http://www.asyura2.com/22/senkyo287/msg/641.html
Tweet |
総理は戦地には行かない。命令する奴は押印かサインをするだけだ 井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/309692
2022/08/13 日刊ゲンダイ
また書かずにいられない。気に障るからだ。昔の岸信介の時なら「安保反対! 安保反対!」だが、今なら「国葬反対! 国葬反対!」のデモも起きて当然なのに、くそ暑さとコロナのせいか、まったく騒ぎにならない。国民の半数が「理由が分からない」と反対してるのに社会はフニャフニャしている。国民はもうそんなことはどうでもいいわ、疲れたわ、ってことか。おまけに、怒りようがない空気圧が社会を覆っているようで気味悪い。岸田はどこを見てるのか分からない目で言った。「民主主義を守る覚悟でやる」と。ふざけるな。半数の国民を無視しておいて何を守るっていうんだ。あざとい政府め。国会でロクに審議もしないで、「閣議で決まった」のひと言で国の全額負担でやってしまうのか。それが専制政治だ。あざとい寄付金集めの旧統一教会とうまくやってきたんだ。許しがたい。
このまま葬式を済ませて次は憲法改変か。自衛隊を国軍に格上げしたいんだ。で、台湾で戦争でも起きたら米軍を助けに集団的自衛権で出兵だ。災害出動じゃない。隊員たちは怖いだろうが政府の命令なら嫌とは言えない。
安倍政権が集団的自衛権の解釈を変えて法案を通してしまったんだから仕方ない。ヘタしたら「行け!」だけでPTSDかもだ。脱走したら軍法会議だ。まあ、行きたくない紛争地で弾に当たるよりマシかもだが。うちの現場の照明部の若者で、戦車隊にいた時に砲筒の爆音で精神疾患になって自衛隊を辞めてきた奴がいたが。いやー怖い怖い、誰が行くんだろう。でも、国軍に格上げと憲法で決めたからにはどこでも行くしかない。国軍の最高指揮官は総理大臣だ。総理は戦地には行かない。命令する奴は押印かサインをするだけだ。
昔の大日本帝国の司令官はよく腹を切ったものだ。ちなみに、大東亜戦争の敗戦記念日も近いことだし、何作品か紹介してみようか。14日は天皇の御前会議でポツダム宣言受諾を決めた帝国政府が大騒動になった日だ。故・岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」(1967年版)が見事に描いていて、暑さもぶっ飛ぶほど緊迫してゾッとさせられる。降伏するまでの一日の動きは、近年の松竹版より分かりやすい。そして、受諾拒否して本土決戦するべきだと突っ張る三船敏郎扮する阿南陸相の切腹シーンがエグい。さらにもう一本、血の気が引いて暑さも忘れさせる切腹シーンが用意された「あゝ決戦航空隊」(74年東映)も面白い。こっちは神風特攻隊を画策し、2000万特攻を考えていた大西中将と抗戦を続けたかった軍人たちの群像劇で「仁義なき戦い」の脚本家、笠原和夫の力作だ。ここでは鶴田浩二扮する大西の画面中血まみれの切腹シーンが空前絶後のエグさだ。敗戦の日はあちこちで切腹や自決者が続出したようだ。
そんな土壇場までこないと、戦争を終わらせることができなかったのかとつくづく考えさせられる映画だ。これらは岸田の改造内閣こそ見るべきだな。国軍に拘っている連中もいるだろうし。
井筒和幸 映画監督
1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK287掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK287掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。