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※紙面抜粋
※2022年8月10日 日刊ゲンダイ
【国民はこれで納得するのか】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) August 10, 2022
目玉なし 「臭い物に蓋」改造は裏目に出るぞ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/tGB7ZA40Aq
※文字起こし
岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、内閣改造・党役員人事を行う。経済安全保障担当相に高市早苗政調会長、防衛相に浜田靖一元防衛相を充てるほか、麻生派の永岡桂子衆院議員が文科相、二階派の谷公一衆院議員の国家公安委員長への起用が固まった。
小倉将信衆院議員も初入閣する。寺田稔首相補佐官、西村明宏筆頭副幹事長、岡田直樹参院国対委員長もそれぞれ入閣する見通しだ。
松野博一官房長官、林芳正外相、鈴木俊一財務相は留任し、公明党の斉藤鉄夫国土交通相も続投が固まった。
党執行部は、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長が続投。総務会長に遠藤利明選対委員長、政調会長に萩生田光一経済産業相、選対委員長に森山裕前国対委員長を起用する方針。高市は銃撃事件で死亡した安倍晋三元首相と思想信条が近く、高市の後任となる萩生田は最大派閥の安倍派に所属する安倍氏側近として知られる。ともに重要ポストを任せることで党内の保守系に配慮する狙いがあるとみられる。
一方、森山は菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近い「非主流」の重鎮で、挙党態勢の姿勢を党内外に打ち出す狙いとされる。
自民党は10日の総務会で役員人事を正式決定。岸田は臨時閣議で現閣僚の辞表を取りまとめた後に組閣本部を設置。松野が新たな閣僚名簿を発表。皇居での認証式を経て改造内閣が発足する。
国民は岸田政権の中身のなさに気付いた
岸田が表明から実施まで4日間というスピード人事を決めた背景には、党内各派閥の機先を制し、あらためて主導権を握りたいとの思惑があるのは間違いない。東京都議選で惨敗し、内閣支持率が続落していた安倍元首相も、2017年8月、日程を前倒しし、閣僚14人を入れ替えたからだ。
昨秋に総裁選を勝ち、念願の首相に就いたものの、「何もしない首相」「中継ぎ首相」「安倍、菅のマトリョーシカ」などと揶揄された岸田。今年7月の参院選で圧勝し、ようやく自身の権力基盤を固め始めたかと思いきや、安定政権を築くどころか支持率はどんどん下落。NHKの最新の世論調査によると、岸田内閣を「支持する」と答えた人は46%で、昨年10月の内閣発足以来、最低に。JNNの世論調査でも、内閣支持率は先月から2.9ポイント低下し、政権発足来、2番目に低い57.5%となった。
支持率急降下の要因は、安倍の「国葬強行」と、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党の「癒着」だ。
共同通信の世論調査では、「国葬」に「反対」「どちらかといえば反対」が計53.3%に達し、統一教会と政界の関わりについても、共同の調査では、実態解明の「必要がある」が8割余りに達するのだ。それなのに岸田は国民の声を無視するばかり。これでは支持率が下がるのも当然ではないか。
福田赳夫元首相の秘書で、自民党本部情報局国際部主事を務めた中原義正氏がこう言う。
「NHKの世論調査で、支持率が1カ月で10ポイントも下落する政権など前代未聞だ。おそらく国民は岸田政権の中身のなさに気付き始めているのだろう。それでも、総理大臣であれば、たとえ支持率が落ちていても、円安や物価高、コロナ対策など国民生活のために取り組むべき時であり、それが政治家の本来の姿だ。それなのに、岸田首相は何を思ったのか、人事を前倒しするというから論外。こんなゴマカシで国民をだませると考えているのであれば大間違いだ」
岸田は今も昔も党内では「軽量級扱い」
岸田が改造人事を急いだのは「国葬」と「統一教会との癒着」という2大問題が直撃してグラつく党内世論を沈静化させたい、自分の権力基盤を再構築したいからで、この人事でハッキリしたのは、岸田が繰り返していた「適材適所」とは国民生活を考えたものではなく、しょせんは岸田の「個利個略」ということだ。
そもそも、今のような支持率ダダ下がりの状況を招いたのは岸田自身の責任だ。保守系支持者らに気を使うあまり、深く考えていなかったのだろうが、統一教会の教義は極論すれば、「韓国は日本より上」「天皇を教祖の文鮮明に土下座させろ」「日本は韓国にカネも女も差し出せ」という反日のトンデモ内容だ。
そんな“カルト集団”と言ってもいい連中と手を握り、選挙を手伝ってもらっていた自民党議員や、その支持者たちのどこが保守なのか。インチキ保守以外の何ものでもないだろう。
岸田が真剣に保守層のことを考えていたのであれば、本来は法治国家のトップとして、まさに“売国”といわれる統一教会の問題について徹底調査を指示するべきだったのは言うまでもない。
それなのに、岸田は調査を指示することも、国民に対する説明もなく、「これからは関係を持たない」などと逃げているから何をかいわんや。桜を見る会の問題で「これからは開きません」でケムに巻いたアベ政治と変わらない。
総理の権力は内閣改造するほど下がる
そうして「関係を持たない」と言いながら、その統一教会の集票を差配していた安倍の国葬を強行するという矛盾。とにかく国葬しないと安倍派を敵に回すとビビっているのだろうが、こういう「臭い物に蓋」という国民愚弄の政治手法がいつまでも通用すると思ったら大間違いなのだ。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「統一教会の癒着問題は、岸田首相が公安に対して『関係がある議員名簿を出せ』といえば、すぐ分かる。しかし、そうせずに各議員が自己申告というのだから、本気で問題に取り組む気がないのは明らか。人事刷新などと連呼していれば、大メディアの報道を通じて、国民の目をごまかせると高をくくっているのでしょう」
「8番、セカンド岸田君」──。総裁選直後に開かれた参院の代表質問で、同じ自民党の世耕弘成参院幹事長から、こう名指しされていた岸田。新聞、テレビは当時、「目立たないがチームワークの要」という別の言葉を取り上げ、世耕が岸田を“持ち上げた”かのように報じていたが、野球の打順で「8番」はふつう、「主力外選手」を示す。
つまり、岸田は今も昔も党内では「軽量級扱い」。何ら政治的な信念もなく、アベのコピー政治ばかりだった男が突然、コピーする相手を失って右往左往しているのが実態なのだ。
7年8カ月に及ぶ首相在任期間を誇った故・佐藤栄作元首相は「総理の権力は内閣改造するほど下がり、解散をするほど上がる」と語っていたが、おそらく今回のツギハギだらけの目玉なしの改造人事は、佐藤の言葉通りの展開になるに違いない。
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