http://www.asyura2.com/22/senkyo287/msg/745.html
Tweet |
※紙面抜粋
※2022年8月22日 日刊ゲンダイ2面
【こんな内閣改造、「総辞職しろ」が国民の声】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) August 22, 2022
まだしがみつくのか 萩生田政調会長
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/rDW4dtROnf
※文字起こし
衰え知らずの新型コロナウイルス第7波、加速する円安物価高、そして自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の度し難い癒着。山積する問題を棚上げして夏休みを満喫していた岸田首相だが、最終日だった21日、コロナに感染したことが判明した。12日に4回目のワクチンを接種したばかりだった。前夜から微熱やせきの症状が出たため、翌日午前に公邸でPCR検査を受けたところ、陽性判定。公務復帰は早くても31日に先延ばしだ。幸い軽症だというが、この政治状況では地獄に仏かもしれない。
反社会的団体の統一教会との「決別」をアピールするはずだった内閣改造は大失敗。教団との関わりを認めた7人を交代させたが、関係大臣は8人に増え、統一教会汚染度はかえってアップ。副大臣や政務官などを合わせれば、政府の要職に30人以上が就いているデタラメだ。国民の不信を一掃どころか増幅させ、内閣支持率の下落に歯止めがかからない。政権維持の「危険水域」とされる30%割れは目前だ。
党要職にも大臣同様の責任
毎日新聞の世論調査(20、21日実施)によると、岸田内閣の支持率は36%。前回調査(7月16、17日実施)と比べ、16ポイントも下げた。不支持率は17ポイント増の54%に達し、ついに支持率と不支持率が逆転。内閣改造・自民党役員人事をめぐっては「評価する」は19%にとどまり、「評価しない」の68%が大きく上回った。自民と統一教会の関係については「極めて問題があったと思う」(64%)、「ある程度問題があったと思う」(23%)という結果で、9割近くが問題視。「関係を絶つべきだ」は86%に上った。
安倍元首相の国葬に対する反発も強まっている。「反対」が53%、「賛成」は30%。反社会的かつ反日団体の狂った教義によって家庭崩壊に追い込まれた容疑者の苦しみ、問題組織にお墨付きを与えて選挙に利用していた元首相の所業を思えば、当然の流れだ。国費を投じ、国民に事実上の弔意を強制する合理的な理由は全く見当たらない。「総辞職しろ」が国民の声だ。
統一教会問題で露呈したのは、平然と嘘をつき、ゴマカシ、それがバレても要職にしがみつこうとする自民議員の人間性ではないのか。その筆頭が安倍派の萩生田政調会長だ。
シャシャリ出てきた派閥OBの森元首相の後押しを受け、濃厚接触の疑惑を抱えながら経産相から党三役へと横滑り。跡目争いで頭一つ抜け出たと評されるなか、都合の悪い事実が明るみに出た。東京都連会長として臨んだ参院選の最中、教団施設を訪問していたことが発覚。安倍派総がかりで猛プッシュしていた生稲晃子議員を引き連れてのことだから、票欲しさであることは否定しようがない。弁解の余地はないのに、萩生田は妙な威圧感を振りまきながら逃げ回り、ようやく応じたぶら下がり取材では「かつての社会的問題について今はそういうことはないと認識していた」とスッとぼけ、「いまだに苦しんでいる人がいることに思いが至らず反省している」などと釈明。しかし、教団との関係を「断ち切る」とは決して口にせず、「活動は一線を画す」「適切な対応をしていきたい」と言葉を濁した。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。
「今回の内閣改造・党役員人事で岸田首相の政治オンチぶりがハッキリした。人事を前倒ししてリバウンドですから、目も当てられません。萩生田氏を閣僚から外したのは国会での追及を避けるためでしょうが、統一教会問題にあたって大臣と党要職を分けて考えるのはおかしい。与党の政調会長はあらゆる方面に影響力を行使できる重職。言うまでもなく自民党は公党であり、税金が原資である政党交付金を年間159億円超も支給されている。そうした点からいっても、大臣と同じように責任を問われてしかるべきなのです。そもそも、憲法20条は信教の自由を保障するとともに、政教分離原則を規定している。国家と宗教、政治と宗教、政治家と宗教は結合してはいけないと定めているのです。臭いものにフタは通用しない。国葬までズルズルいけば、内閣支持率は危険水域に突っ込んでいくでしょう」
敵対すれば「サタン」、裏切れば地獄行き
問題教団と縁切りもできず、萩生田はいつまでしがみつくつもりか。統一教会の教義によれば、敵対する者はみな「サタン」。裏切り行為を働けば、地獄に落ちるという。ヘタをすれば一族郎党も道連れ。浪人時代、教団施設へ何度も足を運んだ萩生田は、信徒からすれば「家族同然」との証言も報じられている。知り尽くしているだけに踏み込めないのだとしたら、バッジを外すしかないんじゃないか。
往生際の悪さでは山際経済再生相もいい勝負だ。統一教会との関わりをヒタ隠し。改造前の会見では「お答えは差し控えたい」「きちっと点検をさせていただいた上で、適切に対応してまいりたい」とのらりくらり。口を割ったのは、留任が確定した10日だった。「私自身が旧統一教会や関連団体と関係があるわけではありません」と前置きした上で、13年に関連団体への会費支出、18年に教団の関連団体が主催したイベントに出席したことをようやく認め、「確認ができたのはこの2つです」と念押しまでしていた。ところが、16年にこれまた関連団体が主催するイベントに出席するため、5000キロ以上も離れたネパールまで飛んでいたことが発覚。いまだに説明はない。
初入閣した元警察官僚の葉梨法相にしても、就任会見で「旧統一教会、団体等々と関係を持つような認識はありませんので、調査するまでもないということです」と豪語していたのは束の間。関連企業が発行する月刊誌に2008年ごろ、インタビュー記事が掲載されていたことが判明するお粗末である。
「鎌倉殿」で大ハシャギの夏
そんな連中の自己申告で「改造」をし、「難局突破」などとうそぶき、第7波がいまなお猛威を振るう中、のんきに伊豆旅行を楽しむ岸田の神経のずぶとさといったらない。夫人らを伴い、1人1泊3万円はくだらない高級温泉旅館「三養荘」(静岡県伊豆の国市)に2泊3日。三嶋大社を参拝し、源頼朝が源氏再興を祈願した際に座ったとされる「腰掛け石」に座って記念撮影。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を毎週欠かさず見ているとかで、宮司らに「楽しみにしていた」と大ハシャギ。その後、「大河ドラマ館」などにも足を延ばし、こちらでは烏帽子をかぶって記念撮影したという。
もっとも、英気を養うはずの休養中にマサカの感染で、見せ場にするはずだった外遊はすべてパー。27日から2日間の日程でチュニジアで開催されるTICAD(アフリカ開発会議)に出席するために予定していたチュニジア訪問は取りやめ、オンライン参加を検討。高騰する資源対策でセットしていたカタールやUAE(アラブ首長国連邦)への歴訪も中止となった。
今後の政治日程は国政選挙並みの体制で戦っている沖縄県知事選(9月11日投開票)、9月下旬に米ニューヨークで開かれる国連総会への出席、国葬くらいのものだが、岸田は野党が憲法53条に基づいて要求している臨時国会召集を無視。もろもろが一区切りつく10月上旬まで時間を稼ぐハラだ。国会を秋まで開かない破廉恥、国葬強行の国民愚弄を許していいのか。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。
「岸田首相がその気になれば、国政選挙をする必要のない『黄金の3年間』で党の組織のあり方を見直し、集票体制をつくり直すことはできるはずです。にもかかわらず、統一教会と政務3役の関係について〈個人の政治活動に関するもので、調査を行う必要はない〉とする答弁書を閣議決定するほど、教団との断絶を避けているのは『癒着』では語り尽くせないほどの関わりなのか。致命的な事実を握られ、操舵されているのか。そうした疑念が拭えません」
岸田政権は完全にドツボにはまった。姑息な手段では抜け出せまい。さて、どうするつもりか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK287掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK287掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。