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※2022年8月12日 日刊ゲンダイ2面
やはり自民党は総汚染 邪な内閣改造は悪評噴出で大失敗(後編)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/309681
2022/08/12 日刊ゲンダイ 後段文字起こし
派閥均衡が評価される岸田首相の「限界」
旧統一教会教団と“濃厚”な接触ながら、党4役に横すべりの萩生田光一政調会長(C)日刊ゲンダイ
100人近い国会議員が統一教会と関係を持つ自民党(衆参計381人)においても、最大派閥の安倍派(97人)の汚染度は指折りだ。凶弾に倒れた安倍元首相が教団票を差配していただけあって、派内の3分の1超が統一教会と関わりを持っている。領袖を失った混乱に乗じ、岸田は安倍派を表舞台から追い出し、独自色を強めるとの観測が流れていた。
ところが蓋を開けてみれば見事なまでの派閥均衡型人事。安倍派からの入閣は前回同様の4人。茂木派(54人)が4人から3人に減らし、麻生派(50人)が3人から4人に増加。総裁派閥の岸田派(43人)と二階派(43人)から3人など、“骨格”に変化はなかった。
安倍派の元オーナーだった森喜朗元首相の意向を汲む形で松野官房長官と高木国対委員長を留任・再任。森が目をかける萩生田前経産相を党政調会長に横滑りさせ、空いたポストに安倍派の西村経産相を充てたともっぱらである。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「拍子抜けです。岸田首相は改造を正式表明した6日の会見で、〈新たに指名する閣僚だけでなく現閣僚、副大臣なども含め、(統一教会との)関係をしっかりとそれぞれ点検し、その結果を明らかにし、適正な形に見直すことを指示したい〉と言っていた。あの威勢の良さは何だったのか。つまるところ、閣僚経験者にしろ、入閣待機組にしろ、統一教会と無縁のクリーンな議員はほぼいないということ。教団関係議員抜きではもはや組閣ができないのです。副大臣、政務官人事ではさらにひどい惨状になるのではないか」
日経新聞(11日付朝刊)によると、先月19日に官邸で岸田と面会した萩生田は「反対意見を率直に言うという意味で、安倍さんのような姿勢で総理・総裁を支えるつもりです」と伝えたという。安倍逝去から10日あまり。自分を引き上げた派閥の大親分を引き合いにスゴむような人物を重用しているようでは、先が思いやられるというものである。
耳を疑う永岡文科相の初入閣と“コロナ無能厚労相”の再任
統一教会の存続を占う注目ポストに就いたのは、初入閣の永岡文科相。統一教会との関係を断ち切ることが内閣改造のテーマだった割に、この人事にはキッパリ断ち切る決意はみじんも感じられない。
文科省は宗教法人を所轄する文化庁を外局に持つ。文化庁は宗教法人法に基づき、法令や公共の福祉に反する宗教団体に関し、裁判所に解散命令を請求できる。文科相はいわば、統一教会の生殺与奪を握る立場なのだ。
霊感商法による被害者の救済や、名称変更に下村元文科相の意向が働いたとされる疑惑など、課題は山積。「文科相の人選=脱統一教会への本気度」と言っても過言ではないが、永岡は10日の就任会見で、名称変更疑惑について「適切に対応してきたと聞いている」と「問題なし」の立場を早々と表明。解散命令の是非を問われても、「宗教の自由を守る宗教法人法には手を付けない」などと答え、「やる気なし」だった。
「統一教会の問題に関しては、時間が過ぎるのを待つ」(岸田周辺)との立場だから、“軽量大臣”に疑惑解明など、どだい無理な話だ。
耳を疑う人事は、新型コロナウイルス対策に関しても同じ。加藤厚労相は今回、同ポストに3回目の就任だ。コロナ禍当初、PCR検査の拡充に手間取り、初動対応が遅れたことで、第1波や第2波の感染拡大、医療体制の逼迫を招いた無能厚労相でもある。
「今回の内閣改造は政権にとって世論の落としどころを探るのがうまい人を並べた印象です。コロナ対策は『2類から5類へ』などと言われているように、感染症法を変えるなど、抜本的な改革が求められています。しかし、岸田さんは官僚と対立しない無難な人を選び、改革の意思は感じられません。新たな対策を講じるつもりはなく、要するに『丸く収められればいい』という人選なのでしょう」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
脱統一教会もコロナ対策も期待できない人事だ。
臆測呼ぶ菅“入閣”が流れた背景と今後
内閣改造前に副総理ポストへの処遇がささやかれていた菅前首相の入閣は結局、見送られた。一体、なぜなのか。
そもそも、岸田と距離のある菅の入閣が浮上した背景には、菅と関係良好な二階派や森山派などの非主流派を取り込む狙いがあったと言われる。菅を中心に「反岸田」勢力が結集する可能性を警戒し、党内無派閥にも影響力を持つ菅を取り込んで挙党一致態勢を演出するとも言われていた。
実際、菅は非主流派を中心に勉強会の発足準備を進めてきた。しかし、安倍銃撃死事件を受け、参院選後に計画していた会の立ち上げを凍結。政局につながる動きを控える姿勢に入閣を期待する声が上がったのだが、蓋を開けてみれば、入閣どころか無役である。
「岸田さんは、実際に菅さんへラブコールを送る気はハナからなかったと思います。恐らく、官邸サイドが観測気球を上げたのでしょう。本格的に菅さんに打診したなら、麻生副総裁が黙っていなかったはず。菅さんが副総理に起用されたら、メンツを潰される格好ですからね」(鈴木哲夫氏=前出)
菅の「一本釣り」という結果にはならなかったが、岸田は改造人事で「菅グループ」に配慮。菅の“弟分”河野太郎氏をデジタル相として再入閣させ、菅の盟友・森山裕氏を選対委員長に据えた。
「岸田さんが菅グループの結集を警戒していることは間違いありません。河野さん、森山さんの起用は菅さんへの牽制、非主流派の取り込みと言われていますが、奏功するかどうか。特に河野さんは、霞が関の改革路線を敷いていますから、波風を立てたくない岸田さんと歩調を合わせるのは難しいのではないか。菅さんは誰が何と言おうと、自分の思ったタイミングで政局を仕掛けるタイプです。岸田さんが副大臣、政務官人事で菅グループを厚遇しても、あまり意に介さないでしょう」(自民党関係者)
無派閥議員に二階派や森山派などが結集すれば80〜90人のグループになる。岸田の心労は募り続けそうだ。
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