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旧統一教会が民放2社と弁護士3人提訴で“宣戦布告” 全国弁連は「脅し、焦りの裏返し」と指摘 安倍元首相銃撃で見えた 統一教会の実態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/312152
2022/09/30 日刊ゲンダイ
旧統一教会教団顧問弁護士の福本修也氏(C)共同通信社
旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)がテレビ局とコメンテーターに「宣戦布告」だ。
ワイドショー「ミヤネ屋」と「ひるおび」に出演したコメンテーターの弁護士に名誉を傷つけられたとして、教団は29日、民放2社と弁護士3人に計6600万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。
訴えられたのは、読売テレビ(大阪府)とTBS(東京都)のミヤネ屋に出演した紀藤正樹弁護士、本村健太郎弁護士、ひるおびコメンテーターの八代英輝弁護士。教団に対して批判的なコメンテーターは「サタン」にしか見えないのだろう。
教団側が問題視したのは「信者に対して売春させたっていう事件まである」(紀藤弁護士)、「布教活動自体が違法であることがはっきりと裁判所で認定されています」(本村弁護士)、「この教団がやっている外形的な犯罪行為等をですね」(八代弁護士)といった発言。
29日の会見で教団代理人の福本修也弁護士は「毅然とした態度を取る。弁護士ですから、いずれ懲戒(請求)も考えています」とした上で、他のコメンテーターへの追加提訴も検討しているという。
「全国霊感商法対策弁護士連絡会」事務局長の渡辺博弁護士が、教団側の狙いをこう指摘する。
「メディアの報道を抑えるのが目的でしょう。メディアは訴訟リスクを嫌がりますから。要するに『脅し』ですよ。弁護士に対する懲戒請求も事情は同じです。弁護士も懲戒請求は嫌ですから。とにかく相手が嫌がることをして、今の動きを抑えようということです。数を撃って、報道を抑える。そのために脅しを続ける。焦りの裏返しですよ。物理的に可能? 資金的にはまだまだありますので、それだけの体力はあると思いますよ」
教団は「ひどい報道で、信者が被害を受けている」と主張し、信者との共同訴訟も辞さない構えだ。
「こういうことを続けていると、いつか自分の身に降りかかります。常にそういうことをする団体だということが社会的にも明らかになる。むしろ逆効果ですよ。ただ彼らはそんなことをいちいち考えない。後先のことを考える余裕がなく、今の動きを止めることしか頭にないのです」(渡辺弁護士)
訴えられたテレビ局と弁護士が、今後、どう反撃に出るか見モノだ。旧統一教会とワイドショーの「ドンパチ」から、しばらく目が離せない。
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