかったのでしょうが、本人は固辞し続けた。その点、信千世氏は政治家をめざす姿勢がはっきりしていた。晋三さんは周囲に『(跡を継ぐのは)信千世でいいじゃないか』と漏らしていました」(同前)
しかし、洋子夫人は、信千世氏はあくまで「岸家の跡取り」と考えていた。岸信介・元首相の長女で若い頃から父の選挙を手伝い、安倍晋太郎氏に嫁いでからは夫の地盤を守った洋子夫人は、「安倍家」と「岸家」の2つの地盤、政治的血脈を守っていくことが自分の役目だという強い思いを持つことで知られる。
夫の死後、地盤を次男の晋三氏に継がせると、次は実家の岸家へ養子に出した三男の岸信夫氏を政界入りさせ、参院議員から衆院に鞍替え。岸家の本拠地、田布施町のある山口2区から当選させて岸家の“お家再興”を図った。
「商社マンだった信夫さんはもともと政治家になる気はなく、洋子夫人の兄で信夫さんの養父母である信和さん夫婦も反対でした。しかし、洋子さんは信夫さんに“あなたを養子に出したのは政治家・岸信介の後を継がせるため”と説得し続けた。政界の名門・岸家再興に懸けるすさまじい執念を感じた」(同前)
そのため、岸家の後継者は信千世氏、安倍家の後継者は安倍家、つまり寛信氏の子供たちからという気持ちが強かったようなのだ。
「それでもここ最近では、洋子さんも信千世氏を安倍総理の後継者にして、岸家のほうは信夫氏が十分政治的実績を残すまでやってから、引退後は次男に継いでもらうという考えに傾いていたようです」(同前)
ところが、その信夫氏は菅内閣の防衛相で初入閣し、岸田内閣でも再任されてこれからというときに健康不安が表面化。8月の内閣改造では防衛相を降りて総理補佐官に転じ、国葬にも電動車椅子で参列するなど体調悪化が心配されており、地元選挙区では信千世氏への世襲が早まるとの見方が強まっている。自民党山口県連関係者はこう言う。
「昨年10月の総選挙では防衛大臣の公務で東京を離れられない信夫さんに代わって信千世氏が選挙区の山口2区に入り、支持者に後継者としてお披露目も済ませた。地元では信夫さんは次の総選挙で引退、信千世氏が出馬して世代交代するというのが既定路線と見られています」
先日の国葬時、電動車椅子で現れた岸信夫氏の体調も影響する(写真/JMPA)
杖をつき歩く岸信夫・防衛相と長男の信千世氏(写真は昨年夏)
車のトランクに手をついて体を支える場面も(同)
昭恵さんは出馬しない方向(写真/JMPA)
現在60歳の安倍昭恵夫人(写真は昨年末)
鍼灸院へ向かう岸氏
岸信夫・総理補佐官と安倍昭恵夫人(写真/JMPA)
健康不安がささやかれるが、大丈夫なのだろうか
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