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清和会は「安倍派」の看板いつまで? 旧統一教会との癒着でイメージ最悪、跡目争い激化必至
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/311853
2022/09/25 日刊ゲンダイ
“重し”がなくなって…(C)日刊ゲンダイ
白昼の銃撃で領袖を失った自民党の最大派閥安倍派(清和会)がガタガタしている。現在は複数の幹部による集団指導体制を敷いているが、国葬が終われば跡目争いの号砲が鳴る。「ポスト岸田」を意識した主導権争いが激化するのは必至だが、気持ち良く再スタートを切れるのか。散り散りになっていくのか。
19日に都内のホテルで開かれた安倍派の研修会では冒頭、安倍元首相の生前の映像が流される中、みなで黙祷。遺影に使われた写真まで配布された。挨拶に立った元文科相の塩谷立会長代理は、「われわれは安倍会長が取り組んだ政策課題、遺志をしっかり継いで結果を出していくことが大きな目的だ。そのためにも協力、結束をしていただきたい」と呼び掛けたが、果たして。これまで「安倍」といえば泣く子も黙るマジックワードだったが、賞味期限切れが近づいてきたようだ。
「いつまでも『安倍派』の看板を掲げていたら、清和会の印象はどんどん悪くなる。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着イメージを引きずり続けることになり、ダメージは計り知れない。可及的速やかに新会長を選出して出直すべきです」(中堅議員)
安倍派は現状、塩谷元文科相のほか、安倍側近だった萩生田光一政調会長、元文科相の下村博文会長代理、世耕弘成参院幹事長、事務総長の高木毅国対委員長を中心に運営している。「ポスト安倍」に意欲満々の西村康稔前事務総長はライバルの萩生田政調会長の根回しなどにより、経産相として再入閣。閥務から離れている。
「統一教会と距離があるのが新会長の絶対条件。萩生田政調会長は当面難しいですし、人望もない下村会長代理なんかはあり得ない。何かと評判の悪い高木事務総長もない。臨時国会が始まれば統一教会の扱いで国対はテンヤワンヤになるでしょうし、いっそ国対委員長に専念してもらったほうがいいとの声もある。さして欲もなく、敵も少ない塩谷さんが何となく収めてくれていたほうが万事都合がいい。少なくともイザコザは回避できます」(別の中堅議員)
OBの森喜朗元首相がまたデカい顔をし始めていたが、五輪汚職などをめぐる司直の手に怯え、古巣に構っている余裕はなさそうだ。醜悪な争いで自滅へ向かうことになるのか。
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